平安時代にて語られる二の姫の陰陽物語
- ★★★ Excellent!!!
楓子は二の姫であり中納言の娘ですが、母親を無くして淋しい生活をしておりました。そんな時、彼女の腹違い妹の姫桜子の病の祈祷に呼ばれた陰陽師の賀茂利憲と出会います。利憲が姫の呪いを祓った後、桜子に会いたいと願う楓子を、彼は中納言邸から連れてゆきました。利憲の指示で男装し楓と名乗って陰陽生になります。桜子の警備を任された左近少将の斉彬と仕事をともにします。そんな最中、桜子が狙われていき、怪しげな獣が現れるようになり利憲と斉彬とともに楓は自分の大切な家族を守ろうとしますが……。
平安時代、描写も見事であり、陰陽師としての和風ファンタジー要素、かつ陰陽師としての描写も書かれる文章力は想像できるもの、ストーリーも目で追ってしまうほど最後まで読んでしまいました。
そんなストーリーの最中に描かれる恋愛も見届ける価値ありです。
平安時代のファンタジーが好きな人におすすめ。
一読してみてはいかがでしょうか?