シーズン3 最終7002位 恐怖のパラドックス






 ランクバトル シーズン3(23/2/1~23/3/1)



 ロム1 最終11156位 レート1750.587

     試合数135戦 勝ち数78戦 負け数57戦 勝率57.777%


 ロム2 最終7002位 レート1794.653

     試合数105戦 勝ち数62戦 負け数43戦 勝率59.047%


 合計  試合数240戦 勝ち数140戦 負け数100戦 勝率58.333%



 最終結果 7002位 レート1794.653



 参加数 720,134人  マスターボール級昇格者 202,835人




 使用ポケモン

 ドヒドイデ、ラッキー、クレベース、ヘイラッシャ、ハピナス、ドオー








 2月のシーズン3からルールが変わり、レギュレーションBとなった。


 このルールは、一般ポケモンのみであったレギュレーションAにパラドックスポケモンが追加されたものである。


 パラドックスポケモンとは、ポケモンSVにおいてラストダンジョンであるエリアゼロに出現するポケモンのこと。エリアゼロは言ってしまえば初代ポケモンのハナダの洞窟にあたるダンジョンである。


 そのエリアゼロにて出現するパラドックスポケモンは、スカーレット版では古来の姿、バイオレット版では未来の姿のポケモンが出現する。どのパラドックスポケモンも従来の準伝説級の合計種族値をしている、非常に強力なポケモンと言えよう。






 さて、そんなパラドックスポケモンが解禁となったレギュレーションBですが、開始早々パラドックスポケモンの躍進が始まった。


 ムウマの古来種であるハバタクカミや、ウルガモスの未来種であるテツノドクガなどが対戦環境を大いに荒らした。とくにハバタクカミは、これまで使用率トップクラスであったサーフゴーと同じゴーストタイプでありつつ、複合タイプとして希少なフェアリータイプでもあって、対戦環境に大きな影響を与えたポケモン。カイリューやサーフゴーと同じく、未だに対戦環境の中心に居続けているポケモンですね。





 そういった強力なパラドックスポケモン解禁されたシーズン3ですが、自分は変わらず受けループでランクバトルをしていました。


 シーズン序盤で早速パラドックスポケモンと遭遇し、相手はデリバードの未来種であるテツノツツミを出してきた。テツノツツミは高い特攻と素早さをもつ、典型的な高速特殊アタッカーの種族値をしている。


 そんなテツノツツミを出されて、こちらもとくに深く考えることなく特殊受けのハピナスを後出ししたわけですが、テツノツツミが仕掛けてきた技は拘束技の渦潮。そしてそこから身代わりを張られ、アンコールでこちらの技を縛り、毎ターン最大HPの1/16を回復する食べ残しを持っている型でした。


 思わず「お前! そういう奴だったのか⁉」と驚愕しました。


 やっていることはレギュレーションAで猛威をふるった渦カイリューと全く同じである。


 結局、そのまま拘束され続け嵌め殺しにされたわけですが、対戦終了後「これがパラドックスポケモンか……」と戦慄したわけです。その後も渦ツツミと遭遇する機会が多く、根本的に対策しないととてもじゃないけど受けループで戦っていけないと焦り、急遽対渦ツツミポケモンを探すことにしました。






 そうして辿り着いたのが、サケブシッポでした。


 サケブシッポはプリンの古来種にあたるパラドックスポケモンであり、物理特殊両方とも高い耐久値をしている。加えて耐久ポケモンでありながらかなり素早いポケモンであるため、育成次第では様々な型を生み出せるポケモンであった。


 反面、攻撃特攻が低く、相手にまともにダメージを与えられない点、そしてなによりも使用率トップクラスのサーフゴーにタイプ相性としても特性にしても致命的に何もできないため、パラドックスポケモンが解禁されたとはいえ厳しい立ち位置にいたポケモンでした。


 このサケブシッポにこだわりスカーフ(素早さが1.5倍になるが同じ技しか出せない)を持たせ、お互いの道具を入れ替える技トリックを覚えさせた。スカーフ込みで最速テツノツツミ抜きに調整し、嵌められる前にこだわりトリックすることで、逆にこちら側からテツノツツミの技を縛る戦法を編み出した。


