それは何caratぐらいの価値でしょう?

この世界にある魔法国家の人間は、魔法を使える人間を人間として扱い、使えない人間は人ではないと言い切る被度に、魔法を使えない人間を差別しております。
水の魔法を得意とする王族が治める魔法国の王族第二王女のロレッタ。彼女は姉のミランダにより、魔法を使えない男性に嫁ぐよう命じられました。
彼はリューズナードといい、魔法を使う人間が嫌いです。そんな彼とある契約をして彼とロレッタは政略結婚することとなります。
彼が住まう地はロレッタのいる魔法が発達したような場所ではなく、魔法の使えないような村。魔法が使えない人間が助け合って生きている村でした。
ロレッタは世間知らずであり、世情や地理、村のことについても詳しくありません。
そんな彼女は、つっけんどんなリューズナードの奥さんとしてやっていかなければならないのです──

と、ここまで長く紹介をしましたが読み進めればあら不思議。
村に住まう人々の優しさを感じたり、不慣れながらも健気に頑張るロレッタを応援したくなります。リューズナードが性格が悪いのかの思いきや、よく読んで人となりを知ると、そんなことないとわかります。
そんな2人が互いを知って距離を詰めていく様と心が通じ合う瞬間はたまらないものです。
ストーリーも甘くて緊張感もあり、リューズナードの無茶やら優しさ、言葉の足りなさがわかっていくこと間違いなし。
文章自体も読みやすいのですらすらと読めます。


世間知らずだけど健気で芯の強い王女さまと真面目不器用なつっけんどん騎士との恋が好きな方にはたまらないかも……!?

一読してみてはいかがでしょうか?

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