第13話

「壁に刺さったんですけど、なんでですかね?」

「お前がちゃんと持ってなかったからすっぽ抜けたんだよ」

「あー、なるほどですね。次はちゃんと持ってやります!」


めっちゃ持ってたんだけどなぁ〜


「今日はここまでにするか〜!」

「わかりました!ありがとうございました!」


帰って寝よ。


いつも通りに会社に寄って、ダンジョンに潜る。


ゴブリンと角うさぎを狩ってから2層に行く。


「オーク以外のモンスターを見つけて、この層になれんといかんなぁ〜」


歩くこと1時間・・・・・あれぇ?

オーク以外のモンスター居ないんですけどぉ!?

どーなっとん!?


ふぅ〜とりあえず、あった事を話すぜぇい!

オーク見つける→バレんように撤退→探索→木の根に躓きそうになる

のエンドレスなんですどぉ!?


周りに森しかないんですけどぉ!?


なんでなん!?


はぁ〜探索範囲もうちょい広げるか〜



2時間ぐらい経ったぐらいかな?


湖見つけました!


モンスター見つけられませんでした!


ん?あー、アレできるかな?

音鳴らして他のモンスターが来るか試してみるか!


「んじゃ、まぁ、準備していきますか〜」


タイヤをたくさん召喚する→湖に投げ込む

を繰り返す。


投げ込むこと3時間強・・・・


チラッとオークの影は見えたけど、他のモンスター来ませんでした。


この階層オーク専用なん!?

なんなん!?



はぁ、道場行こ


「お疲れ様です!よろしくお願いします!」

「お疲れ様〜んじゃ、いつものメニューしよっか〜」


筋トレと組み手をした後に槍の練習に入った。


「今日はちゃんと持ってろよ?」

「んぐ、はーい!」

あの醜態を晒さないようにしっかりと持つ!


「振り下ろしから!」

「はい!」


ブゥン


「突き!」


シュン


ちゃんと持つことができて良かった〜!


「もう1回!」

「はい!」



「今日はここまで!お疲れ様!」

「ありがとうございました!」


家に帰りSNSでダンジョンの2層目について調べた。

2層はオークとトレントが生息している。

トレントの見分け方は木の根っこを見たら分かるらしい

「オーク専用の階層じゃなかったんかい!?

え?今日の行動めっちゃ無駄やん・・・」


「トレントって高級品やん!確か海外の超金持ちがトレントで家建てたって話題になってたよな〜」


「明日トレント探すかぁ〜」


朝いつも通り会社に寄ってからダンジョンに潜る。


とりあえず、準備運動がてらゴブリンと角うさぎを狩る。


2層に降り、トレントを探す


「確か、木の根っこを見れば分かるって書いとったな〜

とりま、根っこ見てみるか!」



2時間ぐらい経ったが一向に見つからん!


「分からん!形なん?色なん?」



全部同じに見える!


いっそのこと叩いてみるか?


目の前にある木を殴る。


コォーン


違う木を殴る。


コォーン


またまた違う木を殴る。


カァーン


ん?音違うくね?

これじゃね?


ホイールで殴ってみるか!


ガッカァーン!


微妙に削れたぽいな!!

この調子でやってみるか!


メキッメキッ!


目の前の木から音が鳴る


少しずつ根っこが地面から浮き出て来てきた!


うっすらと目と口?にあたる部分が黒く澱んでいる。


「これが、トレントか!」


ザッカァーン


トレントが枝を飛ばしてきた!


枝って飛ぶん!?


なんとか回避してトレントを見る


あら?

居らん!?

はぁー?


ボコッボコッと音を立てながらトレントが逃げている!


トレントって動けるん!?

てか、逃げるん!?





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