第8話

あれから、なんとか帰宅でき、バタンキューした。


翌朝、流石に連日のシゴキで全身の筋肉が悲鳴をあげたので会社に休みの連絡を入れ、湿布を貼った。


「ベットから出られねぇ〜!

はぁ〜、会社休んじまったよ。

これじゃ何にも出来んけど、心苦しいなぁ」

とりあえず、次の組手に活かせる技とかがあるか格闘技の動画を見漁ってみるか!





「ほーぉ!・・・ふぇー!・・・おぉ〜」

やっべぇ!

いつの間にか、ふつーに格闘技見てたわ〜

いかん・・・いかん!集中せな!

「なるほど、振り子のようなリズムが大事で左右に叩きつけるように殴る!これはいつか使ってみたい技ランキングに入れとくか!」


それから夜遅くまで見漁っていたので、キリがいい所でやめ、今度の組手やダンジョンで試したりしてみたいな!と思いながら眠りについた。


「おはようございます!

昨日はご迷惑をおかけしました!」

朝、会社でそっこー謝った。

「おはよう。大村君!治った?」

と池上さんが聞いて来てくれた。

「えっと、まだ痛いですけど昨日ほどでは無いですし、湿布も貼ったんで大丈夫と思います」

「そっか〜今日は軽くにしておくんだよ?」

「はい!ありがとうございます!」 


さっそく、ダンジョンに潜り、ゴブリン狩りを行った。

例のタイヤ戦法を使いノーダメで狩り続け、連戦が出来るようになった。

「シゴキに耐えたお陰か!この後も頑張ろ!」



あれから角うさぎもちょいと狩り、ダンジョンを出て、トラックにダンボール2つを載せて納品作業を終えた。


「お疲れ様です。昨日はすみませんでした!」

「お疲れさん!大村君!

筋肉痛がすごいやろ!」

「ヤバいです」

「なら、一昨日と一緒のメニューしよっか!」

「えっ・・・・・」

筋肉痛なんですけど?

「筋肉痛の時は超回復というのがあって、適度な運動をすることで前の状態より強い状態になるんだよ!」

適度じゃないじゃん!それ!


「んじゃ、筋トレから〜あ、もちろんタイヤもね!」

「わ、わかりましたー」


「ふっぎぎぎぎ〜」

「ほぉらぁ、あと2セットあるよぉ〜」

し、死ぬぅ〜

手が・・手がプルプル子鹿状態になって来た!



「よし、組手しようか!」

「はい」

ブンッ!

返事と同時に攻撃してきやがった!この悪魔!

「ぐっふぇ」

「油断しすぎだよ〜」

いきなり過ぎるだろ!タイヤを2つを召喚し、構える。

「んじゃ、仕切り直そうか!」

ボンッ!

と風を切る音が成り、側頭部に蹴りが放たれた!

がタイヤでガードし、タイヤで殴るが防がれた

「なかなか様になってきたね!」

「ほんとですか?

なら、攻撃食らって下さいよ!」

「嫌だよー!」

くっそ、全然当たらんし、当たろうとしても防がれる!

どーすればいい?

あ、アレをしてみるか!

思い立ったら即行動に移すべし!

「オッラァ!」

ドスン!

「今のは良かったぞ!」


あらら〜

ふつーに防がれたんですけどぉ!?


ていうか、そんな風に言われても素直に喜べないんですけどぉ!?

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