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  • 〇3月31日 自宅への応援コメント

    恋愛方面の前半より、格段に筆が乗ってるのは伝わるのですが、残念。
    私の知識と好み的に、目が滑り始めました。ここら辺が限界のようです。
    せめてハルキの謎くらいは見ておきたかったんですが。

    SF方面で私が言えることは何もないので、前半(覚醒前まで)を総括をしておきますと、「隠し事が多すぎて、キャラに感情移入できない」に尽きます。

    後半のこの流れのために真実を伏せておく必要があるんだと思いますが、真意の見えない主人公に真意の見えないヒロインの組み合わせは、思ってた以上に最悪に感じました。どちらか一方でも感情移入できるならストレスもそこまでいかなかったと思うんですが、思い入れのないキャラ同士の恋愛は、知らない芸能人同士のゴシップくらい興味が持てません。

    もし手を加える予定があるなら、謎は謎で置くとして、それ以外の部分でキャラの本質が見える、キャラに思いれが出来る場面を加えるべきかと思われます。
    「世界丸ごとアバターなので」という理由でそうなら、やむなしですが。

    最後まで読むと約束していたのに、途中であきらめてしまったこと、お詫びしておきます。申し訳ない。

    作者からの返信

    そうですか……。
    こればっかりは強要できないので致し方ないですね。
    むしろ、これまでお好みに合わない作品に対し、丁寧に感想とご助言をいただけたことを有難く思います。

    ハルキの謎については、まさにこのエピソードで真相が明かされているのですが(奇遇にも、本日拝見した梶野さんのショートホラーと完全にネタ被りです。一年周期というところまで)、おっしゃられるとおり、興味の持てない人物の真相を知らされてもポカーンてことですよね。分かります。

    梶野さんからいただいた反応は、純粋に生の読み手が抱く感情として、ありがたく頂戴いたしました。
    大いに頷ける部分もある反面、やはりどうしても反りが合わない(どうしてそんな曲解をされるんだろうと不思議に思う)、腑に落ちないご指摘もありました。

    正直、相当自信が揺らぎましたが、それでも、今でも、自分的には何度読み直しても上手くできた愛すべき作品に思えています。
    梶野さんも以前おっしゃられていたと思いますが、読む人が読めばハマることもあるということを心の支えとして、殊更大きな改変は行わず、このまま残しておくつもりでいます。
    ありがとうございました。

  • ふうむ。
    SFは詳しくないんですが、まだついてはいけます。

    作者からの返信

    まあ、この手の会話劇を好むかどうかでかなり読者をふるいに掛けてる感はありますよね。
    ちなみに、自分は現実技術に即した(ように擬態した)この手のハッタリが大好物です。


  • >この議論では明らかに俺の方に分があった。鷹宮の希望がどうにもフワッとしているせいだ。

    いや、ないでしょw
    「男がよく行く場所」と明言してますし。
    ハルキの論の方がいかにも言い訳ぽいです。

    >「こういうの、叩き割ったらどうなるかって想像したらワクワクしないか?」

    鷹宮が男性ぽいこと言ったの、初めてな気がします。
    これは確かに思う。(男性的感覚)

    >普段の鷹宮を観察していても特別粗暴な行いは見当たらない。

    窓ガラス割ったり、投げられたりは……?
    まあ、普段ではないのかもですが。

    >そういえば俺も投げ飛ばされた被害者だった。

    ですよねー。

    >「ゲームなら、強い負荷を掛けたら処理落ちするんじゃないかと思って……」

    そういう知識はあるんかーい!
    まあ、ゲームやってる男ならわかりますけど、一般知識じゃないですよねえ。

    >「まあ、そう言うな。お陰でハルキと会えたのは怪我の功名だろ?」

    ふうむう。
    いつのまにそんな仲に??

    >鷹宮はガラス越しに漂う巨大なジンベイザメを見つめたまま身体を硬直させていた。

    本物見たことありますが、巨大さでいうと不思議とシャチとかの方が大きく感じるんですよね。あまりガラスの傍まで来ないからかも。シャチはがんがん泳ぎますから、接近率高いんです。

    >俺は今の鷹宮を一人の対等な人間として信頼していたし

    えっ、そうだったかなあ……?

    >「ハルキ……。そうだよな。分かった……」

    描写を見ても理由が読めませんが、ハルキの生返事から、本気で男説を信じてないと察したとか?

    >「よく聞け、ハルキ。俺たちは、クジラの見てる夢の中にいるんだ」

    ゼルダの「夢を見る島」かな???
    意味不明ですが、引きとしては優秀かもw

    作者からの返信

    >「男がよく行く場所」と明言してますし。
    具体的にどこと明言できず口ごもっている時点で鷹宮の負け(無茶振りの我儘)だと思います。

    >これは確かに思う。(男性的感覚)
    そうなんですか。自分は全然思いません(オイ作者)。

    >そういう知識はあるんかーい!
    この違和感は自覚していますが、作品的にネタバレも近いので自覚的に無視しました。

    >いつのまにそんな仲に??
    なるほど。そういう距離感の印象なんですね。

    >本物見たことありますが、巨大さでいうと不思議とシャチとかの方が大きく感じるんですよね。
    そうなんですよ。水槽で飼育してる奴って現実ではそこまで圧倒される巨大さはないんですが、作り話なのでその辺のスケール感は意識的に盛りました。

    >えっ、そうだったかなあ……?
    ハルキが信じてる振りをして打算的に付き合っている薄情な人間だという認識だとそういう感想になりますよね。しょうがない。

    >描写を見ても理由が読めませんが、ハルキの生返事から、本気で男説を信じてないと察したとか?
    理由はこの後に語られるのでこの時点でハテナが浮かぶのは無理もないと思います。
    最初期にもお話ししましたが、やはり、いちいち具に突っ込まず、分からないところは分からないまま、勢いで読み下す姿勢が必要なのではないかと思います。
    梶野さんの感想に限らずですが、「ここおかしい!」と言われても、いやそうなんだけどね……、と反応に困るご指摘が多々ありました。

    >ゼルダの「夢を見る島」かな???
    言及の作品は存じ上げませんが、テーマやモチーフとしてはありがちですよね。
    思い出した記憶を説明する上で、鷹宮がここから話し始めるのは遠回り過ぎて不自然なのですが、お話し的なキャッチーさを優先してこの台詞となりました。
    これを言わせるために話を組み立てた、まであります。

    編集済
  • >たぶん昭島の中では鷹宮に対する宣戦布告的な意図があったんだろうし

    えっ、そっち?
    別に敵対してるとかじゃないんですよね、昭島。
    事務的にせよ、それなりに友好な関係だと思ってましたが。こうしてデートとかも許可してついてくるくらいですし。

    それに鷹宮が別人(娘の記憶がない)なことは、昭島も知ってるんですよね? 屋敷で訴えたわけですし。

    >彼女の本当の胸の内は彼女にしか分からない。

    それは確かにそうなんですが、その発想が最初に出てくることが驚きでした。

    私はむしろまず、「鷹宮はこの話を知っていたのか、初耳だったか」が気になりました。反応が薄いので知ってたぽいですが、だとするとなおのこと昭島は過剰反応に思えますし。返信を読むに初だったようで、やはりもしここはすぐハルキに訊ねさせた方がよいかと。

    次に思ったのは、単純に「昭島が口約束で騙されてるんじゃ?」です。
    シチュ的には殿さまのお手付みたいなもんですし。
    まあ当主がどんな人間なのか、まだ登場してないのでなんですが、イメージに「エロオヤジ」が追加されたのは間違いなくw
    入籍とかいいつつ数多い妾の一人に、みたいなパターンをどうしても想像してしまいますかねえ……おじさん(下手すればじいさん)が相手というのは、高校生ではかなり異端でしょうし。普通の場合は。

    そういう意味で昭島が恥ずかしがった、というのはあるかもしれないし、一応納得ではあります。でもそれなら相手(当主)を伏せて伝えれば済む話ですし。

    >ふむ。だとすると、記憶を失う前の鷹宮と何らかの確執があったのだとしても、今の鷹宮をそこまで敵視するのはおかしいか。

    おっ、考察されてますね。よいよい。

    >嫉妬って言ったら普通に恋敵って意味だろーが

    恋敵も何も、入籍予定が本当だったら普通に勝利確定な気が。
    これが一方的な昭島の片思いならわかりますが。

    >例のあの、養女として引き取った年の離れた娘を手籠てごめにするヒヒジジイのイメージだ。

    まー私もそう思ってますがw、
    少なくとも鷹宮に関してはここまで襲われたこともないですし、関係ないんでしょう。理由は不明ですけど。

    >ガッチリと噛み合っているように思えた。

    ううーん。見解の相違。

    >澤井が持ち出した仮説的推論アブダクションは

    タイトル回収。
    こういう意味なんですね。なるほど、悪くないです。

    >俺の場合、頭に浮かんだのは何らかの傷跡。より限定すれば虐待の痕だった。

    澤井説の刺青もたいがいギャグレベルのネガキャンですが、まあこちらは悪意が前提ぽいのでよいとして。

    体に傷とかあったら鷹宮が最初に説明してそうなもんでしょう。
    頭の傷を調べるのにあれだけ熱心でしたから、体に他に痕跡があれば、情報として出すのが自然な流れでしょう。女性なら恥ずかしさ故に言えないとかあり得ますが、自称男性で記憶ないんですし言うのに抵抗ないかと。

    というか、読み返してみると、鷹宮普通に「体に傷はない」と言ってますね。(窓際5) これはハルキが忘れてるんです?

    まあ仮説をさらに掘るなら、認識阻害でその傷さえ気付いていないとか、意図的に嘘をついてるみたいな状況もあり得なくはないですが、そこまでいくともう何でもありですからね……

    あと、水着を嫌がる女性というのは経験則では一定数いるので、澤井がここまで粘着して噂流すまで行くのはすごい悪意を感じます。友人の恋の援護射撃とはいえ。

    ハルキは脳内男性と知ってるので、水着に抵抗があるだろう理由を以前想定していました。(◆7月15日 放課後デート)
    なので、この問題を深刻に捉えて、仮説に仮説を重ねるような想定を
    繰り広げる意味があるのかなあ、とは率直に思います。
    ここがギャグパートなら、別にいいんですけど。

    >想像しただけで怒りと吐き気が込み上げるが、それは彼女の記憶喪失を知ったうえで道実がそれを治療させようとしなかった話とも符合するのだ。

    ううん? ここの理屈がよくわかりません。
    「記憶喪失になった理由が自分(道実)だから」は、治療しない理由になるんですかね。仮に性奴隷みたいな立場だったとしても、あった方が都合がよい記憶なら治療させそうなもんですが。病院持ってるので外部に知られる心配もないんですし。

    どうもこう、仮説に仮説が重なっていくばかりで、話が進んでいる気がしません。

    作者からの返信

    引き続きお付き合いいただきありがとうございます。

    >別に敵対してるとかじゃないんですよね、昭島。
    表向きは従順(道実の命令に忠実)でしたが、内心では鷹宮に対し思うところがあったらしいことが分かるのが今回のエピソードです。

    >それは確かにそうなんですが、その発想が最初に出てくることが驚きでした。
    自分もハルキの察しの良さは、なかなかに主人公補正が効いているなと自覚していますが、まあ、直接その場の空気を吸い、表情の動きを見れば伝わるものもあるかと思い、こういった描写となりました。

    >反応が薄いので知ってたぽいですが、
    知らなかったという設定です。反応が薄いのは、勝手に得意気に話し始めた昭島を見てポカーンとしていたのでしょう。

    >ここはすぐハルキに訊ねさせた方がよいかと。
    いつ、誰に対し、何を訊ねさせれば良いというご提言なのかが分かりませんでした。
    鷹宮に対し「さっきの昭島の話をお前は知っていたのか?」と確認するということでしょうか?
    その辺はハルキ的には昭島の反応を見て、今更聞かずもがな、と片付けられている問題なので訊かないでしょう。
    昭島の鷹宮に対する確執を洞察できたからこそ、彼女の盛大な空回りを見て共感性羞恥を発症したわけです。
    その代わり、鷹宮の「鷹宮遥香は昭島に嫌われていたのか」などの台詞でハルキの見立てが正しかったことが裏付けられていると思います。

    >次に思ったのは、単純に「昭島が口約束で騙されてるんじゃ?」です。
    まあ、軽くネタバレになりますが、きっと口約束だったんでしょうね。こんな場所で容易に感情を爆発させている時点で、昭島が大人相手にしたたかに立ち回れるとも思えませんし。

    >そういう意味で昭島が恥ずかしがった、というのはあるかもしれないし
    昭島が恥ずかしがったのは、鷹宮に向かって得意気に喋ってみせた自分自身の浅はかさ(気負い)に対して、という意図は伝わったでしょうか?
    作者のその意図は分かるが、そういうふうには描ききれていないというご指摘でしょうか?

