麗しの君を戀慕うは濃き血脈の故か。

大正浪漫の格調高く芳しく開幕したこの物語。

本当ならばレビューを書くのはもう少しあとのほうがよいのでしょうが、これは最新話までに明かされた事象からして早々に皆様にお勧めしたく、こうして筆をとりました(嘘。パソコンで叩いてる)。

酔漢の父に売り渡される形で妾に出されたヒロインが向かうは、呪わしの血脈。
そこで彼女を待ち受けていたのは当主と正妻両者から受ける溺愛ともいうべき異常事態。
さらには人の目に映る筈もない「もの」を目にし、ついで屋敷にあってはならない、あるはずのないものを見つけてしまう。

彼女の正体は一体何か。
彼女は、果たして誰の花嫁なのか。
この血脈に潜む隠された秘密を知るのは……今は亡き姉妹なのかも知れません。

さあ、このめくるめく世界を堪能するならば、早いうちがよいですよ。
一話一話が頁をめくるかのごとく明かされてゆくのを楽しむには、やはり日々の連載を楽しむのが乙というもの……。

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