第14話

ある日の放課後、舞花と夏音はお気に入りの国立公園カフェテラスでお茶を楽しんでいた。窓の外では、街の喧騒が静かに流れている。二人は、いつも通りの軽い会話を交わしながら、自然と笑顔が溢れた。


「舞花、今日、すごくいい顔してるね。何かあった?」夏音が興味津々に聞く。


舞花は照れくさそうに笑い、「昨日、花音の夢を見た。」


夏音は嬉しそうに目を輝かせ、微笑む。


舞花は心が温かくなり、彼女はその長い優美な指先で珈琲のカップを軽く弾いた。白磁のカップが涼しい優雅な音を奏でる。


花音

「良い音ね。」


舞香

「そうね」

舞香は形の整った指を珈琲カップから離す。


花音は頷きながら、ふと真剣な表情になって言った。

「舞香、中学校を卒業したら、一緒に暮らしながら同じ高校に行かない?」


舞香は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべる。「付き合っているし…いいかも?」


花音は「じゃあ、決定ね。」


「もちろん!」舞香は力強く返事をした。


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