 これが功を奏し、何体もの渦ツツミを機能停止に追い込むことに成功。ついに受けループの天敵である渦ツツミを克服したのであった。





 ただそんなに都合がいいわけではなく、シーズン中盤になる頃には対戦環境から渦ツツミの存在が消えていた。元々高速特殊アタッカーであるテツノツツミは、多少耐久に努力値を振ったところで耐久値はたかが知れている。加えて渦カイリューほど汎用性もない。型として面白いが、対戦環境から消えて当然であった。


 それでもしばらくは渦ツツミを警戒してサケブシッポを採用し続けた。段々と種族値通りの高速特殊アタッカーのテツノツツミが増えていく中、あるときテツノツツミ目掛けてトリックを放ったら交代されてドドゲザンが出てきた。悪鋼タイプであるドドゲザンは、フェアリーエスパータイプのサケブシッポに抜群を与えることができるので、崩しとしては妥当な交代でありました。


 ただし、ドドゲザンの持ち物で最も採用率の高いアイテムが、突撃チョッキ。突撃チョッキは特防が1.5倍になる代わりに変化技が出せなくなり攻撃技しか選べない。


 そして自分のサケブシッポの技構成は、トリック、ステルスロック、守る、願い事、の四つであり、すべて変化技である。攻撃技を持たないノーウェポンサケブシッポであった。


 よって交代先のドドゲザンが持っている突撃チョッキをトリックで奪い取った結果、サケブシッポが一切の技選択ができない置物と成り果てた。


 その試合のあと、ひっそりとサケブシッポをパーティから外しました。


 というか、実はハピナスが特攻無振りでもタイプ不一致威力90以上の技を撃てば、HP振りのテツノツツミの身代わりをちょうど破壊できるのですけどね。そのことに気がついてからは、相手のツツミが渦だろうがアタッカーだろうが技連打していれば安定となり、ますますサケブシッポがいらない子となってしまいました。








 さてシーズン終盤においても大きな動きがありました。特筆すべき点は、空前絶後のサイコショック環境になったこと。


 レギュレーションAでは、サイコショックを撃ってくるポケモンが限られていた。精々ニンフィアかグレンアルマがサイコショックを習得している程度であり、この二体も毎試合遭遇するほど採用率の高いポケモンではなかった。よってニンフィアやグレンアルマにサイコショックを撃たれても「仕方ない」で済ませられた(実際は済んでいないが)。


 しかしレギュレーションBにおいて使用率トップのハバタクカミがかなりの割合でサイコショックを習得していた。とくにこだわりメガネを持ったハバタクカミでは、タイプ一致技のムーンフォースとシャドーボールの他に、サブとしてマジカルフレイムとサイコショックを習得させるのがある種のテンプレートであった。ちなみにハバタクカミはサイコキネシスを覚えない。


 このサイコショックが厄介で、特殊攻撃技でありながら相手の防御を参照にしてダメージを与える技である。特殊アタッカーであるハバタクカミを受けるために特殊受けを後出ししたとしても、特殊受けは特殊耐久が高いのであって物理耐久は低い。その低い物理耐久へピンポイントについてくる技なのである。


 言ってしまえば、特殊アタッカーでありながら物理攻撃ができるのが、サイコショックという技である。





 対戦環境を考察するに、猛威を振るっていたテツノドクガに対する打点だと思われる。テツノドクガは特殊よりも物理の方が耐久値が低いので、そのテツノドクガ対策としてサイコショックを採用されているものだと思います。


 ただ同時に、というか対テツノドクガのついでとして受けループを破壊する技になっていました。


 これにより、シーズン終盤はハピナスやドオーがサイコショックの餌食に。途中テラスタルでエスパー技を半減にできる鋼タイプや、エスパー技を無効にできる悪タイプにしてみましたが、しかしテラスタルはバトル中一回しか使えない仕様上、他のポケモンでテラスタルをすると特殊受けがサイコショックの無防備になってしまう。


 というか中には、意図的に他のポケモンにテラスタルを強要して、テラスタルを失ったところでサイコショックを撃ってくる試合が多々ありました。




 そんなこんなでハバタクカミもサーフゴーもこれでもかとサイコショックを撃ちまくる環境に適応することができないまま、シーズンを終えてしまった。



 結果としては最終7002位。シーズン1よりいいとは言え、悔しい結果でした。






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