男装少女と孤高の鬼。二人が交わした約束はきっと『愛している』

純真無垢で、とても尊い。和風純愛ストーリー。

男社会でたくさんの他人に疎まれていても、家族を皆失っても、逢魔師として生きる男装少女の結人。同族にも恐れられて、他人も自分のことも理解できない孤高の鬼の葉桜丸。

なにかしら孤独を感じてた二人の出会いは、呪われた大地を愛で包み込む。

とにかく、結人と葉桜丸の恋愛が、愛しているという言葉すらいらないほどの純愛で、感動しました。
二人は最後まで好きとか惚れた愛しているとか、直接的な愛は交わさないけれど。最終回を読み終わったときには自然と、二人の関係性は特別なものになっていて、結ばれたんだとハッピーエンドを噛み締めることができました。

ストーリーの中で二人が交わしたあの約束が、二人の愛の形なのだと思います。

二人が見る、二人で初めて迎える春を見てみたいです。

人と妖怪の純愛。和風ファンタジーや因習ものが好きな人は読んでみてください。少しミステリーっぽくって面白いです。

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