平安末期は、こんなに面白い時代だったんですね

玉藻前に平清盛、三大怨霊に数えられる崇徳院。
彼らが同じ時代に生きていたことを、改めて知りました。

この時代を選んでいる時点で、慧眼としか言えません。

そんな登場人物たちが活き活きと活躍する中、最も輝いている主人公が源為朝。

伝説にあるままなら、もう化け物どころの話でない。
その武力の源泉が、怪異の子という発想がまた上手いとしか言いようがありません。

かといって、この物語は怪異譚ではなく時代背景を詳細に描いた歴史大河なのです。

続きが楽しみな物語です。

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