    >澤井がここまで粘着して噂流すまで行くのはすごい悪意を感じます。
    噂を流すようなことはしてないと思いますよ。ハルキに向かって直接、こうなんじゃないかと話して聞かせてた程度でしょう。
    自分は冗談めかして言った(ほとんどギャグと変わらない)戯れ言。憎まれ口だと想定しています。

    >体に傷とかあったら鷹宮が最初に説明してそうなもんでしょう。
    鷹宮自身それを正しく認識できていないのでは?というのが、ここでのハルキの仮説です。記憶の健忘などの解離性障害は、この手の話では手垢の付いたありきたりな真相の一つだと思います。
    「自分自身で作り上げたその認識の歪みをはっきりと自覚してしまうから……。」
    など、割とくどいほど、そういう可能性を示唆したつもりでしたが。

    >なので、この問題を深刻に捉えて、仮説に仮説を重ねるような想定を繰り広げる意味があるのかなあ、とは率直に思います。
    これは「窓際の二人(ver.鷹宮)」のくだりで匂わせた、鷹宮多重人格説をカバーする鷹宮の真相に関する有力な仮説の一つであり、読み手に対して「すわハルキも真相に肉薄したか?」と煽るためにも必要な内省考察パートだと思っています。
    ま、全部ミスリードなんですけどねw

    この見当外れの考察が必要だったのかという疑問に対しては、何と言っても前半はその謎こそが話の肝ですから、ハルキが鷹宮の真相をどのようにアブダクションしていたかという説明は、そりゃあ外せないでしょうと答えます。
    ここを書かないと、この作品を書く意味がないまで伸びますし、逆に言うと、どんな可能性が考えられるかな?と言う部分に興味を持たれていないとすれば、作者的には敗北と言わざるを得ません。

    >「記憶喪失になった理由が自分(道実)だから」は、治療しない理由になるんですかね。
    十分なると思いますが。虐待がどのくらい大っぴらにやられていたか次第ではありますが、普通は隠そうとするものでは?
    鷹宮財閥の力なら揉み消すこともできるかもしれませんが、ここでは実際どうだったかはともかく、あくまでハルキの想像の中で辻褄の合う説明として成立していれば良いと思っています。
    ま、いずれにせよ見当違いの仮説なんですけどねw

    編集済
  • さて、そろそろ感想再開していきます。

    >今のは何かの当て付けだろうか。
    これも伏線ぽいですね。
    ハルキが鷹宮を騙している(男だと信じているふり)を意味してるのか、ハルキ自身の何かしらの事情を昭島が知っているのか、ですが。ふうむ。今のところ見当がつきません。

    >ああ、そういうことだったのかと合点がいった。
    私も合点がいきましたw

    >いくら由里亜ちゃんが本気だったとしてもさ。普通は相手にしてもらえないっつーか

    むしろ独身なのが驚きですかね。
    まあ離婚とか死別の可能性はあるか。

    >本当にめげない、ひた向きな人だな……、このミノ先輩って人は。

    ひた向きというか、わりと地雷踏んでる発言ではと思いました、ここは。ナンパは上手そうですけど。

    >勢いに任せて語り始めたのはいいが、

    ここはちょっと違和感。
    読み返しても、昭島が感情的に話している雰囲気はありません。
    いたって平然と言い出した感じで、これで照れるの?となりました。

    >鷹宮はそんな俺に向けて軽く首をひねってみせるだけ。

    うん? ここの鷹宮の仕草の意図が、皆目読み取れません。

    >だが昭島はそんな鷹宮を見て、一方的に傷付けられたとでも言わんばかりに表情を崩す。

    なので、ここの昭島の反応も、なぜそんな傷ついてるのかさっぱりです。別に隠していた話でもないんですよね? 鷹宮には気付いていましたし。鷹宮の娘としての立場への配慮とかにせよ、記憶失ってる話は知ってるわけですし、考えにくい。どういう感情??

    >「すんません。よろしくお願いします」

    ハルキの距離感がどうにもわかりません。
    さっきは「完全な部外者」とか言ってたし。

    作者からの返信

    梶野様
    毎度詳細な感想お寄せいただきありがとうございます。
    読み手側の違和感のツボがどこにあるのか推し量るうえで本当に役立っております。

    >むしろ独身なのが驚きですかね。
    理由は非開示ですが、大きな屋敷に、使用人以外の家族は養父しかいないんだという情報は一応先に触れられていました。
    まあ、一度しれっと出しただけの情報を覚えておいてもらうというのは難しいですよね。

    >ひた向きというか、わりと地雷踏んでる発言ではと思いました
    まあ、そうですよね。
    ここは昭島に話を促すため、ミノ先輩に突っ込んで貰う必要があった故の作為的な台詞回しです(気が回る先輩だけに、もしかしたら無言で対峙する二人の会話を仲介してあげる気遣いだったのかも知れませんが)。

    ハルキの内省はミノ先輩の話し運びの強引な印象を少しでも薄めようという魂胆でした。好意的な解釈も、あくまでハルキ目線の話なので、的を外していても許されるかと考えました。

    >読み返しても、昭島が感情的に話している雰囲気はありません。
    最初は自信満々に語り始めたものの、鷹宮の無反応ぶりを窺っているうちに慌て始めたという状況を想定して書いていました。
    現実的にはあまりお目に掛からない複雑な状況・シチュエーションなので、伝わりにくかったり違和感を持たれる可能性はある程度覚悟しておりました。自分の描写の稚拙さ故、描き切れなかったものと考えます。

    >ここの鷹宮の仕草の意図が、皆目読み取れません。
    梶野さんと同じく、なぜ昭島がいきなりこんな話を始めたのか、自分の方を見据えながら動揺し始めた理由が何なのか分からず戸惑っていたのでしょう。
    「これは俺が何か言ったほうがいい状況なのか?」とか「状況が分からん。助けてくれ」という感じでハルキを頼ろうとしたのかもしれません。

    >別に隠していた話でもないんですよね?
    鷹宮にとっても初耳の話です(多分、読み手の読解を妨げている齟齬はここですね)。
    昭島はミノ先輩をダシにして、鷹宮に対し、ある種のマウンティング的な自己顕示(カミングアウト)をしたわけです。
    本人はドヤッとばかりに秘密を明かしたのに、意識して話していた当の鷹宮は全然何とも思っていないふうだったので、自分の言動が恥ずかしくなったというていです。

    このくだりだけでは万人に伝わらないというのも想定しているので、ミノ先輩たちと別れ、二人きりになった次の段で、一体どういうことだったのかを振り返って解説しています。

    >ハルキの距離感がどうにもわかりません。
    部外者というのは、昭島と鷹宮の対立とも、ミノ先輩の恋情とも関与していないという点で、無関係の第三者というのは間違いない見立てだと思います。

    去り際にミノ先輩に対して、昭島を頼みますと頭を下げたのは、社会人的な礼節の類でしょう。言ってみれば、昭島の身内である鷹宮に成り代わって、お願いしますと言ったわけです。
    さりげにハルキが鷹宮の保護者面をしてる点が、個人的には密かな萌えエモポイントです。
    ハルキもミノ先輩も大人だなーと思いながら書いてました。


  • 編集済

    >例によって同行者がゾロゾロ付属した集団デートもどきではあるのだが

    鷹宮的にはハルキと二人で話せないと男として接せない気がしますが、集団デートばかりなのは不思議ですね。ハルキも望むところでしょうし。昭島はどうにかしないとですが。

    >ミノ先輩が昭島を口説いていれば……、あわよく彼女を口説き落とすことができれば、それだけ昭島による鷹宮へのガードが弱まることが期待できるからだ。

    いやあ、期待できないでしょう……昭島はみるからに仕事ですし。この場で監視をまける可能性が上がるという意味ならわかりますが。

    >頑張れミノ先輩。
    初めてハルキに好感がもてたシーン。
    まあミノ先輩は押しが強すぎてどうなの?感はありますが。

    >ハルキの資金源て謎だよね。
    伏線なんでしょうが、予想は全然できません。

    >ちなみに、鷹宮の私服はいかにもお嬢様を思わせるレースやフリルを多めにあしらった水色のワンピースだった。

    こういう服装の描写は手慣れてていいですね。
    三人とも文句なしです。

    >「ヤベーのは矢部だろーが。お前、黒咲くろさき商の奴らとあんまりつるむなよ? あいつらマジでイカれてるからな。友達としての忠告だ」

    ふむ。こういう友人との会話が大事だと思います。前半にこういうのがほしかった。


    今回は安定して読めました。
    ハルキの過去の匂わせも、ちょうどいいくらいですね。


    追記:

    >情報開示のタイミングはかなり頭を捻ったんですよ。凝りまくったせいで空回っているらしいですが。

    ああいや。
    情報というのjは黒咲関連の話だと思いますが、私が前半に欲しいのは、「ハルキが見せる友情」とか、そういう人間的な部分です。鷹宮がいる時はいざ知らず、友人と行動してるシーン何度かありましたが、そこでも触れられてませんでしたからね。ちょっとしたことですが、あるとないとでは読者のイメージは大きく違ってくると思います。

    作者からの返信

    引き続きお付き合い頂きありがとうございます。

    >集団デートばかりなのは不思議ですね。
    そもそも昭島付きでなければ外出許可が下りないのと、夏休み前の放課後については奈津森らのガード(?)も硬く、二人きりになれないという設定でした。

    >この場で監視をまける可能性が上がるという意味ならわかりますが。
    そういう意味で書いたつもりでした。

    >初めてハルキに好感がもてたシーン。
    そうなんですか。応援してる動機自体は割と打算的だと思いますが。
    どんな人物を好意的に思うのかというハルキの人物像が推し量れるからですかね。

    >こういう服装の描写は手慣れてていいですね。
    自分の中にない引き出しを無理矢理ひっくり返し、頑張ってみた甲斐がありましたかね。。。

    >前半にこういうのがほしかった。
    情報開示のタイミングはかなり頭を捻ったんですよ。凝りまくったせいで空回っているらしいですが。
    なるべく説明然とはしたくなくて、物語運びの中で自然と明かされていく構造を狙っていました。
    特に序盤は鷹宮の方に注目してもらいたいのでハルキ周りの情報は意識的に後出しに。ほれほれ、なんか隠し事があるらしいぞ、気になるやろ?とくすぐっておいてから小出しにしていく。
    そこまでして印象付けたかったのは、その辺がただのキャラ付けや背景情報ではなく、物語の骨子に関わるからです。ネタバレ抜きには説明しづらいので後回しにせざるを得なかったとも言えますが。

  • ふうむう。二重人格的……な?

