消えよ天の御遣い──共に抗う人間と悪魔の物語

この世界の天使は、明確な敵。侵略者というのが印象的でした。

昔、ミサキは故郷を天使によって追われて家族を失います。天使は敵や民間など容赦なく屠り、ミサキもやられそうなところ悪魔ウェリエルが天使たちを倒して滅していきました。しかし、力の強い天使にやられそう、ウェリエルは落ちていきます。
死にかける前のウェリエルを助け、ミサキは悪魔という存在を間近に感じて、ウェリエルから妹に伝言を伝えるとともに、妹のソロネの言う名前を教えた後に事切れました。
そんなウェリエルは高位の悪魔であり、ウェリエルの属していた皇国はウェリエルの遺体を利用して特別飛行ユニットに変えました。そんなウェリエルを利用できるユニットは相性があり、ミサキが相性良く──彼女は天使を殲滅するために悪魔のソロネとユニット【ウェリエル】と共に空を駆けて、侵略者である天使たちを殲滅していきます。


戦闘シーンもかっこよく、天使たちも異形さも読んでいて想像できるほど。登場人物たちも個性的だけではなく、それぞれの背景や過去があり、それぞれの交流や雰囲気から彼もこの世界を必死で生きているのだと伝わって来ます。ストーリーも読んでいてこの先がどうなるのかと、楽しませてくれる面白い物語。文庫本にしても良いのではと思う程に面白く……皆様一読してみてはいかがでしょうか?

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