第7話 また?

みんなビックリしてるから緊張して早口で言ってしまった。

この癖本当にやめたいな。


「…わかった。危害を加える気は?」


海崎、とことん僕を化け物だと思ってない?

今ちゃんと話したのにいきなり心までモンスター化するわけないだろ。


いやさっき叫んでたわ、すまん。


「ないよ。絶対」


坂本さん…怖がらせてごめん。

正直女の子が怖がってる顔ってちょっと可愛いよね。


「窓を殴って穴を開けてくれないか。…無理があるけど、隕石が一番言い訳にしやすい」


「いいね。でも窓もう開いてるし、穴つくる必要なくない?」


「君が鍵を壊しただろ、その壊れ方はさすがに不自然だ」


「確かに」


海崎、頭が良いだけあるな。

そんな言い訳全く思いつかなかった。


「窓を割ったら大きな音に先生が駆けつけて来ると思う、というかもう向かってるかもしれない。割ったら早急に外の石を何個か投げ込んで欲しい」


「了解」



上手くいったら面倒事にならなそうだ。




「待ってくれ、多数決をとっていなかった」




正気か?


なんだこいつ…タスタスの実の全身多数決人間か?




普通この状況で多数決する?

海崎ってもしかしてちょっとおかしいのか?

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