問答無用で怖い女がいる。

旅先で手を出した女がストーカーになって追ってきた。

それだけなら、まあなんとかなったかも知れない。
でも全く何とかならないし、何とかなる気がしないのがこの作者の手腕。

いや、毎回思うのですよ。
なぜそんな絶妙に嫌なところに着地できるのかと(褒めている)。
こう、予定調和的なところから、ぎゅるっと反転して身体が傾ぐようなホラーが叩きだされてくる。
本作もそんな読み心地でした。

とにかく。
人の話はちゃんと聞きましょう。

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