この先もまたあの桜を見ましょう

あらすじにある通り千年史上で初めての女性の逢魔師でありながら、男装をしている櫛笥結人。彼女は上の人間からは疎まれております。そんな彼女ですが女性としての強さがあり、疎まれていても逢魔師として活動していける実力の持ち主です。そんなさなか、火中の杜という異界の森で鬼と出会います。彼の鬼は封印されている異能の鬼であり、結人から葉桜丸と名をもらいます。人間を憎んでいる葉桜丸ですが、彼は彼なりの優しさがあります。
舞台は九魔盆地という土地で、千年以上前より怨霊や祟りの神が跋扈する【呪われし大地】。逢魔師はこれに対処するためにいる存在であるはずが、葉桜丸の存在はあまり伝わってないらしく、また葉桜丸は何かが原因で封印から目覚めたらしいのです。
現在の呪われた大地には、いつもより怨霊たちが蠢いている。何が起きているのか、結人と葉桜丸は協力して原因を追い求めようとします。
そんな最中に結人の人柄に触れ、葉桜丸の優しさに触れ。お互いが思い合う仲に。

キャラクターも豊かで、世界観も和風で好きな人にはたまりません。
また結人の周りも良き人や妖怪も多くて、結人の周りに集まる彼らも魅力があります。

そんな二人の物語、最後まで見届けるとほんのりと優しい愛のある思いに包まれるやもしれません。一読してみてはいかがでしょうか?

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