第1.5話 影の主


大きな影が


「いつまでも経っても、この子は一人前にならないわね」

「そうだな、どうしたものか…」

「一度、地上に戻してみる?」

「それは可哀そうじゃないか?」

「でも、このままのが可哀そうよ、皆に馴染めてないし。」

「んー悩ましい」

「地上に行っちゃったら私たちは助けれないから…心配」

「この子のためだ。地上に送ろう」




箱根の夜空が明るく光り、1つの流れ星が地上に落ちる。



――――――――






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