第3話 覚醒

教室に入ると視線が一斉に集まる


かつてないほど冷ややかなクラスメイトの目


その奥に見えるのは


大袈裟な包帯を頭に巻き付け、薄気味悪い笑みを浮かべる高橋


この一瞬で悟ってしまった


もう僕の居場所はここにない。






…今なら変われるか?


居場所がない、なんてはなからわかってたことなんだ。


…元から失うものなんて何も無いんだ。


クラスの女子にキモがられないように、変なやつだと思われないように、


コソコソ生きる必要は無い。


どうせならここで変わってやる!


僕は僕なんだ​──────





「おぁぁああああああああ!!!!!!!」


「!?」





頭の血管がブチギレるくらい叫んでやった。


教室の視線が一斉に僕に集まる。


なんて気持ちがいいんだ。


ふふ、流石の高橋も面食らってるな?


…なんだ、震えてる?


怖いのか、僕が。


よ、よし。言ってやる。




「怖いのか、僕が」




言ってやった!


「あ…あぁ……お前、なんだよそれ…!」


それ?


高橋の視線が僕の足元まで落ちている


!?


なんだこれは





教室の床がバキバキに割れてる…




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2024年9月25日 07:00
2024年9月26日 07:00
2024年9月27日 07:00

教室の隅の上田ですが、決意によって超常的な力を手にしたようです。 若葉たぬき @haruki-daigaku

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