第7話 大学でも
Fランの大学に入りましたが、今度は仏教大学でした。
大学だと宗教はあまり関係なくなると聞きましたが、ここも宗教の押し付けが酷かったのです。
聖書と讃美歌の六年間どっぷりキリスト教生活から一転、仏教生活です。入学時に数珠と経典を渡されました。
大学教授に僧侶もいました。
集まった学生はいい子が多かったのですが、教授のレベルが最悪です。とにかくヒステリーを起こす坊主と教授(男性)が多いのです。
エレベーターには生徒を怒鳴ってひきずり降ろし、自分が乗り込む教授もいました。
授業もいつの時代? 今関係なくね?
というくらい意味の分からない古いニュースや映像などを見せられました。
時事問題で今の(当時)の問題と比べてこうなってるとかではなく……
本当になにを言わんとしているのか、病気と関係なく意味の分からない授業をするのです。
必須科目に寺に泊まるというのもありました。苦痛で仕方がありませんでした。
なにをしても心は晴れません。寝つきも悪いままです。
腑に落ちないで終わった高校生活に毎日泣いていました。
精神的ダメージは深く、リストカットを始めました。そして、なにも考えられなくなっていきました。思考が黒々としているのです。
なんかやばいなと思った私は、精神科に行くことになります。当時はまだ心療内科はほとんどありませんでした。今ほど鬱や不眠が認知されていない時代です。
精神面で、家族のサポートはまるでありませんでした。理解されないのです。
母も感情任せに怒鳴る人なので、幼少期からずっと怒鳴られていました。
ちょっとしたことで怒鳴る、怒鳴る、怒鳴る。
怒鳴るのを辞めたのは、私の精神状態が一番ひどくなったときでした。
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