第11話 アメリアさんのこと好きかもしれない

朝、目が覚める。

そうだ…

昨日はずっとアメリアさんにひっついて…

壁に自分の頭をぶつけたくなる。

「何を言ってるんだろう…」

「うん…あれ?起きたの?」


「あの…アメリアさん…?もう僕は大丈夫だから離してもらっても…」

「嫌だ。好きって言うまで話しませんー」

家だとこんなんだからクラスの人が見たら絶対驚くだろう。


「それは…」

昨日アメリアさんが守ると言ってくれた時惚れてしまったかもしれない。

もう好きと断言できるくらいには。

チョロいと思われるかもしれないけどそれでもいい。


「あれ?どうしたのー?もしかして好きになっちゃったとか?」

寝起きのアメリアさんが頬をつついてくる。

「好きになっちゃった…かもしれない…」

と呟くと

「え?ほ、本当に?」

顔を真っ赤にしてアメリアさんが言う。


「う、うん…」

「と、とりあえず朝ごはん食べよう!うん、その方がいい!」

と言ってアメリアさんは部屋を出ていってしまった。


「困らせちゃったかな…?」

少し申し訳なく感じる。


そこからの朝ごはんは酷かった。

急にアメリアさんを意識し始めて、お茶もこぼすわで迷惑をかけてしまった。

「気にしないで」

「ありがとう…」


朝食も食べ終えたはいいけど今日は土曜日、

僕は高校からは帰宅部なので特に部活もない。

高田はテニス部だからだるいとか昨日言っていた。

「そういえばアメリアさんは部活何か入ってるの?」

「私はスポーツならなんでも出来るから、あちこちに助っ人で呼ばれることが多いから特定の部活には入ってないよ」

「すごい…」

流石はアメリアさん。


「だから今日は何でもできるよ?何かしたいことある?」

昨日、あんなことがあったからまだ体調が悪い。いつもあんなことがあると翌日も体調が悪くて学校を休んだ日もしばしばあった。

「ごめん、まだ体調が良くないから今日は動けないかも」

「そうなんだ。私の方こそごめん、気づいてあげられなくて」

心が痛い。


「まだ明日も休みだから今日はゆっくりしよう。ベッド行く?」

「うん。あ、僕アメリアさんがくれた部屋で寝るから大丈夫だよ」

「そう。なら、そばまでお姫様抱っこしようか?」

「大丈夫です!」

と言うとアメリアさんが笑う。


アメリアさんはそれでもとベッドのそばまで着いてきてくれた。

「アメリアさんありがとう」

「じゃあ私はちょっとお仕事を片付けてくるから」

と言うと出ていった。


ベッドふかふか。


お昼にはお昼ご飯とお医者さんに診てもらえるらしい。アメリアさんが気を遣ってくれてすごい嬉しかった。




《今回はちょっと展開遅めです。次回は急速に進めます(*^^*)読んでいただきありがとうございました。星☆や応援コメントがあればめちゃくちゃ嬉しいのでお願いしますm(_ _)m》


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