概要
「怖いものなど無い」と豪語する男が連れ込まれた、恐怖の世界
その男には怖い物など無かった。
ホラー映画を見ても、暗い夜道を歩いても、愚連隊に囲まれて喧嘩を売られても、持ち前の胆力と腕っぷしでどうにかしてきた。
そんな男が話題のホラー映画を見て、全然怖くない事にがっかりしながら嘆いた。全然怖くないじゃないかと。
「もし、本当に怖い世界を覗いてみないかえ?」
映画館の出口で男は、まるで幽霊のように痩せ細った老婆に声をかけられる。「望むところだ」と意気込んで、彼がくぐったゲートの先にあった世界とは……?
ホラー映画を見ても、暗い夜道を歩いても、愚連隊に囲まれて喧嘩を売られても、持ち前の胆力と腕っぷしでどうにかしてきた。
そんな男が話題のホラー映画を見て、全然怖くない事にがっかりしながら嘆いた。全然怖くないじゃないかと。
「もし、本当に怖い世界を覗いてみないかえ?」
映画館の出口で男は、まるで幽霊のように痩せ細った老婆に声をかけられる。「望むところだ」と意気込んで、彼がくぐったゲートの先にあった世界とは……?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ようこそ、理不尽な世界へ
何にも恐怖を感じることのない男は、ある日怪しげな老婆に出会う。「本当に怖い世界を覗いてみたいなら、そこのゲートをくぐってみやれ」。さしたる期待もなくゲートをくぐった男を待ち構えていた世界とは?
恐怖というのは強い感情で、感動等とは別の方向に人の心を揺さぶります。
極道に生きてきた男は、今まで何度も強い緊張状態に直面してきたと思いますので、シャバでそれを上回る興奮を得るのは難しいでしょう。また、投げやりな気持ちで生きている男は、死ぬこともそれほど怖いと思っていません。
でも、失ってから大事なものに気づく、とはよく言ったものです。「本当に怖い世界」には一切の刺激がありません。いいものも悪いもの…続きを読む