    作者からの返信

    リポートコメントありがとうございます。ありがたいです。
    この回でそのように勘繰らせるのは狙いどおりなのでその反応には安堵しております。


  • 編集済

    >「転校初日からだよ。自己紹介で前に立ったとき」
    ふうむ。
    何かの伏線ぽいですが全然わかりません。何だろ。

    >「ミユーゥ? ミユ、ミユ、ちょっとー。作戦会議ぃ!」

    この友人組も何か画策してそうですが、悪い予感しかしません。奈津森が親切すぎて気持ち悪いですし。

    >俺は以前それとなく、そういう方法を提案してみたのだが、どうやら彼女的にその手の手段はあまりお気に召さないらしい。

    いや、お気に召さない以前に無理でしょう。一介の高校生なんですから。相手も定まってませんし。

    >乱暴に騒ぎ立てた挙句、やはり自分は鷹宮遥香で間違いなかったと分かれば

    まあぶっちゃけここは、乱暴にさえしなければ(つまりバレなければ)やりようは幾らでもあるとも言えますけどね。父親の私室とか、怪しい場所を調べるとか。同居してるならワンチャンありそう。

    >だから、どちらかといえばその設定に則って付き合ってあげているのは俺の方なのだがなあと思わないでもないのだ──。

    まあつまり、ハルキは鷹宮の主張はさして信じておらず、けれど信じるふりをしてつきあう為に利用してる、と読めます。
    別にそれ自体はおかしくないですし動機としてもわかるんですが、応援したくはない感じ。好感度が上がらないのはここら辺もありますね。

    >「男らしい遊びっつってもなあ。ゲーセンとかカラオケとか、大して変わらんだろ」

    ここは大きく変わるんじゃないですかね。
    ゲーセンやカラオケは男女で嗜好が違いますから、そこを調べれば有力な情報が出せそうです。
    例えばカラオケなら、どんな曲を覚えているか。全て忘れているにせよ、人が歌ってる曲を聞いて、どんなジャンルを好ましく思うかだけでも、ある程度は男か女かの偏りが見えるのでは。もちろん絶対ではないですが、何かしらヒントにはなり得ますし、そこがスルーされてるのは不思議に思います。読者的にも気になるところですし。

    >それが思った以上に居た堪れない行為である気がしてきた。

    私は前回の「あーん」も大概嫌すぎると思ってましたけどねw 鷹宮よくやるなあと。まあハグの代わりということで嫌々かなと思ってたわけですが。


    追記:

    >自分は逆に、そこですんなり信じてしまうようなキャラは、嘘臭すぎて好きになれず、あくまで懐疑的なポジションを崩さない主人公として描きたいわけです。

    いや、ここは私も同意ですよ。まるまる信じられる人間はリアルにはいないと思います。

    >自分にとっては作中のハルキの性格や行動こそ、生っぽい(親近感が湧く)と信じているのですが、多くの人にとってはそうではなく、何だこの主人公?という反応になっているのだと思いました。

    生っぽい=親近感では必ずしもないですからねえ。
    ハルキには美点がないんです。少なくとも私にはそう見えます。かっこいいところや優しいところ、友情や愛情という部分がここまで見えないというか、描かれていません。

    鷹宮への恋愛感情は有り余ってますが、彼女の悩みに寄り添うというより、利用して距離を埋めてるので、本来なら共感稼げるポイントなのに嫌悪感が先に立つんです。鷹宮が心の拠り所にしてるなら、それを裏切ってる状態なわけで、そこが小賢しく思われ、好かれない原因なんだと。

    友人らにもこれだけ協力してもらいながら、ハルキに感謝の気配は薄いですし、むしろ友人側の好意が不思議に思えるほどです。奈津森にしても、ハルキのどこが好きなのか全然わかりませんし。

    前に話に出た「天使な小生意気」の男キャラを例にすると、複数いる誰も本心からはヒロインの説明を信じきれておらず、その意味ではハルキと同じです。違うのは他の美点が描かれていることや、ヒロインに対する罪悪感があること。次第に身を投げて尽くすようになり、キャラ自身もヒロインと成長していくところなどが共感につながるわけです。

    問題はリアリティではなく、共感できる性格や憧れるに足る長所だと思われます。

    >世間様と作者の常識の乖離が原因なので、こればっかりは迎合できない(好感の持てない主人公と思わても仕方がない)と結論付けたいと思います。

    私はそうは思わないのですが、言い過ぎても逆効果ですし、ハルキの指摘はここまでにしておきます。以後は「そういうキャラ」として呑み込みましょう。

    >一人で抱えておけず心細くなった頃合いで、秘密を打ち明けた第三者のハルキは、彼(彼女)にとって大事な拠り所なのではないか。そういうシチュエーションて萌える(死語)のでは?というのが執筆動機の一つです。

    こういうシチュが描かれてきたなら萌えそう(死語)ですが、ここまではそうではないですからねえ。鷹宮がどういうキャラなのか、まだろくに明かされてませんし。ここまで鷹宮の魅力の表現は、ほぼ容姿に限られますし。

    まあ次回はタイトルから察するに、鷹宮サイドの視点になりそうですから、そこに期待しておきますw

    作者からの返信

    引き続きお付き合いいただきありがとうございます。

    >何かの伏線ぽいですが全然わかりません。何だろ。
    伏線です。非常に周りくどいタイプの。

    >奈津森が親切すぎて気持ち悪いですし。
    なるほど。彼女の恋敵であることを考えると確かに裏がありそうな行動に読めますね。

    >いや、お気に召さない以前に無理でしょう。
    この辺のハルキの危うい思考形態も、ある意味で伏線と言えなくもないです。

    >好感度が上がらないのはここら辺もありますね。
    なるほど。
    自分は最初に、もしも自分だったら、突然自分のことを男だと言い出す美少女が現れたら、どんだけ好意を持ってても半信半疑にならざるを得ないだろうとシミュレーションしました。
    自分は逆に、そこですんなり信じてしまうようなキャラは、嘘臭すぎて好きになれず、あくまで懐疑的なポジションを崩さない主人公として描きたいわけです。
    果たして本当か嘘か、そのモヤモヤドキドキ感を描きたいというのが作品の出発点と言ってよいでしょう。
    自分にとっては作中のハルキの性格や行動こそ、生っぽい(親近感が湧く)と信じているのですが、多くの人にとってはそうではなく、何だこの主人公?という反応になっているのだと思いました。
    世間様と作者の常識の乖離が原因なので、こればっかりは迎合できない(好感の持てない主人公と思わても仕方がない)と結論付けたいと思います。

    >ここは大きく変わるんじゃないですかね。
    その辺の遊びは既にこなした後なので、男らしい遊びで候補を絞ったとて、今までと行く先は変わらないという意味で書きました。

    >鷹宮よくやるなあと。
    傍から鷹宮の内心を想像するのも楽しかろうと思いつつ書いていました。

    実際、男だったときの明確な記憶があるわけではない、というのがよくある男女入れ替わりシチュエーションとの相違点ではないかと思います。
    自分では自分を男だと思ってるんだけど、確かにハルキに言われるとおり、ただの錯覚かもしれない、否定しきるだけの材料がない、という微妙で複雑な心境。
    一人で抱えておけず心細くなった頃合いで、秘密を打ち明けた第三者のハルキは、彼(彼女)にとって大事な拠り所なのではないか。そういうシチュエーションて萌える(死語)のでは?というのが執筆動機の一つです。

    ▼追記へのお返事:
    コメントの編集はお知らせが表示されないので見逃してしまいがちですね。

    >ハルキには美点がないんです。
    学期初めに中二病もどきを拗らせてても、周囲から好かれて人が寄ってきている時点で、かなりの好人物なんだろうなと思いますけどね(陽キャ基準でですが)。

    ハルキは知能的には等身大で、その意味では自分の分身のような思いで描いているのですが、自分では及びも付かない程の聖人君子だなと思っています(まあ、創作物中の人物ですから幾らでも美化できますけど)。
    まだ半分も過ぎていないのですが、最後まで愛想をつかさずお付き合いいただけるのであれば、最終話まで読んだ上でどう評価するかをお聞きしてみたいですね。

    読者受けのしない主人公は確かにハンデだとは思いますが、それだけで読み続けるのが辛くなるほどのことなのかとも思いますし、無理に媚びるような改稿はしないと思います。

    >こういうシチュが描かれてきたなら萌えそう(死語)ですが、
    直接は描きませんよ。そこを想像したら萌えるねという話です。外から眺めて想像することしかできないハルキ目線だからこその物語なので。

    >ここまで鷹宮の魅力の表現は、ほぼ容姿に限られますし。
    ハルキの真面目な告白に対し、誠実に断ってる漢らしさとか、ハグを提案するときや卵焼きを食わせてるときの恥じらってる感じとか、周りが信用できなくてツンツンしてる感じとか。それらを男子がやってると考えると個人的には愛しくて堪らないのですが、伝わらないのは偏に自分の未熟ゆえですね。

    編集済
  • >ランチライムの衝撃
    ランチ「タ」イム、ですよね?
    でっかい見落としに思わず二度見w

    >どうやっても週明けには学校中に知れ渡っているかもしれないが。

    何曜日でしたっけ?
    ともあれ、上級生からも告白されてた鷹宮ですから、知れ渡るなら今日明日中って見立てますねw

    >以前ネカフェで読んだ古いマンガの中にそれに近い設定のものが

    確かにあったような……なんだっけか……

    >これでなんと言われても──仮に「昨日の話は全部嘘でーす。騙されてやんのー」などと言われたとしても──、俺が鷹宮からお口アーンをしてもらった事実は揺るがない。

    これくらいの馬鹿っぶりが、恋愛以外でも発揮されていれば文句ないんですがw

    >読書部なら別に必須じゃないらしいし。

    あれ?ハルキって読書部でしたっけ?
    そんな情報なかったと思いましたが、読み落としですかね。
    ハルキが読書部なら、そこに誘うのはありですし、そうでなくとも鷹宮が入るなら自分も入るとかの流れも理解できるんですが。
    それとも単純に部活させてやりたいだけ?


    ふむ。今回は普通にラブコメとして読めましたかね。
    今のところ、あまりこう応援したいタイプのキャラではないですが、挽回を期待しましょうかw

    作者からの返信

    ランチタイム……。自分も驚きです。記憶があやふやですが、サブタイトルだしここは投稿時に手打ちしたのかなあ。面目ない。すぐに修正します。

    >何曜日でしたっけ?
    すみません。改稿を重ねた際の見落としですね。
    最初は各サブタイに曜日まで振ってあって、この日が金曜だと分かる感じだったのですが、余計な情報は削ろうという趣旨で曜日表記を取っ払ってしまったという経緯です。まあ、内々のミスの理由なんてどうでもいいですよね。

    >確かにあったような……なんだっけか……
    自分が想定している一番近い作品は弓月光さんの『僕の初体験』です。
    今どきの高校生が読むか、というツッコミはご容赦ください。

    >あれ?ハルキって読書部でしたっけ?
    ハルキの取っ手付けた思い付きですが、読書部から勧誘を頼まれててという口実で鷹宮を誘っていたという設定です(なので最初に図書室、次に読書部が部室に使っている教室、という誘導で昭島を撒くことに成功したことになってます。凄くどうでもいい、細かい話ですが)。

    >今のところ、あまりこう応援したいタイプのキャラではないですが、
    やっぱりそういう印象なんですね。自分としては滑稽味のある内省で、散々読者向けに媚びを売ったつもりだったのですが。
    やはり単純盲目キャラに徹すべきでしたかねえ。
    まあ、正体を隠したまま愛されようとすること自体おこがましい話なのでしょう。


  • 編集済

    ◇6月30日 密会工作への応援コメント

    >周囲の環境の方に問題にあると
    問題「が」ある

    >脈有りに思えた鷹宮が

    これはギャグで言ってるのか、後からそんな場面が出てくるのか……?

    >そんな衆人環視の中では、とても素直な気持ちなど打ち明けられないだろう。

    気づくのが遅いw

    >鷹宮をひとまず図書室に誘ったのは、ゆっくり二人きりで話せる環境を求めてのことだった。その結果、当然のように無言でついてくる昭島と、それから奈津森、澤井、吉野の女子三人組。

    このシチュで塩対応の鷹宮がついてくるのも不思議ですが、それを前提に計画するハルキの感覚がわかりません。まだしも手紙とかで呼び出すほうが可能性あるのでは? どのみち鷹宮が興味なければ終わる話ですし。

    奈津森がトイレに誘い、簡単についていく展開にも首をひねります。中身が男(認識)なら、可能な限り断るのが普通に思えますし、周囲への塩対応はどこに行ったの
    ?とも思えます。もしか冷たいのは男に対してだけか?と思いましたが、以前にはこう書いてあるので、たぶん男女問わずでしょうし。

    >転校してきた理由も、どこの学校からの転校生であるかも何一つ話そうとせず、周囲から振られる他愛のない会話でさえも彼女は一貫して拒んでいた。

    奈津森のコミュ力と言っても、見る限り普通に誘ってるだけですしね。ちょっと無理のある、そして遠回りな作戦だなあ、と感じます。

    むしろ鷹宮をトイレに誘うも抵抗され、代わりに昭島を誘って排除するとかの方がスムーズではないかな、と思いました。まーこっちも抵抗するでしょうけど、それこそ鷹宮が背中を押して。

    あと、自分の恋愛に仲間を頼みまくってるのは、「友人と距離を取っている」とする設定に矛盾して、こちらも不可解です。誰か一人ならともかく、これだけ協力要請できるのは、よほど信用してる人間じゃないかなーと。
    読者的には彼が何を考えてるのか、まるでわからない部分です。

    >「ここ暑っついだろ? 俺、近くにいい場所知ってるぜ。市立の図書館。新しくて、人もそんないねーの」

    そんな無茶苦茶なw
    とても頭のいいキャラの発言とは思えません。
    まだ素直に「何も言わず教室貸してくれ!」と頭下げるほうがましです。

    >女子相手でも鷹宮がこれほど長く話しているところは初めて見るし、ましてや、鷹宮の方から積極的に会話を続けようとするなんて、このひと月半ばかり観察した彼女の生態からは考えられない社交性の高さだった。

    いや、ここは本当に最大の謎です。
    そもそも何故、鷹宮が周囲に塩対応なのかがまず謎で、未だに語られてません。ナンパに冷たいだけならわかるんですけど。
    その上で何故、奈津森だけ例外になったのか。トイレいくくらいで打ち解けるなら、とっくに仲良くなりそうなものですし。ここの鷹宮も理解不能です。後から説明あるんですかね、ここ?

