第3話
ーーーーーーーーーー
誤字訂正しました!
ーーーーーーーーーー
ダンジョンには10層ごとにボス部屋があり、低層、中層に下がるにつれモンスターの強さも変わり、中層で活動する探索者が一人前という風に呼ばれている。
現在、44層までが攻略済みではあるが大抵の探索者は20層〜29層で活動している。
世界で手頃な武器として有名な銃火器はモンスターには効かず、ナイフなどの武器が有効的であるなど色々教えてくれた。
「ここまで、何か質問とかあるかな?」
「ナイフなどは会社で支給されますか?」
「会社で支給はされないよ。自分の命が関わってくるから、自分で調達することになってるんだ。でも、領収書と引き換えに代金も貰えるから安心してね。」
貯金とか無いぞ・・・母ちゃんに借金しかなくね?
「ちなみにおすすめの武器とかは・・・・」
「おすすめねぇ〜
スキルに合わせて選ぶとスキルの弱点を補うために選ぶのかを考えたほうがいいかな??」
それができたら世話ないわ!
タイヤぞ?タイヤに何を合わせろと!?
「まぁ、その辺は明日決めようか。そしたら、初のダンジョンに行こうか〜」
帰ったらスキルの検証せな死ぬな・・・マジで
—————————————
ダンジョンの事を教えて貰ってすぐに退勤になった。なんでも明日に備えて英気を養ってほしいとのことだった。
そんなこんなで家に帰り、かる〜くSNSで俺のスキルについても調べてみたが、案の定スキルについては何の成果もなく、普通にタイヤを変えるならでお馴染みのオート◯ックスのサイトが出てくるばかりだった。
やっぱり調べるより、検証した方がいいな
「スキル:タイヤ!!」
コロンコロン〜
軽自動車のサイズのタイヤが目の前に転がりながら出てきた。
さぁ、検証の始まりだ!
検証①触ってみる→ふつーのタイヤ
検証②持ってみる→重い
検証③違うサイズに出来るか→出来る。最小で人の頭ぐらいのサイズになり、最大は今の所バスのタイヤぐらいまではできるみたいだ!
他にも投げたり回したりしてみたがサイズ変更が出来るただのタイヤだった。
何か参考になる戦い方があるんかなぁー?
とりま、SNSと漫画、映画あたりで参考になるのを探してみるか!
「色々探したがどれも華があって選べねぇ〜
あっ!そーか、そーすれば良かったのか」
戦い方はこれで大丈夫だろう・・・後は体力と筋力が必要だな!
とりあえず、明日のためにも腕立て伏せと腹筋をするか!!
「おはようございます!」
「おはよう、大村君!さっそく協会にいこうか!」
いよいよ、ダンジョンデビューか!!
「はい!分かりました!」
車に乗り協会へ向かいながら、うまく行きますようにと祈った。
「さて、協会についたね!
これから、売店で防具と武器買おうか!」
と言い歩き出した。
へぇ〜これが売店かぁ〜
めっちゃ色々あってすげぇ!なんかかっけぇ!
「とりあえず、初心者セットのMサイズで短剣を1つ」
防具は胸当てが付いたセットアップの作業服みたいな形をし、武器である短剣はほぼ解体用で使うような長さをしていた。
「2万6500円になります。領収書は必要ですか?」
「お願いします。」
と言い、池上さんが払ってくれた!
「最初だからね〜これで頑張ってね!」
助かる〜!金無いけんマジで感謝やわ〜!
「んじゃ、着替えてダンジョンいこか〜」
更衣室に行き、着替えダンジョンの前に集まった。
「じゃ、さっそく1層に行こうか!」
ダンジョンの中に入っていく。
ダンジョンの中には、草が生え青空が広がりまるで、別世界に迷い込んでしまった感覚に陥ってしまったように感じた。
「この階層は角うさぎやゴブリンなどが主に生息している。特にゴブリンは狡猾であるから初心者殺しとしても有名で複数で行動していると、とても厄介だ。
角うさぎは、すばしっこくて角による攻撃で急所に当たると一撃でサヨウナラになるから気を付けてね!」
しょっぱなから殺意高いな!!
アドバイスをもらいながら歩いていると、
ガサガサ!と音を立て、角の生えたうさぎが走って現れた!
「出てきたね!角うさぎか・・・先に僕がお手本を見せるね!
こいつらは直線で攻撃してくるからギリギリまで引き寄せて横に飛び攻撃をする!」
ザシュッ!
「こいつらは主に角と毛皮、魔石が納品対象になっているから忘れずにね!」
モンスターは体内に魔石があり、魔石は電力や風力に利用できるため、どんな探索者でも必ず採取するものだ。
「さて、大村君
次出てきたら今見せたみたいにしてみてね!」
いよいよ俺の番が回ってきたか!
そーして歩くこと数十分・・・角うさぎが出てきた!
心臓がバクバクと高鳴る
「ふぅ~落ち着け」
深呼吸をしていた時!
角うさぎが突っ込んできた!
速い!もうほぼ目の前まで来た!!
よし、3秒後に横に飛ぶぞ!
3・・・・2・・・・1・・・・今だっ!
角うさぎが俺の目の前を走っている!
ここだぁ!
「スキル:タイヤ!」
角うさぎの角に目掛けタイヤを召喚した
プシュ~と音を立て角うさぎが突き刺さっている!
「ウオォォォ!」
角うさぎの首目掛けナイフを突き立てる!
何とも言えない触覚が手に伝わり、その場で胃の中の物が逆流してしまった。
ウエェェェ
「いい感じに倒せたね!
最初はみんなそういう状態になっってしまうけどすぐに慣れるよ」
この感覚になれるのか・・・など思いながら納品対象である角と魔石をとる
毛皮はリバースした時に汚れたので諦めた。
「まぁこんな感じで討伐して行けば良いよ~
んじゃ、研修終わろうか!
明日から頑張ってね!」
え?角うさぎ倒して終わりなん??
明日からぼっちやん・・・・泣
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます