第12話 かなり短い話をしようか


 私が子どもの頃、幼稚園児くらいの頃の話をしようか。

 伯父の結婚式に参加し、序でにと耳なし芳一の墓へお参りに。

 するとその晩私は高熱を出してダウン。

 その時の事は一切覚えていません。



 沖縄での話。

 宜野湾市にあるとある高台公園に数度行ったのですけど、行くと高台に上り、帰りにアタリ付きの自動販売機でジュースを買うと何故か私のものだけ当たる。

 そしてそれを飲んで帰ると…夜に必ず高熱を出す。

 しかも数度全部同じ。アタリ付き自動販売機で買ったら当たりが出て、それも飲んで…熱発。

 流石におかしいと当たりが出たとき、親は何も言わずそのジュースを自動販売機の横にそっと置いて帰ったらその日は熱発も何もなかった。

 そんなお話。



 千葉での話。

 これは割と最近…と言ってもコロナ前。

 妹と駅から家まで歩いているとき、ふと公園が気になったんですよ。

「この公園、人殆ど居ないね」

「……」

 妹が少し足早になった。

 公園の中には人が2~3人。

 ああ、と気付き妹の後を追う。

 人、誰も居なかったんだな。スマン妹。



 東京某所公園での話。

 お散歩という迷子となり時間も時間だしとスマホで場所を調べようかと…とりあえず公園へ入った。

 小さい公園で真ん中にベンチが一つある程度。あとは遊具が一つだけ。

 私はベンチに座りスマホで位置を確認───

 隣で気配がし、見たら見知らぬおじさんが座っていた。

 いやいや、貴方居ませんでしたよね!?

 座ってスマホを取り出すまで10秒掛かってませんからね!?

 そんな接近されたら気配消しても周辺視野はチェック出来てましたし?

 とプチパニック。

 ただそのおじさん俯いたまま座っているだけなので意識しないようしながらスマホで現在地を確認。

 そして目的地をチェックして終わると、おじさんは消えていた。

 ───なんかちょっと悲しくなったのでソッとその場を後にした。



 運転中に中身だけ代行してもらった話。

 兼の嘱託員をしていた頃、連日トラブルがありちょっと体調が悪かったんですが、まあ、休める状態でもなかったので出勤。

 助手席には先輩職員が座って行き先を指示していたんですよ。

 私が車を運転していると不意に猛烈な眠気に襲われそのまま意識を失ってしまったのです。

 そして軽い衝撃で意識を取り戻したんですけど、そこは駐車場。

「お疲れ様。途中無言で運転していたけど、大丈夫?顔色は…少し良くなったね。でも、体調悪い方が運転は上手って不思議だね」

「えっ?あ、はい…」

「あんまり無理しない方が良いよ?」

 先輩はそう言って車を降りた。

 時計を見る。

 およそ1時間が経過していた。

 一切記憶が無い。

 でもここは駐車場。

 何が何だか分からないまま私は車を降りた。


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