大鏡に本当の自分を映すための冒険

好きなもの、好きなこと、を。
否定されない、否定しないって、大事なこと。

他者に対しても、自分に対しても。

このスタンプラリーには、いろんな人(オバケ含む)のいろんな大好きが隠されています。
それを追うにつれ、主人公の少女ユイナもこの夜、自分の心に隠された謎を解いていくのです。

『七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映る』(あらすじより抜粋)

映る、とありますが。

自分が何者なのか知って、そうありたいと願い、そのような自分を『映す』ように生きていく。
それこそが人生だ、と。
熱くそして楽しく、子供たちの目線に立って語りかけてくる、素晴らしいお作品です。

むしろ、かつて子供だった大人たちこそ、ワクワク読んでみることをオススメいたします。
読後、自分を映す大鏡を、心にいつも持ちたいと思うはずですから……。

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