第4話 この力は…


さっき叫んだ時にかなり力んだが…

床を粉々にする気はなかった。


というかそんな力僕にないだろう。


「おい、妙な動きはしないでくれよ」



海崎…お前、真面目仲間だと思ってたのに…

なんだその危険物を見るような目は。



あ…僕は変わったんだ。


言ってやればいいんだ。




「…なに、その目は」




ビクッ



教室のみんながすくみ上がる。

正直、悪くない気分だ。


というか思ったより床バキバキだな…

象が暴れたみたい…暴れてもこんなにならないか?


脳のリミッターが外れた的なこと?






「多数決で決めよう」




突然何言ってるんだ?海崎




「上田くんに何があったかしらないけど、君は危険だ。今から多数決をとる。皆が出て行けと言ったらここを出るんだ」


「え…?嫌だけど。僕のクラスなので」




本当に何を言ってるんだ。


いや、冷静じゃないのは僕か?





「出ていけよ陰キャ…!!何してんだお前!!!」



ふ…高橋、余裕無さそうだな。笑える。





「上田くんに出ていって欲しい人は手を挙げてくれ!」




え?いじめだろ、こんなの。





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