想いは力となりて、闇を斬る
- ★★★ Excellent!!!
魑魅魍魎が跋扈する時代。人は夜を恐れ、光を求める。
その光であった筈の神々の血を継ぐ巫覡の者・神森家は、夜を討ち払うために戦いを繰り広げていた。
しかし――
主人公である咲耶。咲耶は当代巫の双子の姉妹であった。双子は忌むべきもの。間引かれる筈だった命。それが、片割れの死によって人生の帰路に立つ。
突然降りかかった、巫としての使命。
それまで、養父母によって大切に育てられ、家事手伝いをしてきた日々。
咲耶の不安は募るばかりだが、手を差し伸べたのは帝でもある紫貴だった。
不安な咲耶の心に寄り添う紫貴。
互いに使命を背負い、寄り添いながらも、強くあろうとする姿。
想い、想われるだけではない二人の姿。
尊いものがあります。
オススメです。