第5話 全く眠れない
高三になりました。二年とクラスが変わりません。
受験生です。盗難事件もぴったりとやみました。
が、私は高三になった直後、全く眠れなくなりました。
十日ほどろくに眠れません。精神不安定になります。
盗難は終わっても犯人がわからないので気持ちが晴れません。授業は1か月に十数教科の発表や体育祭でのダンスなどがまだあります。ブラック校則も続いています。
心理的にもまずいと思った私は家の近くの町医者(そこで生まれてなんでも見てくれる)に相談しました。睡眠薬を処方され、眠れるようになりました。
ですがもらったのは三日分。薬がなくなれば眠れなくなります。
自然入眠できる日と、一睡もできない日がアンバランスに続きました。
予備校にも学校都合で行けたり行けなかったり。
学校の体育祭も出ないやつは1にする、と脅されましたが、私は休むことにしました。友達の前では笑ったりしていましたが、もう心が擦り切れていました。
ふらふらの状態で学校へ行き、毎日伏せていました。英語の教師に嫌味を言われたりもしました。ですが、学校への拒絶反応から徐々に不登校気味になっていきます。
内申が心配でしたが、出席日数ギリギリのところまで休んでいました。
受験勉強は頑張っていましたが……。
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