第8話 海崎ワールド


「みんなすまない、もう一度多数決に協力してくれ」


さすがにみんな困惑しはじめてる。

でも海崎に対してかはわからないな、僕2階なのに窓の外から喋ってるし。


「今から、さっき言った上田くんの力を隠す案に賛成か多数決をとる。反対したら逆恨みで危害を加えられる可能性も考慮して手を挙げてくれ」


僕、目の前にいますけども。

危害加えようか?この世に絶対はないので。


「賛成の人は手を挙げてくれ」


…全員挙げたか。

ちょっと癪だけど、これで安心だ。


坂本ちゃん、脇見えてる。

正直めちゃくちゃ良い。


あれ?


高橋、挙げてないのかよ。



「死ね…!」


高橋が僕に向かって中指立ててる。

なんだろう、普通に対話してるから大丈夫だと思ったのかな。


今は相手してる暇がない。

さっさと終わらせて帰ろう。



バリン!!!



スタッ



さすがに2階から降りたら脚が痛いな…まだ余裕あるけど。


隕石って思ったより小さくていいよね?

多分スピードで破壊する系だろうし。


ビュッッ


「持ってきた、離れて」


バキッ!


投げたらまた床割れちゃった。

改めて見たら教室ボロボロだな。


「迷惑かけてごめんなさい。帰ります」



スタッ、シュッ!


やば…登校中の生徒がいる、もう遅刻だろ。

見られてないよな…


急いで帰ろう。




シュババ……





「なんだあれ………!?」





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