ダブルの主人公がお互いに無いものを補いながら成長していくロマンファンタジー!
粗野なリューズナードと気弱なロレッタがとんでもないことを押し付けられて物語が始まるわけですが、本作の魅力はしっかりと背景が描かれ、説得力があることでしょうか。
筋の通ったキャラクター描写がとても魅力的なんです。
ふたりの主人公に共感しやすく、ふたりが噛み合わない様子もクスリとします。
周りの人に助けられ、時には助ける。
そんななかで過去を乗り越えていくシーンが読んでいて気持ち良い。
原石を粗削りからどんどん磨いていく、その過程が丁寧に描かれていてワクワクすること間違いありません。
ふたりの成長によって後半は彼らのイメージがかなり変わってきます。
大きな犬と遠慮がちだけど優しい飼い主、素敵なコンビですよ!
丁寧な世界観と美しい文章で綴られた、王女と平民男との身分違いの恋。
突然、始まる結婚生活は、想像していたものとは違っていて......。
一話ずつが読みやすいように文字数を工夫されていて、さくさく読めます。
登場人物たちの心情描写が丁寧に綴られていて、読み応え抜群です。
何より文章の読みやすさは、お手本にしたい!
夫であるリューズナードは、外見描写がないにも関わらず、その男前さが伝わってきます。
ヒロインのロレッタは、とても心清らかな乙女で、偏見のない考え方に共感がもてます。
この二人の恋愛は、すれ違いの連続で、見ていてヤキモキすること間違いなし!
是非、最後まで見届けてみてください!
王女ロレッタと剣士リューズナード
立場の全く異なる2人は思いがけないきっかけから、婚姻を結ぶことに
望まぬ婚姻に一方は戸惑い、また一方は憎しみを抱えて、というとても幸せとは言えないスタートでしたが、田舎の牧歌的な暮らしを通して、2人の距離は少しずつ縮まっていきます
辛い境遇を生きてきた2人を、包み込むような優しい時間が徐々に癒していく
読み手もほっこりと暖かい気持ちになれます
緻密に練られた世界観が丁寧に描かれ、魅力的な登場人物たちが繰り広げるドラマチックなストーリーに、虜になること間違いなし!
王道のファンタジーラブロマンスを読みたい方に是非! 自信をもってオススメしたい一作です!
まだ読み途中なのですが、かなり好きなので気が急いてしまいレビューを書かせて頂きます。
ファンタジーとしての世界観が作り込まれていて、魔法を中心としたロマン溢れる世界であることは言うまでもないかもしれませんが
私が推したいのはそこに生きる人々の描写のリアルさです。
皆、志と傷、温かさと優しさを持って懸命にいきている。
メインとなる2人はその筆頭ですね。応援せずには居られません。心から幸せになって欲しいと思います。
その2人が歩み寄る過程もまた、丁寧でじれったい。その解像度がたまらないですね。まるですぐそこに居る友人を見守っているような気持ちになります。
本格ファンタジーとヒューマンドラマ、両方好きな方、沢山いるでしょ? もっと読まれて欲しいです!
【追記2024/12】
最新に追いつきました。上記に加えて、戦略的で熱いバトルも読めちゃうぜ。もう大好き。
139話まで読み終わった時点でのレビューとなります。
魔法が常識となり、逆に魔法を使えない人間は迫害される世界。
そんな世界でとりわけ強い魔力を持つ王族の娘と、迫害され続けて肉親を失った男の、王道を往くラブストーリーでした。
最初はお互いに本意ではない婚約を他者から押し付けられ、二人とも状況に納得できないまま共同生活を送ることになりますが、徐々に心を許し、誤解をして、和解して、相手の事を理解していく。
その歩みはとてもゆっくりで、ともすれば怯えているようにすら見えるほどでしたが、いくつかの困難を乗り越え、二人とも帰るべき場所へと落ち着く。
これらのプロセスがとても丁寧で、かつ本当に安心できるストーリーラインで、読んでいて心地が良かったです。
読み手もしっかりとリューズナードとロレッタの心情に寄り添いながら、お話を読み進められることでしょう。
お話としては大きく一区切りついたところで、これからも続いていく様子ですが、139話まででも大変面白いお話なので、ぜひ今すぐにでも読んでみてほしい作品です!