彼女に浮気された俺は2人の義姉妹に迫られている訳ですが

アキノリ@pokkey11.1

第一章 大きな絆

再会とえらいこっちゃ

第1話 裏切りと義妹ができました

☆藪本英二(やぶもとえいじ)サイド☆


思いっきり彼女に裏切られた。

裏切られた=寝取られたという意味に近いが。

俺、藪本英二は高校2年生になってから最大にして最悪の状態に陥った。

彼女が浮気した現場を...というか。

濃厚なキスする姿を外で見てしまった。


(何をしているのか)と追い掛けたのが運の尽きだったな。

思いながら俺は悲しげな顔をしつつ溜息を吐く。

それから玄関のドアを開け...あれ?

鍵が開いている。

俺1人しか日中は居ない筈なのだが。


「...まさか泥棒か」


まあでも泥棒なら泥棒でも何でも良いや。

今の俺から全てを奪うなら好き勝手にしてくれ。

そう考えながらやけくそ気味に上がるとドアが開いた。

そして真っ裸の美少女が出て来た。

俺は目が・・になる。


「...ふぁ?」


俺は目をパチクリしながら家を見渡す。

あくまでここは俺の家だよな?

少女は俺と目が合ってから滅茶苦茶に恥じらうかと思った。

だが少女は予想外の行動に出る。

俺を見て目を輝かせた。


「おにーちゃーん!!!!!」

「どぁ!」


真っ裸の女子に押し倒された。

栗毛色の髪をした長髪の美少女。

バスタオルが宙を舞う。

そして俺は床に滅茶苦茶に叩きつけられた。

何だってんだ!


「おにーちゃーん。会いたかったよぉ」

「...おま!?誰だ!っていうかお前!裸だろ!強盗らしくねぇ!!!!!」

「強盗?あ、私、強盗に見える?それはそれでまあ。えへへ」

「恥じらうな!?っていうか誰だマジで!?」

「酷いなぁ。お兄ちゃん。昔、生き別れた女子の名前を忘れるなんて」

「...ああ。成程...ってそうはならんやろ!お前まさか!?何でこの場所に!?」


飯島りん(いいじまりん)か!!!!!

俺は真っ赤になりながら反応する。

姉妹の姉の方だ。


嘘だろ...3歳だったろあの頃!?

ってそうか。

生き別れてから相当経つもんな...。

そりゃそうなる。


「でもだからと言って裸で抱き着いて来るな!?」

「別に良いじゃない。裸見られているし?3年間も」

「アホかお前は!!!!!状況が違い過ぎるからな!6歳までの話な!?」

「うーん。あ。...分かった!」

「???」

「もしかして起つから?」

「...」


俺はりんに真っ赤になった。

それから「もう降りてくれ。重いんだ」と告げる。

そしてりんに俺の上から降りてもらい。

バスタオルをぶっかけた。


「いい加減にしろ。...何でお前が突然この家に」

「嬉しいでしょぉ?お兄ちゃん」

「...久々の再会だしな。とても嬉しいけど何でだ」

「お母さんがお兄ちゃんのお父さんと再婚したの」

「おう。そうか...なにぃ!!!!!!!!!?」


(そんな重要な事を何故っ!親父の野郎は何を考えているんだ!?何も言わなかったぞ!)

そんな事を思いながら俺はりんを見る。

するとりんはいつの間にか俺の下半身を見ていた。

というかズボン越しだが。


「え?お兄ちゃんってEDなの?起たないの?」

「お前な!もういい加減にしろ!」

「え?だって起ってないじゃん。私の身体じゃ駄目?興奮しない?」


(ああもう!しんみりしたものが台無しだ!彼女に浮気されたってのに!?)

そんな考えを浮かべつつ俺はリビングに入る。

するとそこにすずが居た。

つまり、りんの妹。

居るなら助けろ!!!!!


「ふざけんなすず!お前居るなら俺を助けてくれよ?!」

「カブトムシ」

「...は?」

「廊下で交尾かなって思った」

「...」


いやぶっ飛びすぎてついていけない。

俺は額に手を添えながら「すず。人目もわきまえない様な交尾をすると思うか。俺が」と聞く。

すると読んでいる文学書を閉じながら俺を真顔で見てくるすず。


それから黒髪の艶やかな髪を動かしながら俺を見上げてくる。

その顔は成長しており美少女過ぎた。

ゴクリと生唾を飲んでしまう。


「話は聞いた。私と今からしたいって言ったらお姉ちゃんと違い生物学的に所謂、勃起するの?」

「...」

「...」

「待てオイコラ。女子が勃起言うな」


さっきまでの悲しみは何処へかいったぞ。

思いながら俺はすずを見る。

すると奥から「ぷはー!」と聞こえた。

それはりんだった。

りんはクマさんパンツ丸見えの状態でTシャツ一枚で麦茶を飲み干していた。


「うまい!」

「...りん。取り合えず下を履け」

「え?だって勃起しないじゃん。性欲ないんでしょ?」

「...」


俺は額に手を添えた。

そして苦笑する。

コイツらの明るい姿で浮気の件が吹き飛ばされそうだ。

だけど絶対に俺は。

そう思いながら俺は唇を噛み外を見た。

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