頑なな心を溶かすのは、ただただ一途な愛情だけ。人間×あやかし狐の婚姻譚

先祖から脈々と続く盟約のために、あやかしに嫁がされることとなった紬。

紬は月城家の娘として嫁ぐのですが、そもそも養女。
義実家である月城家からは虐待を受けており、「養ってやったんだから役に立て」ぐらいの勢いであやかしたちに引き渡されます。

そんな紬の前に現れたのは。
冷酷無比で人を食い物としか考えておらず、利己的で自己中心的なあやかし。

……ではなく。

人間に友好的で、もっと交流を深めたいと考えている狐のあやかし、詩くん。

人懐っこい彼は、紬に好意的なのですが。
「いや、愛とか恋とか。そんなの無理だし」
紬は彼の気持ちをはねつけます。

育ってきた経緯からするともっともなのですが。
詩くんはそれでも負けずに一生懸命。
紬のことを大事に大事にしていくのですが……。
そんなふたりを邪魔するやつらが出てくるのです!!!

立場や文化、育った環境が違っても、「自分以外の誰かを大事に思う」気持ちってそんなことを超越するんじゃないでしょうか。
そんなことを考える異種婚姻譚。
クリスマスの夜にこそ、あまあまなこんなお話をぜひどうぞ!

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