    全体的に話がストンと胸に落ちず、消化不良気味です。


    追記:

    >照れ顔をしてたと聞かされたことを踏まえての自惚れ発言

    ああ、なるほど。
    鷹宮が即決で振ったイメージが強くて失念していました。ここは確かにそうかも。

    >ハルキの思惑を察し、乗っかった上ではっきり断ってやろうと考えたとか、この時点で既に相談相手として値踏みをしていたとか

    ハルキ一人に誘われたなら、こういう発想が出てくるのもわかるんですが、グループで誘われたら逆効果に思います。とくに後者は。

    >期初の1カ月くらいはなんか暗かったけど、鷹宮の登場を機に元の性格に戻ったみたいだと周りは思っていることでしょう。

    ここが明示されてないのが全ての元凶ですねー。
    「私ならハルキをどう料理するか」という話があったので、ちと考えてみました。
    私なら、鷹宮と初遭遇の回をこの問題で始めて、出会いのシーンの演出に乗せますね。あらすじ的に書くと、

    冒頭、陰鬱な気分を抱えて登校するハルキ。だがそんな気持ちは、運命的な出会いによって払拭される。ハルキは謎の転校生に一目惚れしたのだ。熱っぽく鷹宮について語るハルキの様子に、友人たちは顔を見合わせ、「なんだかよくわからんが、ハルキはそうじゃなくちゃな」的な反応を見せる……みたいな感じ。

    こうすれば失意の謎は伏せたまま、恋愛一直線キャラとして読者に認識されるのではないかと。謎の方はおりに触れ掘り返せばいいですし。

    まあ私はまだハルキの真相を知らないので、ここまでの情報を前提とした改善ですけれど。

    >行き当たりばったり感を出したかったためでもあります。

    理解はしますが、それなら「行き当たりばったり」であることの自覚を、ハルキに語らせたほうがわかりやすいでしょうね。

    >理知的ぶってはいても、この程度だよという知能レベルを読者向けにも知らせられる

    前も言いましたが、ハルキの描き方に「賢ぶる馬鹿」と「賢いけどわりとバカ」の二種類があり、それがキャラのブレにつながっている気がします。似て非なるものですからね、この二つ。

    >自分的には鷹宮の境遇なら殻に閉じ籠ろうとするのも普通にあり得る話だろうと思ってます。

    個人的には、ここは全く共感できないところです。
    父親が理事長である、お嬢様学校でならわかりますよ。周囲は全員敵方みたいに思えるでしょうし。

    でもそんな学校を強引に抜け出して、入り直したのがこの学校なわけです。ここで殻に閉じこもるなら、何のために転校したのか?という話でしょう。

    記憶がないのでコミュに自信がないとか、内気に見えるとかならまだわかりますが、男女問わずろくに話もしない塩対応という展開は、普通に理解不能です。情報を開示しないためにせよ、より自然な対応を取るべきかと。
    五湖に来てなお、ミステリアスというより意味不明な印象がありますから。

    >奈津森と打ち解けるのは、確かにこれも物語上の都合ですが、それくらい奈津森がコミュ強キャラだったという解釈は許されませんか?

    弱いと思います。奈津森のコミュ強者ぶりを納得できるエピソードもないですし。
    前述した通り、鷹宮の塩対応は特殊に思われるので、余計に「よほどのことがなければ、このバリアは破れない」イメージが強いのです。これくらいの誘いは、これまでもありそうなものですし。

    >鷹宮的にも、もう流石に転校して一カ月になりますし、ガードが下がってきてもおかしくはない頃合いかなと。

    私なら、ここを主人公に明言させますかね。
    「最近の鷹宮は、女子相手なら会話するくらいには打ち解けてきた」とか。
    この枕があれば、奈津森をぶつければガードが開く、という判断もわかりますし、さほど展開に無理がなくなると思います。塩対応についてはともかく。


    追記2:

    >このあたりで、どう見ても事前に入念な計画を練ったうえでの行動ではないことは伝わって欲しかったのですが、読み手に期待し過ぎですかね。

    いや、そこら辺は読んでいますし、伝わりますよ。
    でも、それは作者が「そういう設定」を説明しているだけで、ハルキ含めて焦りとか行き当たりばったりな空気が全然描かれていないのが問題なんです。
    「恐怖の惨劇!」と説明されながら、主人公は平然と行動してるホラーみたいな感じです。

    計画にしても、どうみても入念な計画ですしこれ。
    放課後に情報が入って、即座に計画したのに、男女の友人にそれぞれの役割分担と別行動を指示して昭島をごまかすとか、むしろ不自然なくらい手が混んでます。あらかじめ計画してたのかと思うくらい。
    唯一、読書部に頼み込むところだけ強引で、行き当たりばったり感がありますが、そこだけ適当なのが逆に不思議に感じるレベルです。

    この場面に限らず、この話は一人称でありながら、ほとんど三人称的な目線で描かれています。一人称なら本来あるべき主人公の考えや感情、焦りや興奮がほとんど描かれていません(恋愛以外)。

    もちろん一人称小説が説明的にならざるを得ないことは百も承知ですが、それを差し引いても(恋愛場面以外の)感情表現が今作は極端に少ないです。ここら辺が、作者の想定よりハルキがクレバーに思われる原因ではないでしょうかね。

    例えばこの回なら、鷹宮を誘ったり連れ出したりする場面で主人公の焦りや期待、手に汗を握って様子を見守る……みたいな感情の動きがあれば、主人公が計画の不備を自覚しており、友人と運に賭けざるをえない状況である、と自然と伝わりますし、何より場面として盛り上がるのでは?と。

    >どうにか予定どおりに進んだが、危うく計画が破綻するところだった。

    ここなんかもそうで、感情剥き出しの恋愛場面に対して、明らかに熱量が違います。千載一遇のチャンスに、友人らに協力させて即興で考えた作戦なんですから、こちらも熱を込めてしかるべきかと。
    こういうちょっとした部分の迷いや信念が積み重なって、キャラの共感に繋がるものだと私は思いますよ。

    状況の説明だけでなく、状況を受けての各キャラの動きや心情、特に一人称である主人公のそれをおろそかにすべきではありません。他のジャンルならともかく、ラブコメは共感が生命線ですからね。


    >表面的には一学年ダブってもいるし、お嬢様学校からの都落ち感も強いし、壁を作って頑なに打ち解けようとしないくらいの反応は、理解不能というほど特殊だとは思えないんですよね。

    まあコメントも大概長くなりましたので手短に書きますが、鷹宮は記憶がなく、自称男性なわけです。都落ちとかダブリとか気にする状況ではないと私には思えます。仮に記憶喪失の人間が、家族に言われるまま学校に行ったら、そんなこと気にしません。それどころじゃないと考えるのが普通でしょう。

    >鷹宮が周囲の何もかもを拒絶しているような態度を取っていた本当の理由も全然別のところにあるわけですが。

    まあ、これが出てきて納得がいくなら撤回するかもですが、私なら窓際の会話の間にここ含めて全部公開しますかねえ。でないと引っ張り過ぎて、読者に興味を失くされそうなので。

    >いや、やっぱり自分で語れば語るほど、策士策に溺れるだったんだなと自覚してしまいますね。読み解いてもらいたいことが多重で複雑すぎるw

    私も今回、大いに学びました。
    主軸をラブコメに置くような話は、複雑すぎるキャラや設定は鬼門だなと。ベースはわかりよく、気持ちよく読ませた上で、謎解きなり奇妙な現象なりを乗せていかないと、こうも読者が混乱するものかとw

    私も娯楽長編を書く上で、複雑すぎる状況は減らさねばと、思いを新たにしました。


    「◇5月16日 校門前(2)」の改訂については、あちらに追記しておきます。流石に長すぎるので。

    作者からの返信

    辛抱強くお付き合いいただきありがとうございます。

    なるほど。確かに一々指摘されてみると。
    ここは始めから昭島の目を盗んで鷹宮と二人きりになるというゴールありきで組み立てていたので、展開の強引さは否めませんね。
    後々の展開に関わってくる部分もあるので、残すべき部分はあるのですが、大幅に改稿した方が良さそうです。

    >>脈有りに思えた鷹宮が
    >これはギャグで言ってるのか、後からそんな場面が出てくるのか……?

    これは教室で最初に告白したときに傍で見ていた友達からの証言で、照れ顔をしてたと聞かされたことを踏まえての自惚れ発言ですね。
    少なくとも、他の面白半分で告ってる男子よりは脈がありそうなので、周りもノリで付き合ってるわけです。

    >このシチュで塩対応の鷹宮がついてくるのも不思議ですが、

    鷹宮が誘われて大人しくついていくのは確かに不自然なのですが、鷹宮なりに思うところがあったと解釈できなくもないなと判断してました(ハルキの思惑を察し、乗っかった上ではっきり断ってやろうと考えたとか、この時点で既に相談相手として値踏みをしていたとか)。
    まあ、読み手がバリバリに違和感を覚えている以上、自分のその判断が甘かったようですが。

    >「友人と距離を取っている」とする設定に矛盾して、

    正確には距離を取ろうとしていた、或いは、取っていた、ですね。
    ハルキ周りの人間関係は一年のときから構築済みなので、期初の1カ月くらいはなんか暗かったけど、鷹宮の登場を機に元の性格に戻ったみたいだと周りは思っていることでしょう。
    ハルキ自身も、優先順位が完全に鷹宮中心になっているので、この時点で疎遠にこだわる理由は相当薄くなっている感じです。

    が、他のかたに頂いた感想も踏まえまして、ここのくだりが相当違和感バリバリらしいのは理解できたので、大きく手直しを考えたいと思います。
    なんとなく、ではなく、どこがどう不自然に感じるのかをしっかり言語化して伝えて頂けて本当にありがたいです。

    >そんな無茶苦茶なw

    鷹宮家の送迎車が遅れるというイレギュラーは、ハルキ的にも突然湧いて出たチャンスなので、行き当たりばったり感を出したかったためでもあります。
    理知的ぶってはいても、この程度だよという知能レベルを読者向けにも知らせられる良い塩梅のエピソードになるだろうと思っていたのですが。
    やはり初めからキャラの全体像を掴んでいる書き手と、書いてあることからの類推でしか知ることのできない読み手の認識のギャップを測り損ねているらしいです。
    ちなみにここでハルキが咄嗟に交渉材料に出した穴場の図書館というのも一応後で回収されます。まあ、拘って残すほどの伏線でもないのですが。

    >いや、ここは本当に最大の謎です。

    学校に馴染もうとしない鷹宮の性格が謎、という解釈で合っているでしょうか。それとも、そんな性格なのにここで奈津森と微妙に親しげになるのが最大の謎というご指摘でしょうか。

    まあ、おそらくその両方なのだと思いますが、自分的には鷹宮の境遇なら殻に閉じ籠ろうとするのも普通にあり得る話だろうと思ってます。後述される裏設定を抜きにしても、お嬢様学校からの転校生ですからね。
    転校直後の鷹宮が頑なに塩対応なのは、傍目に見た鷹宮の難攻不落ぶりをアピールする意味もありました。中身が女子っぽいとか男子っぽいとか、予断を許さないミステリアスさを保つ意味でもその方が都合が良かったので。

    奈津森と打ち解けるのは、確かにこれも物語上の都合ですが、それくらい奈津森がコミュ強キャラだったという解釈は許されませんか?
    鷹宮的にも、もう流石に転校して一カ月になりますし、ガードが下がってきてもおかしくはない頃合いかなと。

    ▼追記への返信:
    >私なら、鷹宮と初遭遇の回をこの問題で始めて、出会いのシーンの演出に乗せますね。

    梶野さんのお眼鏡に適うかは分かりませんが、前回までにいただいていたアドバイスをもとに「◇5月16日 校門前(2)」をそういった方向で若干改稿させていただきました。
    間に合わせでぎこちないし、またさらに意味深な描写も加わっているので、余計に駄目出しされる気もしますが、ハルキの心積もりが分かるようになったという意味で以前よりはマシかなと思っています。

    >それなら「行き当たりばったり」であることの自覚を、ハルキに語らせたほうがわかりやすいでしょうね。

    「ついに攻略の糸口がつかめそうなチャンスが訪れた。」
    「イレギュラーの発生を耳聡く聞き付けた俺は、即座に思考を巡らせ、鷹宮を図書室へと誘った。」
    「急なことだったのでそこまでの根回しはできていなかったのだ。」

    このあたりで、どう見ても事前に入念な計画を練ったうえでの行動ではないことは伝わって欲しかったのですが、読み手に期待し過ぎですかね。
    先のご指摘の、鷹宮が素直に誘いにのってくるかは分からない問題も含めて、作戦自体は粗が多く、たまたま上手くいっただけなんだろうと読み解いて欲しかったのです。
    結論ありきで強引なところは自覚していましたが、それでも自分がこれを最終稿としてよしと判断したのはそれが理由です。端からアドリブなので、多少の未熟や無茶はあっても許されるだろうと。

    他のかたからも、主人公がクレバー過ぎて鼻につく、という感想をいただいたのですが、正直腑に落ちていません。
    自分としては馬鹿ではないが、名探偵レベルの知能では決してない。本当にごく普通の高校生レベルで、ただ単にちょっと特殊な経験をしただけ、というキャラ造形で考えています。

    前にも書きましたが、ここは、これまでの内省描写から、ハルキが明晰過ぎるように見えるのではという懸念を払拭するため、バランスを取る意味で危なっかしさを出した面もあります。
    要するに、そのバランスの取り方があまりに独りよがりで、説明下手だから、キャラ造形自体がブレているように思われてしまったのだろうと今は考えております。

    >でもそんな学校を強引に抜け出して、入り直したのがこの学校なわけです。

    そこは多分まだ誤解がありそうですね。「窓割り事件」の真相と転校の経緯を、自ら学院にいられないように仕向けた鷹宮の意思だとするのはハルキの想像でしかないので。
    どちらかと言うと、自分がやらかしてしまったことを反省し、当分は大人しく従っていようという動機付けがあるのですが……。まあこの時点では梶野さんのようなプロファイリングをするのも無理からぬことかと思いました。
    これもこの作品が策を弄し過ぎて墓穴を掘っている好例でしょう。

    ただ、その辺りの特殊事情を抜きにしても、転校生の自分が周りから奇異の目で見られているという自覚はある筈ですからねえ。表面的には一学年ダブってもいるし、お嬢様学校からの都落ち感も強いし、壁を作って頑なに打ち解けようとしないくらいの反応は、理解不能というほど特殊だとは思えないんですよね。
    もちろん、新しい場所で心機一転頑張ろうとする人もいるでしょうが、そういう人ばかりでもないと思います。育ちと性格、という説明だけでも片付けられるのでは?

    その上、鷹宮の場合は誰かと打ち解けるためには、自分のことを語らなければならないわけです。なんで転校してきたのかとか、記憶喪失の話とか、性別違和の話とか。
    仲良くなりたいという動機があるのなら、あれこれ考えて取り繕ったりもできるでしょうが、そもそもそんな気もない人間にとっては、何か一つ自分のことを話すだけでも相当に面倒くさいことではないでしょうか。

    まあ、この回想の段階でのハルキはまだ記憶喪失のことを知りませんし、さらに言うと、鷹宮が周囲の何もかもを拒絶しているような態度を取っていた本当の理由も全然別のところにあるわけですが。

    いや、やっぱり自分で語れば語るほど、策士策に溺れるだったんだなと自覚してしまいますね。読み解いてもらいたいことが多重で複雑すぎるw

    ▼追記2へのお返事:
    >鷹宮は記憶がなく、自称男性なわけです。
    この時点でハルキは鷹宮の記憶喪失のことも性自認が男だということも知らないので、表面上考えられる理由を書きました。
    「やけにツンツンしてるなー。まあお嬢様みたいだしこんな庶民の学生相手には馴染まないか」ぐらいに軽く考えてもおかしくはないと思います。
    自分が知りたいのは、周りと容易に馴染もうとしないお嬢様転校生というキャラ付けは、本当にスムーズに読み下せないほど不自然なのかということです。漫画やアニメのお約束設定だと普通に沢山いそうじゃないですか?(まあ、そのあと、そう思われてたキャラがすぐにデレ始めるのもお約束ですが)

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  • 編集済

    相談を聞くことでメリットを与える流れになりそうなもんですが、まあそこはよいとしてw

    バトル書きとして言わせてもらうと、体格差のある相手と抱き合った状態から、「顎に掌底」「大外刈(ぽい技)」は無理があります。まして一瞬の反応で投げるのは、いくら達人でも不自然かと。大外刈は体格で有利な場合に使われる(事が多い)技ですし。

    危険度的にも大外刈は後頭部から落ちるので、受け身知らない素人に使うのはご法度なやつです。畳でないとこだと普通に死にます。道着掴んでたら威力弱めたりもできますが、掌底入れてるし。まーギャグ展開の一環ならそこら辺は目くじら立てませんけど。

    この体勢から一瞬で投げるとしたら、柔道なら腰技ですかね。有名どころだと「払い腰」とか。相撲の「下手投げ」でもわかりやすいと思います。まあリアリティを重視するならの話ですが。ワタシはむしろ「掌底から大外……?」と絵面が謎になってしまったので。

    よく考えたら、記憶のない鷹宮が数ヶ月でこれだけ強くなるとは考えにくいので、ここにも謎はあるのかもですね。いや、体が技を覚えてる的なやつなのか?

    >「なんでもありません。ご心配には及びません」

    ふうむ。昭島には丁寧口調というか、お嬢様の上辺を繕ってるんですね。
    ここまでの話を聞くに、鷹宮がお嬢様を維持する必要がない気もするんですが、どうなんでしょ。学校でもそうですが、家人も信用しておらず、入れ替わりについても伝えてはいるんですから、この状況を隠してるわけじゃないんですよね。

    まあ、先で説明出てくるかもですが、現時点の疑問ということで。


    追記
    バトルシーンは、まあおまけみたいなもんですから、わかりやすさ優先でよいかと。掌底で吹っ飛ぶだけとかの方が、ギャグとしてはイメージしやすそうですね。

    いや、話が進むまでは、鷹宮は家や父親には入れ替わりのことを隠して生活してるのかなと思ってたんです。それなら嫌々でも淑女のマナーを守るのもわかるんですが、記憶のない点とかはすでに知られてますし、家も父も信用おけない状態。加えて女の性格が馴染み始めて不安を覚えるほどなら、お嬢様を無理に演じる必要があるのかなあ、と。よほど何か理由がなければ、男の素で生活するほうが楽だし、そちらを選ぶのでは。
    転校なんて、丁度いいきっかけですし。

    父親の機嫌を損ねないためとかも考えられますが、ガラス割ったりしてる時点で、そこら辺恐れてそうもないしなあ……と。

    作者からの返信

    流石、梶野さんならではのご指摘、ありがとうございます。

    まだこの描写について他のかたからのご指摘はなかったので、上手く誤魔化せたかなと思っていたのですが、やはり不自然でしたかw
    まあここは、自分のスタンスとしてはリアリティよりも、ラブコメ定番のギャグ寄り描写(非力な女子が男顔負けの実力を持つ的な)として流して欲しいところではあります。

    払い腰と書くか、大外刈りと書くか、釣込み足と書くか、迷いながらでした。付け焼刃にするくらいなら、もうちょっとフワッとした曖昧描写に留めておけば良かったかもしれませんね。

    鷹宮が昭島に諭されて言葉遣いを正しているのは、一応養父からの、淑女然とした振る舞いをできるようにという言い付けに、表面上は従って、というカコツケだったのですが、分かり難かったでしょうか。

    ▼追記への返信:
    >お嬢様を無理に演じる必要があるのかなあ、と。

    まあ、鷹宮自身も真相が分からずに迷いのある状態ですからね。
    ガラス窓破壊事件の真相は追々蒸し返されることになるのですが、この時点では伝聞で知ったハルキの想像でしかないので、色々な可能性が考えられるような含みを持たせて書いてました。

    主要人物であるハルキや鷹宮が、どんな人物かもはっきりしないまま、読まされ続ける読者的には、許容できないほどのフラストレーションが溜まる話運びだったのかなと、今はそのように反省しています。

    編集済

  • 編集済

    ◇6月8日 教室での告白への応援コメント

    肩のところのギャグ。
    前回書いたアクセント的な意味では正解ですし、この手のギャグも嫌いではないんですが、この手のキャラで使うと、効果が薄い気がします。

    ギャグのインパクトはギャップの大きさに比例します。「馬鹿が賢いこと言い出す」とか「インテリが幼児レベルの語彙になる」とかがわかりやすいですが、頭のいいハルキがインテリ方向のギャグを振ってもインパクトという点で弱くなるんです。「最後は意味不明になる」というオチはわかりますが、笑いよりくどさが先に立ってしまいます。

    ここはむしろ最初に書かれてる「肩ちっちぇー!」から頭悪い方向に展開した方が、自然ですし面白くなる気がします。

    >「押すに決まってんだろ。押して押して押しまくりだぜ!」

    ここら辺のノリは正直謎です。
    脳天気な馬鹿キャラなら普通ですが、ハルキは違うんですよね? 肩の時のギャグ方向といい、作者的には実は馬鹿設定なのかな?と考えてしまいました。

    ハルキはスタート時点から立ち位置が複雑で、説明もなく読者的には想像で補うしかないんですが、私的には「頭のキャラが恋で馬鹿になってる」と思っていました。でもこの回の後半だと、馬鹿設定に読めます。からかう衆人環視の中で声をかけに行くタイプかなーと。頭よければ、この時点で愚策だとわかりそうなものですし。馬鹿なら勢いで行っちゃうのもわかるんですけどね。

    ここらへん、シャッフルなせいでイメージに食い違いが出てる可能性もありますね。読者の中でキャラの人格が固まらない間にくるくるキャラが変わると、解釈が乱れて共感しづらくなるという問題が発生します。
    少なくとも私的には、最後の発言で首をひねってしまいました。どういうキャラなんだこいつ?と。

    お目付け役がいるのは定番ですが、まあ自然な展開かと。奈津森がハルキを好きらしいこともわかりやすい。これで違ってたら、それはそれで面白いですがw

    作者からの返信

    ギャグ……といえばギャグなんですが、別にここは滑っててもそんなものかなと思います。商業誌でも、他人の笑いがツボに入ることなどほぼありませんし。ただ単に、諧謔みを狙った箇所なんだなあと思ってもらえればまあ。
    その感想をお聞きしても、しくじった、書き直したいとは思いませんでした。
    真のねらいは、ここでテンパって素の表情を見せたお陰で、鷹宮が警戒を解いて相談する気になった、という部分です。

    男友達相手に悪ノリしているのは、自分的にはそれがハルキ本来の素のキャラだというつもりで書いていました。
    昔はお調子お馬鹿キャラだったけど、ある理由により陰のある理知的キャラの皮を被るようになった。だが、それも鷹宮と出会いマジ惚れしたせいで、ところどころで地金が覗くというキャラ付けです。

    場面転換を多用する構成にしたのは、先のコメントでもご指摘のあった『会話や説明ばかりでは単調になる問題』への処方箋という意味もあったのですが、主人公自身が読者に対して秘密を持つせいで、キャラが分かり難くなってしまったのは誤算でした。

    是非、ハルキに関するタネ明かしを知ったうえで、梶野さんなら、この序盤をどう料理するのか、アイデアをお聞きしてみたいと思っています。

  • 「鷹宮可愛い」と感じる部分はちょっとくどく感じられますかね。

    これは全体について言えることですが、説明や会話は申し分ないながら単調になりがちです。なので恋愛パートについては幾分砕いて書いた方が、アクセントになってよいのではと思います。読者の息抜きにもなりますし、主人公への親近感も増すかと。

    説明部分については、とりあえず疑問はありません。他の方が書いておられる転校の話も、父親の意向がわからない以上どうとでも解釈できるので、まだ判断できる段階ではないかなと。自由のリスクも、そもそも学校に行かせている時点で逃げられるリスクあるでしょうし、GPS埋められてるとか、いまの学校も父親の息がかかってるとか、幾らでも考えられますからねー。

    作者からの返信

    梶野様

    お世話になっております。次の来訪を心待ちにしていた反面、いざ新着にお名前があると緊張してしまうものですね^^;

    鷹宮の可愛さアピールは結構ちりばめた気がしますが、このパートはそんなくどいというほど匂ってましたかね? まあ、ここに限らず全体的な印象という意味なのかもですが。

    謎はありつつも、門構えはラブコメなので、このくらいのノロケは全然、あったほうが健全だろうという個人的な手応えでした。
    他の推理パートが理知的、鷹宮に対して懐疑的過ぎるので、ちゃんと恋心はあるんだぞ、という読者向けの申し訳の意味もあります。
    でもまあ、一番の理由は自分がそういうシーンを読みたい、書きたいという点に尽きるでしょうか。そこを省くと、バトル漫画だと思って読み始めたのに全然バトル展開がないぞ、となるようなものかと個人的には考えています。
    自分が求めるTS作品(男女入れ替わり故のこじれた心の機微描写)は、こうあって欲しいという……言い訳に使ってしまいますが、そこが作者的なこだわりなのだと思います。


  • 編集済

    ◇5月24日 教室の噂話への応援コメント

    >教室の一画で
    ここは「一角」の方がよいと思われます。


    ふうむう。
    ハルキが自ら動いて鷹宮のことを調べてるのが驚きというか、キャラが全然つかめません。

    前回の(この頃の)ハルキの印象は、何かしら原因があって内向きになり、陽キャグループに一応残ってるくらいの陰キャで、鷹宮についてもさして興味なさそうでした。それが何故、こうも積極的に動いているのか。理由も立ち位置も謎です。何を考えているのかわからず、共感できません。一人称なのにキャラがわからないというのは、かなりつらいものがあります。

    窓ガラスの場面については、ここが一階なのか上階なのかも描写欲しいところ。2階以上なら「殺す気かな?」と思えるので。メンヘラより殺意の有無の方が気になります。


    追記:
    謎解き系のセオリーですが、並列して複数の謎を設定すると、説明不足に陥るか、読者が混乱するかになりやすいものです。本来は謎を抱えない(ように見せる)側はシンプルに描くべきところでしょう。

    ハルキ自身の抱えた問題は後程主題になるとして、自己ルールについての説明と、それを破る恋愛感情があることはストレートに書いた方がいいと思いますね。これが一目惚れじゃなくて、後々に好きになるって展開なら話は違うんですが。

    キャラをわかりやすくする(私ならそうしてると思います)のが無理なら、読者の理解に補助線を引くくらいはしておくべきでしょう。特に恋心の描写は必須です。周囲に怪しまれるぐらいのがいいですw

    作者からの返信

    「一画」は単純に自分が字義を誤解して憶えていたようです。ご指摘ありがとうございます。

    鷹宮の登場から告白に至るまでのハルキの慎重な、周到にも見える行動は、彼の置かれた立場を考えると、自分としてはかなり妥当なものなのですが、それはやはり初めから全部を知っているが故の妥当性なんですよね。
    本当は、それもこれも鷹宮にマジ惚れしているが故の、彼の自分内ルールをも捻じ曲げるくらいの衝動があっての積極行動なんですよ。

    全体を俯瞰したうえでの整合性は多少犠牲にしてでも、物語的な安心感を優先して、ハルキには愚直な盲目お馬鹿キャラになって貰えば良かったのかもしれません。

    冒頭から事細かに感じた印象をレポートしてくれたかた3人ともが同じように、主人公に感情移入できないとおっしゃっている以上、曲げるべき、折れるべきは自分の納得感の方であるのは間違いなさそうです。

    窓ガラスの件は、自分としては肘か足がぶつかった程度で想像していたのですが、これも作者だからこそ分かっている情報で、説明されないと分かりませんよね。

    ▼追記への返信:
    >自己ルールについての説明と、それを破る恋愛感情があることはストレートに書いた方がいいと思いますね。

    おっしゃるとおりだと思います。
    お陰様で、おそらく校門前でのハルキの態度から、大分掛け違えていると分かったので、そこを踏まえて加筆修正すれば、大きな設定を変えずとも、もっと読み解き易くできるような気がしてきました。
    しかし、一年以上かけて何度も推敲しているのに、自分ではこの問題に気が付けないとは。自己チェックとはあてにならないものですね。

    編集済

  • 編集済

    お、やはり残った記憶のマッピングはやりますよね……と思いましたが、微妙に想像と違うw

    二人して分析モードで話が展開すること自体は全然いいのですが、大前提として「鷹宮の記憶はどこまでなくて、何を覚えているのか」は最初に開示するべきでしょう。ざっくりでもいいので。

    中二病と同じく、TSと言われて疑問に思わないのも、えらく偏った知識が残ってるな(一般人でTSが通じる人は珍しいかと)と思いましたが、こちらも男(と主張する)として残された知識なのか、遥香として数ヶ月で覚えた単語なのか、読者的にはわかりませんし。

    記憶について説明するなら、ここらへんくらいがタイミングかと。


    追記:
    ふむ。作者の都合はわかりますが、それを読者に不自然だと悟られては元も子もありません。

    話の流れ的にどちらも理屈っぽくて頭がいい設定です。
    鷹宮は自身の謎について本心で知りたがっていますし、ハルキも半信半疑かもですが、協力したいと思ってるのは本当のようです。
    この状況で話を詰めないと、露骨に「作者の都合」が感じられてしまいます。もしくは二人のキャラが思ったより頭が悪く見られるか。

    ここら辺の対策は本来は簡単で、
    ・鷹宮がこの時点ではハルキを信用しきっていない(ので情報は絞る)
    ・ハルキの頭の回転を平均程度に落とす。恋心で食いつくキャラにする。

    のどちらかが定番なんですが、まあそこはあえて外されたんでしょう。
    ならば、やるべきはキャラが持ちうる情報をしっかり出して並べ、その上でキャラの求めるままに物語を動かすことかと。


    ちなみに鷹宮の記憶について、ざっと私が知りたいなと思ったのは、
    ・記憶がないと気付いた時点から、どうやって生活できるようになったのか?
    ・どんな不都合があって、何を覚えて、何に困ったのか。

    この辺りをざっくり説明すれば、およそどの程度の記憶喪失かは伝えられそうだと思います。怪しい部分はその都度ハルキが尋ねてもいいんですし。


    作者からの返信

    たとえば「今の日本の首相は?」みたいな常識レベルの質問をして、それについては間違いないことを二人で確認し合った(ただし、家族構成や交友関係などは一切思い出すものがない)、みたいな描写があれば落ち着いて読み進められるということでしょうかねえ。

    実は鷹宮の主張自体もいまいち信用が置けないな、とハルキにも読者にも思わせたい節があるので、この時点では、あまりにもあからさまに疑問点を解消していく、みたいなことはしたくなかったという事情もあります。

    そう考えると、読み手が話に深入りできないのは構造的な必然だという気がしてきますね。

    ▼追記への返信:
    なるほどです。これまでは何か失敗しているらしいとまでは分かっていましたが、どうすれば読み手との認識のギャップを解消できるのか、全く想像が付いていませんでした。
    構造的に仕方ない問題なのかとも思っていましたが、梶野さんのご指摘でようやく、どこをどう直せばよいのか、その端緒が掴めた印象があります。
    いやー、得難い、ありがたい。
    書き手としては謝礼をお支払いしたいくらいの助言です。

    編集済

  • 編集済

    シャッフル形式はよいとして、ここに鷹宮初対面後の場面を入れる意図はよくわからない感じ。陽キャ仲間の紹介にせよ、あえてここに入れる必要は感じませんが。

    前話だと、なんとなく一目惚れ的なファーストインプレッションを感じたんですが、この続きを読む限り全然意識してないんですね。好きになる過程とかは、後々語られるんですかねえ。


    追記:
    いや、冒頭はあれで正解ですよ。
    ただ、仲間の紹介という意味だけなら、別に廊下のシーンで最初に加えてもいい話ですからね。あえてここに挟む必要が感じられなかった、ということです。

    というか、読者的には当然、ここで「一目惚れしたハルキの心情」が気になるわけです。自覚があるのかないのか。自分でも信じられないか、運命的だと感じるのか。どんな衝動に駆られるのか。興奮するのか、内に秘めるタイプなのか。などなど、生の反応が描かれると期待してたのに、全部スルーされたので、「あれ? 一目惚れしたと思ったのは私の読み違いだったのか?」となるんです。

    一人称は自分の心情について正面から描く形式ですから、一目惚れなんて
    現象をスルーしてはいけません。一か月後に髪に触れてドキドキしてる描写はあるのに、一目惚れシーンはスルーではバランス的にもおかしいかと。

    仲間と距離を書くなら、内心の興奮を抑えられない描写とともに、それを悟られないよう、必至で平静を装う心理を主眼に置けばいいのではないでしょうかね。内心を友人に伝えないことと、読者に伝えないことは別の話です。

    追記2:
    改訂入ったとのことで、再読。
    追記されたのはここですかね?

    >学校では近寄りがたい暗いオーラを出しておき、なるべく話し掛けられないようにする。一学期の初日から徹底していた俺の、その計算し尽くされた方針があっさり瓦解したことを知る。それほど隙だらけの後ろ姿をしていたのだろう。

    まだちと弱いかなとは思いますが、瓦解を明言してるのはよいですね。その後の会話でもわかりやすく「一目惚れ」が伝わりますし、その点は評価します。印象かなりよくなりました。

    作者からの返信

    敢えてここでなければ、正規の時間軸どおりということになりますが、そうなると冒頭のキャッチーな導入にたどりつくまでに脱落されてしまうと考えたためです。

    前のシークエンスでの鷹宮の発言にあった「チャラい連中とつるんでいる割には」という情報を継いだ形での、主人公ハルキ周りの情報開示でもあります。

    >この続きを読む限り全然意識してないんですね。

    こういう印象を持たれてしまうのが、正直自分としては意外でした。
    そう思われたのは梶野さんだけではなかったので、おそらく自分の描写に瑕疵があるのでしょう。

    好きになる過程は車から降りてきた瞬間のコテコテな一目惚れ描写で、これ以上ないほど印象付けたつもりだったんですけどねぇ。

    鷹宮の人物像に関する想像について、女友達相手に内心で頷いているのが紛らわしいのでしょうか。
    ここでハルキが容易に内心を露呈しないのは、むしろ身近なクラスメイト相手との距離感を暗示する意図があったのですが、流れ的に一目惚れ自体なかったことのような冷めた印象を与えているのかもしれませんね。

    ▼追記への返信:
    なるほど。追記の説明で納得です。
    自分としては一つ前の回想で説明が終わったつもりでいましたが、級友にその場面を見咎められ動揺していないのは確かにおかしいですね。

    ▼追記2への返信:
    ご査収ありがとうございます。ますいと分かってて、そのまま放っておくのもどうかと思ったので応急手当をさせていただきました。

    編集済
  • さて、ぼちぼち感想再開していきます。

    ああ、ご心配なく。そこまでガッツリとはチェックしてません。むしろ読んでいて浮かんだ疑問をそのまま書いてるだけですから、疑問がなければスイスイ進むはずです。どのみちSF的な伏線は、私には読めませんしねw

    今回出てきた「記憶がない」は、鷹宮遥香としての記憶もないってことですかね?
    まあ本人が脳移植を主張するならそうなんでしょうが、転生的なパターンだと遥香の記憶はある、というパターンも考えられるので、私ならそこも触れておきますかね。

    双方の記憶がないとすれば、逆にどこまで記憶してるのか、という方が気になるところ。男性しか知らないような知識(まさか日本語や教育された知識がないとは思えないので)があれば、遥香の説の有力な証拠になりそうですし。ここら辺は後々解説されそうですが。

    記憶のない人間が三ヶ月で日常に対応するのは大変でしょう。屋敷の人間が信用できないならなおさらです。そこら辺突っ込みながら、記憶について軽く触れておくくらいがいい塩梅かもしれません。

    作者からの返信

    梶野様

    お忙しいところお時間割いていただきありがとうございます。
    感想を沢山いただけて嬉しい反面、スイスイとは読み進められていないという証拠でもあり、なんとも複雑な心境ですね^^;

    鷹宮としての記憶がないのは、自分を鷹宮遥香本人だとは思っていない以上、自明だと考えていたのですが、なかなか難しいですね。

    作品の都合上、どうしても説明が多くなるので、前後の情報から類推可能で省けるところはどんどん省いていこうという基本スタンスでした。
    引っ掛かるくらいであれば、多少くどくなりますが、「鷹宮本人としての記憶もないということでいいんだよな?」とハルキに確認させた方がよいのかもしれませんね。


  • 編集済

    この話から、遥香がハルキを呼ぶ呼称が「お前」から「君」になっていますが、何かしら意味があるんですかね?

