概要
彼女はクスリをやめた。クスリは抜けたはずだ。ほんとうに?
政府は国民の安全を保障し、健康を維持するために、国内で生産された食糧品と飲料、および輸入飲食物のすべてに独自開発した薬物を混入させている。そんな噂がまことしやかに囁かれている昨今、国民のほとんどが薬物中毒の症状を発現させる非常事態が発生した。と、思い込んでいる一人の女がいた。
これは自分がまともな人間だと勘違いしているかも知れない女の日常。
これは自分がまともな人間だと勘違いしているかも知れない女の日常。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!×××サイコー⁈ ディストピア好きにはキマる短編‼︎
×のところにはクスリと入れようとしてひよりました。すみません。
アブない話かって? 失礼な。SFと現実の区別くらいつけてください。まあクスリの話なんですけど。
政府が、国内で生産された食糧品と飲料、および輸入飲食物のすべてに独自開発したクスリを混入させている時代……というのは主人公視点での話で、実際のところどうなのかは読者にはわかりません。主人公の友人らしき女性は政府が作ったものにどっぷりなようですが、この人がキマっちゃってるのかどうかも、我々にはよくわかりません。だってあくまで主人公目線だから。自分がまともな人間だと『勘違いしているかも知れない』女の視点で、未来かもしれない世界の…続きを読む