第12話 コントロールテスト
さっきからドアノブをひねったり、スマホを操作したり、小さな力の動作は問題なくできてる。
じゃあもっと力を入れた時に暴発しないかのテストだ。
中学の時に買った15kgのハンドグリップ、これでいいか。
よし…握るぞ。
バキッッッッッ
めちゃくちゃ壊れた…
あぁ、結構粉々だ…
瞬間的に思いっきり力むとかなりの力でるな。
でもコントロールできないというより、自分の限界を把握出来ていなかっただけ、って感覚だ。
今ので自分が思いっきり力むとどれくらいの力が出るか大体わかったぞ。
もう一個のグリップで…
ぎぎぎぎぎ…
できる!
コントロールできるぞ!
よし、あとはジャンプだとか、走るスピードだとか。
ものを殴った時の力の上限も把握しておく必要があるな。
人通りのないところで一通り練習したら問題なく生活を送れそうだ、よかった。
あとはこの力の正体を知っておきたいな。
これはネットで同じ症状の人がいないか調べればいいか。
あれ、ちょっと楽しくなってきたぞ。
この間の僕のパンチ、高橋には全然効いてなかったな。
わざとらしい包帯しててムカついたけども。
今なら僕をいじめたことを後悔させてやることだってできる。
ふふ、楽しみだ。
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