    「打ち明けてもよいと考えて距離が近くなったのか」とも考えましたが、「お前」の方が距離が近い気もしますし、真実は一話目から打ち明けてるし。

    或いは普段は女性として振る舞っていて、「君」呼びはその一環で、興奮が冷めたので戻ったとも考えられますが、普段の遥香の描写はまだないのでどうだかわからず。タイミングも特にここ、という感じでもないですし。

    読者的にはこんな風に疑問に感じたので、何かしら対応あった方がよいかと。個人的には男らしい「お前」呼びを続けたほうが「らしい」かなーと思いますが。

    作者からの返信

    梶野様

    詳細な査読を頂きまして恐縮です。
    鷹宮のハルキに対する呼称については自分でも、どうすべきか迷いのあった部分です。

    一応自分で出した結論は、どうでもいいNPCのように感じている相手には「お前」呼びで、胸襟を開きハルキのことを相談する相手と見做し始めた頃は敬意を込めて「君」呼びでいこうと考えていました。

    ただ、改めて読み直すと少なくとも「何を言っているんだ君は」の台詞は、呆れの感情が強いため、素の反応に近い「お前」呼びの方がしっくりくるような気がしてきました。
    何度か改稿を重ねるうち、表記がブレた可能性もあり、見直しが必要そうですね。ご指摘ありがとうございます。

    ただ、まあ。細かくしっかり読み込んでいただけることはありがたいのですが、あまり肩肘を張らず、もっとぼんやりと読み流していただいてもいいんですよ^^;

    これは単に梶野さんの負担を鑑み、労わってとうことではなく、ひとつの違和も見逃さず、伏線を見破ってやろうという生真面目な態度で読むと、却って話が見えづらくなるのではないかと案じてのことでもあります。

    とはいえ、作品の外から読み方の誘導までするのは筋が違うと思いますし、気が付かれた瑕疵は教えていただいた方が助かるのは助かるのですがねw

  • 名前はないものねだりするものですよね。平凡な名前の人が珍しい名前を羨ましく思ったり、その逆もあります。

    作者からの返信

    そうですね。
    キラキラネームを付けられた若い子たちが大きくなったとき、自分の名前についてどういった感想を持つのか興味のあるところです。
    案外、周りもみんなそうだから、普通に受けれそうではありますが。

  • これは納得感のあるカラクリ。あとで、読み返したいです。

    作者からの返信

    ニャルさま様

    そう言っていただけて恐縮です。
    少しでも琴線に触れたものが書けていたのであれば本懐であります。

  • カクヨムのみならず、プロアマ問わず、自作の創作には評価がほしいという希求はとてもよく理解できます。
    読む=観測ですので、観測されない世界は存在していないも同然です。

    私も自作は読んでもらいたいですからね(笑)

    さて、感想が欲しいという要望にはいくつかの追加要素があると思います。
    とにかく正直に言ってほしい。
    できるだけポジティブな意見がほしい。
    褒める以外のコメントは不要!

    磨己途様は真実を求めている作者様と理解しているので、それを前提としてお話しします。

    その前にもう一つ、観測者の能力差があります。
    磨己途様は「本作は難解ではない」と認識されていると思いますが、これは主観なので参考程度にしかなりません。
    読み手の尺度は同一個体であってもインプットや思考により変化します。
    アイデアや世界観、用語など「常識」と呼ばれる情報は普遍化されているとは言えません。
    なので、どこまで行っても読者が作品を選ぶのではなく、作品が読者を選ぶのだと思います。

    そういった意味で本作は万人向けのエンタメではない、というのが感想です。
    動きよりも思考や解説会話が多く、驚きを齎す構成や演出を意識しすぎて、NHKの教育番組というか、思考実験を見せられている感覚が強かったです。
    物語を楽しむ前に思考や混乱が先に立ち、没入感が阻害されたように思えました。

    これは時系列の恣意的な開示順、メタ的な物語の真実が掴みづらいことも要因かと。

    結局は、結論を先に確認しないと焦点が定まらない状況に陥り、感情移入はゼロに近づくという、傍観者にならざるを得ない、寂しい読後感が残りました。

    書きたい物語としては満点だと思いますが、読みたい物語としては「難解」だと思います。

    読み手としてご期待に沿えず申し訳ございません。

    それでも思考できたことはとても有意義で楽しかったです。

    作者からの返信

    K-enterprise様

    長い作品に最後まで辛抱強くお付き合いいただき誠にありがとうございました。
    忖度抜きの、読者目線で感じたことを逐一お知らせいただけたことも貴重な経験でした。
    願ってもそうそう叶わないことだと、最近とみに実感している分、そこはもう本当に本当にありがたかったです。

    話が難解だというご指摘、書いている自分としては全くそんなふうには思っていなかったのですが、それはあくまで自分の頭の中で温めて1年以上向き合って書いてきたからこそ、そう感じるのであって、初見の読み手の場合は手掛かりゼロからのスタートとなるので、確かにそのとおりかもしれませんね。

    絶対に斜め読みなどではなく、K-enterpriseさんのような真剣に向き合っていただいたと分かるかたからのご指摘でしたので、流石に観念して事実を受け容れる気持ちになりました。

    >結論を先に確認しないと焦点が定まらない状況に陥り、感情移入はゼロに近づく

    おっしゃることは分かります。
    ただ、自分は物語を通じて全体に通底する謎がほどけていき、かつ意表も突かれるという読書体験が好きなので、自分としては書きたいところを目指し、狙ったところに落とせたという手応えもあるんですよね。
    自分の望む物語に対し、これ以上の解答はないというぐらいの。

    だから、その欠点を払拭するための改稿なり、別のアプローチをするくらいなら、最初からこれを書く意味がない、まで話が伸びるわけです。
    ある意味デッドロックなのですが、詰まるところそれが、K-enterpriseさんがおっしゃるところの「書きたい物語としては満点だが」ということなのでしょうね。

    >傍観者にならざるを得ない、寂しい読後感が残りました。

    あくまでもエンタメを書きたい(書いているつもりの)自分としては、非常に残念であり、力不足を痛感します。
    また、お付き合いいただいたK-enterpriseさんに対し申し訳ない気持ちでいっぱいです。

    >読み手としてご期待に沿えず申し訳ございません。

    滅相もないです。
    これ以上望めないほどの、ある意味最も理想的な読み手でした。
    本当に身に染みる訓戒に満ちたコメントを頂戴しまして、いくら感謝してもし足りません。

    1年半取り組んだ作品に対する自分内での評価が定まり、踏ん切りをつける切っ掛けとなりました。お陰様でどうにか、ようやく前に進めそうです。
    本当に本当に、ありがとうございました。

  • 意図した構成はとてもよく分かりますが、やはり思考が表に出過ぎてしまい、物語の没入感が著しく減衰するのですね。
    ここまではその場で感じたことを書いておりましたが、ちょっと行ったり来たりを繰り返して本筋を楽しめていないので、まずは最後まで読み進めてから、コメントしようと思います。

    作者からの返信

    実は一話一話、懇切丁寧に感じたことを実況の如くご報告いただくことを少々心苦しく感じておりました(ありがたいは、ありがたいのですが)。
    貴重なお時間拝借いたしましたこと、誠に感謝いたします。

  • ハルキくんの主観か……

    思えば彼の一人称で語られる物語というのがポイントなのかもしれませんね。
    NPCが自我を覚える? という話ではないのでしょうし。


    現実もどこまでいっても認識の枠を越えられないので、現実と言われても仮想空間と言われてもどうにもできないのですよね。
    「クラインの壺」という有名な小説では、現在位置が分からなくなって自死を選ぶ主人公の葛藤がありましたが、私も悩んだからと言ってそこまでの勇気はありません(笑)
    遅かれ早かれ、天寿を全うすれば結論はでますからね。

    作者からの返信

    そうですね。
    仮に自分たちがそうだと知らされても、結局能動的には何もできない以上、これまでどおり暮らしていくことになりそうですよね。

    この物語が一人称なのは、その方が読者を騙し易そうだったから……、いや、なんでもありません、やっぱり心情描写が一番しっくりくるからですね。

    思えばこれまでほとんど一人称でしか書いて来なかったなあ、という短絡な理由で、この次に書き始めた作品では初めて三人称に挑戦しております。
    でも結局、各登場人物の内面に頻繁に潜り込んで心情を吐露させてしまうせいで、あんまり変わりがなかったりしています^^;

  • ◆3月31日 病室の二人への応援コメント

    仮想空間に捉われた自分が、別の階層の記憶を失った別の容姿の自分と出会って恋に落ちる確率ってどのくらいあるのだろうか。
    そう考えていくと、人格というものが実に曖昧な存在に思えてきますね。

    この世にいる全ての人間は同じ人で、生まれてからの環境によって差が生まれるとかね。

    作者からの返信

    おっ、そこはタブララーサ的発想ですね。
    本作品の隠れた主題でもあります。

    今のところは、人格とは記憶の集合体である、というのが自分的な定義ですかねえ。

  • 容姿がアバターであると認識できているのに、そこに惹かれてしまうのも面白いですよね。
    情報でしか分からない国府祐介をそこまで確固たる個体として認知し続けられるのも何か理由があるのだろうか。

    ループの場合、バタフライエフェクト的にオリジナルと違う行動が思わぬ変化に至るのか、それともオリジナルの強制力が働くのか興味深いですね。
    「七回死んだ男」ではどんなに変更を試みても死ぬときは死ぬ、という変えられない運命を打破するのがポイントでしたが、まったく同じ行動をしないとどんどん変化する場合、正気を保つ自信がありませんね(笑)

    作者からの返信

    もともとは容姿での一目惚れですからね。
    全てが同一の世界で、鷹宮だけがまるっきり異なる人格として振る舞っているわけですし、事前に鷹宮本人や才川から聞いて知っている情報もあるので、目の前の鷹宮が、自分の知っている鷹宮と同一であることは疑う余地がないだろうと思って書いております。
    この時点では、記憶を失った彼女(彼)の違う一面を覗き見てしまっているような心持ちでいたのではないかと。

    ハルキが鷹宮と出会うまでの16周目までは完全に「七回死んだ男」ですが、この物語で描かれる部分は所謂普通のループではなく、うかうかしていると鷹宮の人格改造が着実に進んでいってしまう不可逆性がミソかなと思っております。
    まあ、その現実を直視したうえで、正気でいられるハルキは、やはり主人公故の胆力と言わざるを得ませんねw

  • ◆3月30日 鷹宮邸へへの応援コメント

    所在地に対する認識の差を考えれば、才川の行動は「現実ではない」ので、我々がPK可能なゲーム内で何をするかという想像は、おそらくハルキくんにもできるはずなのですよね。
    現実の禁忌から解き放された人は、どこまで残虐になれるか。
    行動理由は詳細に明確に語られているので仕方ありませんが、簡単に殺される可能性はどこまで想定出来ていたのか……。

    才川に対する情報漏洩も、才川の立場であれば上位階層からモニターできないのだろうか? という疑問もありますね。

    作者からの返信

    才川と対決するつもりではなく、忍び込むつもり、忍び込めると思っていたのはハルキの若さの表現と思っていただければ。
    十七年間本の虫になって知識を蓄えたとしても、所詮は社会経験のない高校生ですからね。
    まあ、ここは失敗してもらわないと話が転がらないから、という身も蓋もない理由はありますが。

    彼らのシミュレーション世界で才川が自由にモニター(監視)できない理由は、水族館で鷹宮(国府)が語っていたので、それを信じていただくしかないですねぇ。

  • 記号はどのループかを示しているのか、それすらもミスリードか。
    この場合、どのループを主線に置くかで様相が変わりますが、現状のループが▽なのかもしれませんね。
    私も思い出せないけど何かひっかかる瞬間が多々あります。
    トリガーは「風の音」なのです。

    作者からの返信

    K-enterprise様

    引き続きお越しくださり恐縮です。
    これは見限られてしまったかなとネガティブに考えておりました。

    さて、記号の件ですが、ここまででピンと来られていないとすれば、恐らく自分が読み手への伝え方を失敗しているのだろうと予想できます。大敗北です。無念。

    勝手にネタバレをしてしまい恐縮ですが、ここで掛け違うと、この先以降で、あ、そういうことだったのか、と思う瞬間はない筈なので、解説させていただきます。

    各話タイトル頭の記号は単純に時系列です。
    ここまでの登場順で並べると〇、◇、◆、▽の順になります。
    途中までは◆と◇の間で単純にフラッシュバックしていただけなのですが、最初に登場する▽の鷹宮視点の段階で既に2周目に入っているわけです(ハルキ視点では18周目ですが)。
    それ以外にトリックはありません。

    「単に鷹宮視点だから記号が変わったのかな?」と思わせるために、ハルキが空き教室での告白を企てている一周目の6月30日(◇)と、実は二周目になっている同じシチュエーションの6月30日(▽)を順列に置きました。
    これには、これまでの鷹宮の話が全部狂言か多重人格である可能性についてミスリードを誘う意味もあります。作為有り有りです。
    この時点までで読者に「えー分からなくなった。真相は何なんだ?」と思っていただけると作者のねらいどおりと言えます。

    一方の本筋。
    ミスリードの方ではない、話の真相は、というと、実は鷹宮とハルキたちは1周目の脱出に失敗して既に2周目に入っており、しかも奈津森の人格データによって上書きされていたために、▽鷹宮の人格がおかしかったんだと分かる、という建て付けになっております。
    そうと気付かれないように、先の展開をチラ見せしていたわけです。

    実は▽が2周目だということは、水族館の会話でハルキが実は同じ1年を繰り返している特異な存在だというネタバレがされた時点で気付かれるんじゃないかと思っていたのですが、リポートで伝わってくるK-enterpriseさんの読解のされかたが、より複雑に、より疑り深くなっていったことに、内心やきもきしておりました😭

    が、それもこれも、読み手に過剰に猜疑を抱かせ、「これが正解」という分かり易い解法を然るべきタイミングで明示できていなかった自分の力不足ということでしょう。
    まったくもって不甲斐ない限り。申し訳ございません。

    貴重なフィードバックをいただけたことには勿論、大変感謝しております。

    編集済
  • この世界がシミュレーションであるなら、そこに干渉できればなんだってできる。小林泰三の小説でたまにやってたやつ!

