ラティナの旅

最後の勇者が行方が不明になってから千年が経った、魔法を行使できる人間は少しずつ減っていった。魔物や魔獣の勢力の拡大を阻止するため、人々は機工学を発展させることで文明を維持し続けた。

世界から魔法の痕跡が失われていく中、歳を取れない少女・ラティナは大人になる方法を探すべく、かつてあらゆる魔法に精通していた勇者の足跡を辿る旅に出る。

今日も彼女は身長よりも大きい戦斧を携えて、下手くそな鼻歌を歌って進んでいく。