第8話

二人は静かに手を取り合う。手を握り合った瞬間、舞花は心が温かくなった。夏音の笑顔は、まるで太陽のように舞花を照らしている。


翌日から二人の関係は変わり始めた。クラスメートたちの視線が気にならなくなり、自然体で接することができるようになった。放課後、一緒に帰る道すがら、互いの夢や好きなことについて語り合う時間が増えた。


ある日、夏音が提案した。「舞花、今度の学園祭で一緒に出し物をやってみない?。」


舞花は嬉しそうに頷いた。「いいね!何をやろうか?」


「手作りのアクセサリーを売るのはどう?私たちの趣味も生かせるし、楽しそうだよ。」


そのアイデアに舞花の心も躍った。「やってみたい!一緒に頑張ろう!」


二人は学園祭の準備を進める中で、ますますお互いの存在が大切になっていった。放課後は手作りアクセサリーの制作に励み、授業中も時折目が合うたびに微笑みを交わすことができた。


文化祭の日、ブースは二人の手作りの作品でいっぱいになり、周囲からも「かわいい!」と好評を得ていた。夏音は舞花の手を取り、「ありがとう、舞花。私たち最高だね。」と言った。


舞花は心が高鳴り、「私もだよ!」と応えた。


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