概要
一日は二十四時間。その常識が崩れはじめる。
いつのまにか、地球の自転速度が遅れはじめた。変わりゆく地球環境のなか、人はなにを思い、どんな決断を下すのか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それでも地球は止まっていく。
「地球の自転が止まったらどうなるのか?」。この小学生でも考えそうな素朴な疑問に対する答えは、ほんの少し調べてみれば恐らく、いくらでも参考資料が出てくることでしょう。ですが、自転が止まった地球上の「人間社会」で何が起こるのかを予想するものは、きっと少ないのではないでしょうか。
前述の疑問が現実のものになり、「地球の自転が遠からず止まってしまう」世界がこの物語のベース。まるで物理・天文学の専門家が淡々と述べているかのような具体的で緻密な設定・説明にも舌を巻きますが、それ以上に驚嘆させられたのは、自転停止問題が露見してからの各国の対応の生々しさです。研究所や特別委員会の設置に、標準時間の設定、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!たまにはSF読んでみませんか? (SF初心者からの誘い)
正直申しまして、SFそこまで読んでいないので、コアな評価はできません。
しかし、私のような人、結構多いと思うのでそういう人たちへ向けて宣伝します。
何分、初心者なので長編には手を出しにくいです。
詳細な設定とかを書かれると、ついていけないこともあるので。
反対に短すぎると壮大さを感じられなくて、なんとなくSFの良さを感じません。
そういう意味では本作はちょうどいい長さだと感じます。
ほぼ一万字なので、読みやすくSFっぽさも感じました。
あっ、あくまで初心者の意見ですよ。
特に良かったなと思うのが壮大な設定に対する、一市民としての主人公の動きです。
地球規模の異常現象に対して、どう行…続きを読む