ポケモンSV発売前 変態ピクシー爆誕





 人から「ポケモン対戦歴は?」と訊かれたら「SVから」と答えるようにしていますが、厳密にはポケモンSV発売二週間前である。いちいち「SV発売二週間から」と答えるのもややこしくなるので、SVから対戦を始めたことにしています。



 ではポケモンSV発売二週間に何があったのかというと、一年間BDSPのバトルタワーに潜り続け11月になったとき「どうせSVでランクマやるだろうから、今のうちに対戦に慣れておこうかな」とふと思ったのがきっかけです。


 そうして調べた結果、BDSPにおいて有志による「6350 4649」の合言葉でオンライン対戦ができる環境があることを知り、バトルタワーと並行しつつ「6350 4649」に潜りはじめました。






 たださすがにバトルタワー用に育成したポケモンをそのまま使うわけにもいかないため、対戦のために一からポケモンを育成することにしました。


 そのとき組んだパーティが、カイリュー、マンムー、ハッサム、水ロトム、ピクシー、エーフィです。




 カイリューはシンプルに特性マルチスケイル(HP満タン時にダメージを半減にする)を盾に、攻撃と素早さのランクを上げる技の竜の舞をして、高火力ドラゴン技の逆鱗で殴っていく典型的な物理アタッカー。BDSPでは第四世代までのポケモンしか登場しないためフェアリータイプのポケモンが少なく、ドラゴン技の通りがよかったです。とはいえこのカイリューは明らかに強力なポケモンであるため、選出圧力をかける見せポケモンとしての役割もあり、毎回必ず選出したわけではなかったです。


 二体目のマンムーもシンプルに、持ち物に気合いのタスキ(HP満タン時にダメージを受けた際HP0にならず1残る)を持たせることによって、一撃で倒されることなくマンムーの優れた攻撃力と攻撃範囲で相手のポケモン一体を倒していくスタイル。技が氷柱ばり、氷の礫、地震で完結しているため、余った技スペースに設置技のステルスロックを入れて起点作成役も兼ねています。


 ハッサムはこだわりハチマキ(攻撃が1.5倍になるが同じ技しか出せない)を持たせ、攻撃しながら交代する技とんぼ返りを繰り出す型。水ロトムもこだわりメガネ(特攻が1.5倍になるが同じ技しか出せない)を持たせて、同じく攻撃交代技のボルトチェンジでサイクルを回していく型。このハッサムと水ロトムによる高火力の交代技で相手を翻弄する作戦である。


 ポケモン対戦においては一対一で殴り合う「対面構築」と、頻繁に交代を繰り返して常に有利対面を作る「サイクル構築」というものがあり、言ってしまえばカイリューとマンムーが対面的に、ハッサムと水ロトムがサイクル的に動くパーティなのかもしれません(当時はそこまで気にしていなかった)。


 ハッサム水ロトムで場をかき乱した後にカイリューマンムーでスイープするのもよし、逆に初手カイリューマンムーで一体倒して数的有利をとってからハッサム水ロトムでジワジワ攻めていくのもよし。基本的にこの四体でパーティが完結していました。




 残るポケモンの内エーフィは、相手の起点作成を阻止する役割。特性マジックガード(変化技を跳ね返す)により、相手のカバルドンなどが放つステルスロックを反射させる。


 このステルスロックが厄介で、場に設置する技であり、ポケモンが場に出てくる度に最大HPの1/8を削るものである。サイクルを回すハッサム水ロトムも場に出てくる度にどんどんHP削れ、カイリューマンムーもマルチスケイルや気合いのタスキを潰されるなど、このパーティにとってステルスロックが致命的に刺さってしまうのである。


 そのステルスロックを反射できる稀有な特性を持っているエーフィをパーティに入れることで、相手にステルスロックを撒かせないよう圧力をかける役目です。型としては瞑想アシストパワー型である。






 そして問題児のピクシー。


 BDSPの対戦環境においてフェアリータイプは貴重な存在である。パッと思い出せるだけでもピクシー、マリルリ、サーナイトくらいしかいない。よってカイリューやガブリアス、ラティオスなどのドラゴンタイプのポケモンが強力なドラゴン技を打ち放題な環境になってしまっている。


 ラティオスの竜星群は撃ったあと特攻ランクが二段階下がるので連発は脅威ではないですが、カイリューやガブリアスの逆鱗は一回許しただけでそのままこちらのポケモンが全滅しかねない性能をしています。そのドラゴン技の一貫を断ち切るためにフェアリータイプのピクシーを採用したわけです。




 ただこのピクシーの真の役割対象は、ハッサムである。




 ハッサムは虫鋼の複合タイプであり、鋼タイプはドラゴンタイプの弱点タイプのダメージをすべて半減にできる耐性がある。一方ハッサムの唯一の弱点タイプである炎タイプの技はドラゴンタイプで半減にできる。


 よってハッサム+ドラゴンポケモンの並びが純粋に強力なのです。ドラゴンの苦手をハッサムが引き受け、ハッサムの苦手をドラゴンが請け負うという感じ。ラティハッサムの並びはポケモン対戦を始める前から噂で耳にするくらいには有名でしたね。




 そこにきてのピクシーです。



 フェアリータイプはドラゴンタイプの技を無効にする耐性があるため、フェアリーポケモンがいるだけでドラゴンポケモンの抑止力となるわけです。攻撃面でもフェアリータイプの技はドラゴンタイプに抜群を突くことができる。


 よって相手がカイリューやガブリアスなどといったドラゴンタイプのポケモンを繰り出してきたときに、こちらはピクシーを後出しして攻撃を受け、次のターン相手がハッサムに交代してから、ピクシーが火炎放射で焼くという流れを作りました。


 やっていることはサブ技の炎技で返り討ちにしているだけですが、この火炎放射による攻撃はハッサムがHPに努力値を振っただけの耐久値であればちょうど一撃で倒せるように特攻を調整。抜群で攻撃されるハッサムの攻撃技(バレットパンチ)をオボンの実による回復込みで複数回耐える耐久調整。素早さを無振りハッサム抜きにすることでとんぼ返りで離脱される前に先制で火炎放射を撃てるよう調整。


 それまで努力値の振り方は二ヶ所に極振りするだけでしたが、このピクシーは極振りではなくちゃんと各ステータス努力値調整した初めてのポケモンであり、それだけに思入れの強いポケモンです。


 実際に、本来不利であるはずのハッサムを想定通り返り討ちにするピクシーの姿を見て、「このピクシー、変態だな~」と感じながらニヤニヤが止まらなかったです。




 そのピクシーをツイッターに投稿したのがこちら

 https://twitter.com/yuki_sugiura_/status/1587447361152102400





 そんなこんなで、BDSPでオンラインのポケモン対戦デビューは、ピクシーのおかげで育成スキルに成長を感じられた有意義なものとなりました。




 ちなみに戦績を記録していて、戦績が、


 試合数 163戦

 勝ち  106戦

 負け  57戦

 勝率  65.03%



 でした。対人戦において勝ち越しているのであれば上出来ではないでしょうか。ビギナーズラックなのかもしれませんが、ポケモン対戦に自信が得られた対戦でした。






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