第11話 オーバードーズのダメージ

大学をなんとか卒業しましたが、病んでいるので就職はできませんでした。


とにかく高校時代のダメージが酷い。


バイトはしていましたが、どこに行っても勤まらず、クビにもなりました。


クビになったことを責めて、またオーバードーズ。


やめられませんでした。


精神科医は悩みを鼻で笑います。そして薬を大量処方してきます。


鼻で笑われる。そんなことにも傷つき、小さなことでも傷つき、精神科から具合を悪くして帰ってくる日々でした。


とにかく眠りたいのと死にたいのがごちゃ混ぜになって、薬を大量に飲む日々です。


その頃にぽつぽつと心療内科ができるようになりました。


私は実家近くの心療内科に行くことにしました。


転院した先の先生は当時はまだまともだった(のちに酷くなる)ので、薬を変えることになり、量も減ってなぜかリストカットはおさまりました。


ただ、オーバードーズは続けていました。


オーバードーズをして目覚めたある時、褥瘡じょくそうがかかとにできました。


寝返りを打てない状態になるので、眠ったらそのままの格好で何時間と過ごすことになります。当然体に異変が起きます。


頭も禿げました。人によってはケロイド状にもなるそうです。


十円禿げがあらゆるところにできました。


褥瘡は治すのが大変です。


多分肝臓と腎臓にもダメージがあるのではないかと今なら思います。


目が覚めても眠気というより意識が消え、お風呂の中でも食事中でも寝ます。


もう周囲は腫物扱いです。

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