第7話

翌日、舞花は不安と期待で胸がいっぱいだった。昼休み、夏音が一人で教室の端に座っているのを見つけ、心臓が高鳴った。


「夏音、話せる?」舞花は緊張しながら声をかけた。


夏音は頷き、二人は静かな廊下へ移動した。手に持った手紙を見つめる夏音の表情は真剣だった。


「手紙、読んだよ。すごく嬉しかった。舞花の気持ちに気づかなくて、ごめんね。」夏音は優しく言った。「舞花の言葉、ちゃんと伝わったよ。ありがとう。」


その言葉に舞花はほっとし、心が温かくなった。夏音の優しさに触れ、嬉しさが胸を満たす。


「…」夏音は微笑みながら続けた。「私も舞花のこと大事に思っている。友達以上の存在になりたいと思ってる。」


舞花は驚き、心臓が大きく跳ねた。「本当に?」


「うん。お互いの気持ちを理解し合ってみたい。」夏音は真剣に舞花を見つめた。


舞花は涙が出そうになりながら笑顔を浮かべた。「私も。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る