    作者からの返信

    ニャルさま様

    感想お寄せいただきありがとうございます。
    そんなのありかよ? みたいな反応をされることも想像しておりましたが広い心でお許しいただき感謝です。
    仮にこの世界が仮想現実であると分かったなら、可能なら創造主の世界も覗いてみたくなるのが人情ですよね^^

  • こんな駄文を捏ね上げるのにも、発信するにも幾日か迷いましたし、なんなら今現在も迷っているのですが、
    「この身の勝手で御気分を害してしまったら」などと騒ぐ、歪な自己愛?やらを振り切った気になって押してしまおうと思います。

    願わくば彼ハルキのごとく察していただけましたら幸いで、続く怪文書含め如何様にも御処分下さいませ。








    平日の真昼間、カーテンの隙間から漏れる光を頼りに手にしたスマホ。
    なんとはなしに「カクヨム」とだけ入れた後、タブレットでメニューを選ぶかのごとく「ラブコメ」「TS」のふたつを摘むと一番槍のタイトルに触れた。
    それはレジで会計に進む一呼吸にケース内を指差すくらいの気軽さで。

    気がついた時にはいそいそと姿勢を正し、
    暗闇から這い出していました。
    身体がようやく冷えを主張してきた頃、見慣れた肌の白に気がつくと物を口にする気が湧きました。

    食器が空になるのは、スマホに残った熱も抜け切ってからが常でした。
    手を伸ばしても、首を巡らせても、そこにスマホはありません。
    箸を置くまでの短い間に、繰り返し手の寂しさを覚えてしまう自分に呆れてしまいます。

    器の嵩が半分になった頃、迷った目線が窓枠に吸われ、今日は外が騒がしいなと感じました。

    プラごみが片され、ようやく続きが,,,


    えーと何が言いたくてどうしたらいいのか余計にわからなくなってしまいましたがとにかく
    ありがとうを伝えたいと思った次第です。
    (どうしてこうなった)


    掻き込むように半日で読破してしまったもので、
    (元よりどこそこが良かったと言えるほど気の巡りが良く無いこともありますが、)
    とても滋味深く素晴らしい作品でしたと言えるほど満足に味わなかったことを苦しく思っています。

    いやしかしこれほどに浴びてポジティブで表せないとは…
    いつか読み返せた時には至福の時をありがとうと言えたらなと先に託す思いです。

    もしこんなとこまで見られていたらと思うと恐ろしいものですが、重ねてお礼申し上げます。
    あまい!うまい!ありがとう!
    (どうしてこうなった)

    作者からの返信

    @potapotter様

    はじめまして。
    自分も以前はそうでしたから、誰かの作品にコメントを残す、という行動を起こすことがどれほど勇気を振り絞る必要があったかは、多少なりとも分かるつもりでおります。
    そこを押して、こうして思いを伝えていただいたこと、誠にありがとうございます。

    駄文とのご謙遜でしたが、このコメントを書き記すことにも少なからぬ時間を要されたのではないかと思料いたします。
    単行本2冊ほどもある分量の読書にお付き合いいただいたことも含めまして、重ねて御礼申し上げます。


    >掻き込むように半日で読破してしまったもので、

    書き手の自分としましては、こちらの言葉が何よりもの賛辞と感じ入っております。

    検索して、読み始めるまでの経緯も、見も知らぬはずの@potapotterさんの日常が垣間見えるようでした(ああ、このようにして発見してもらい、読まれているものなのだなあと)。
    それに、自作が幾らかでも、ひとに感銘を与える出来であったらしいという実感もです。

    本作は1年半以上かけて書き上げ、推敲し、また推敲に推敲を重ねてきた、自分にとってとても愛着のある作品です。
    今の自分に書ける最高傑作、という強い自負を持って世に出したのですが、全部を読み終わったお相手から、これまでただの一度も肯定的な反応をいただけておらず、少々……いや、かなり、相当に落ち込んでいるところでございました。

    そんななか、@potapotter様からいただいた熱の籠った応援コメントには、本当に救われる思いがしております。
    誰からも反応がない状態で作品と向き合い続けた苦しみが、ようやく報われた思いです。

    様々な面倒を厭わず、感想をお知らせいただきましたこと、本当に本当にありがとうございました。
    無茶苦茶嬉しいです!

  • 最終話、読了です<(_ _)>

    作者からの返信

    あーてぃ様

    不甲斐ない出来のため、あるいは相性が良くなかったのか(できれば後者の可能性であったことを切に願うところではございますが)、あまりご満足いただける内容ではなかったようで申し訳ありませんでした。

    それでもなお貴重なお時間を頂戴いたしまして、お付き合いいただきましたこと、御礼申し上げます。誠にありがとうございました。


  • 編集済

    前話の誤字発見。
    >ひとり身内を震わせたのだった。
    「身を震わせた」

    ちょっと引っかかったのは、場面転換後の前と後、つまり前話と今話が同じ主人公かということです。

    前話では主人公の名前が出ていないですし、性格や口ぶりも特徴的ではないので、もしやヒロインに惚れる複数の男で視点が入れ替わるタイプの話なのかな?という疑問が浮かびました。結局最後まで、同じ人物という確証は得られませんでしたし。

    叙述トリックなら申し訳ないですが、そうでないなら、どちらもハルキだとすぐわかる描写が欲しいところです。

    追記:
    身内については、なるほど。そういう意味もあるんですね。
    これは知りませんでした。率直に申し訳ない。私の指摘ミスです。

    ただ調べたところ、この使われ方は現代ではほぼされていないとのこと。
    加えて、この小説は一人称なので、現代の高校生がそんな言葉遣いをするかという意味では、やはり不適切かと思われます。

    作者からの返信

    梶野様
    有言実行でお越し下さり恐縮です。

    >>ひとり身内を震わせたのだった。

    ご指摘ありがとうございます。
    申し訳ない。「身内」は身体の内側の意だったのですが、違和感を持たれるくらいなら分かり易い表現を変えた方がよさそうですね。

    話者の同一性についてですが、まさかそこでそんな深読みをされるとは思ってもみませんでした。
    でも、タグなどで散々「信頼できない語り手」だとか煽っている以上、確かに叙述トリックとしてはなくはなさそうな展開ですよね。
    読み手を無駄に疲弊させたくもないので、紛うことなき同一人物であると分からせる表現を考えてみます。

  • 別に男に惚れたっていいと思うんだけどなあ。

    作者からの返信

    ニャルさま様

    コメントありがとうございます。
    そういった反応を見るにつけ、隔世の感がありますねえ。

    こういう話を書いておりますので自分はもちろん肯定派なのですが、昔は男同士なんてありえない、という社会常識に根付いた上での、女子化した男子に気を惹かれてしまうという葛藤とか背徳感めいたものが愛いものと感じられたのだと考えております。

    皮肉なもので、世間様の方が多様性に慣用になったせいで、昔ながらの男女入れ替わりドタバタコメディに、情緒的起伏が付けづらくなった感は否めませんね。

  • ハルキくんのこれまでのループと今回の差異についての言及が少ないのが気になるところですね。奈津森さんとはどんな関係を築いていたのだろう。

    消えてしまう恐怖から、これまで変化を恐れて同じ生活を維持していたのであれば、今回の大きな変化で恐慌を覚える気もするのですよね。
    にも関わらず鷹宮さんの「アバター」に固執する心理はどこから生まれるものなのだろう?
    肉欲というか生存本能が顕在化しているということか?
    いや、でも仮想世界という自覚を持っている以上それは無いか。

    作者からの返信

    そのあたりの事情(精神状態)はこれ以降のエピソードで度々語られることになるので、それで判断していただければと思います。

    自分的には17回という回数が、なかなかいい塩梅だったのではないかと考えているところです。
    3,4回目ではなく、流石に飽いてもきているだろう17回目ですからね。
    そこに唐突に現れた、これまで出てこなかった新キャラですから。
    あと、鷹宮に一目惚れした理由についても一応、回収されます、とだけ言っておきますw

  • 現状の記憶が加工されていないという確証は、どうやって担保されるのでしょうね。
    ハルキくんは本当に17回、覚えているのか。
    それとも続いていると誤認しているのか。

    デウス・エクス・マキナ的なメタ認知によって、物語の真実の核を教えてもらえると、少し落ち着けるのですが(笑)

    作者からの返信

    なるほど。
    読み手がそう勘繰ってしまう懸念は確かに念頭にありました。
    果たして本当に、今本当っぽく語られている内容は100%信じていいの?と。

    >デウス・エクス・マキナ的なメタ認知

    確かにそういうエクスキューズは必要かもしれませんね。


  • 編集済

    濃くて長いです(誉め言葉)
    ただ、エンタメとしても機能すると思いますが、ここまで読んできた層がこの内容を「待ってました!」となるか、難しいです。
    少なくともこの二人と同じレベルの知識を持っていないと楽しめないし、何人かは置いてけぼりになってしまう。
    もう少し簡単な比喩や、省略も必要かと。

    序盤かプロローグにこの手の会話を組み込んでおくと、予習になって適切な読者を選択できるかもです。
    ちなみに、私の理解力では内容を咀嚼するのに脳が過負荷で、これまでの謎が飽和状態になっております……。


    私も以前、仮想空間に入る際の「記憶に蓋をする」内容をテーマに短編を書きました。小中高生向けのコンテストだったので、描写に苦労しました。

    作者からの返信

    褒め言葉、ありがとうございます。
    それをいただきたくて口を開けて待っていたところがありますw

    >少なくともこの二人と同じレベルの知識を持っていないと楽しめないし

    なるほど。以前新人賞の公募に出したときの寸評で、難解だ、と書かれたのはそういうことだったのかもしれませんね。
    主人公は高校生ですが、自分的に読み手として想定しているのはインテリ気質の大学生(かつての自分)か、それ以上長くSF小説などに触れてきた大人世代(今の自分)なので、そのギャップは埋めがたいかもしれません。

    特にこの話は冒頭からラブコメ感を前面にしてましたからねぇ。
    難しいです。

    >小中高生向けのコンテスト

    それは確かに。高校生はともかく、そこに小学生まで含まれてしまうと、扱えるテーマも、使える語句も相当制限されそうですね。

  • そう思わせておいて、きっとまだ二転三転する気配が……。

    無粋な推論として
    ・全ては妄想でアブダクティブな推論を重ね合った男女の恋愛物語
    ・鷹宮さんがNPC側、ハルキくんが上位階層側
    ・ハルキくんは記憶を失った鷹宮さんを助けるためにパラレルワールドを自在にジャンプして奮闘している。

    それはさておき
    「割と一般的だと思うぜ?」
    こうやってモノローグとセリフで重要な言葉を分けるのって、すごく上手いなと感嘆です。

    作者からの返信

    ハルキ目線では少なくともこの日までは鷹宮の発言自体、信用ならないと思っていたはずなので、本当にこれが真相なのか、というのは読者的にはまだ戸惑うところかもしれませんね。

    正解かどうかはともかく、K-enterpriseさんの提示してくれた、この時点で考えられる真相の候補(仮説的推論)は作者としては本当にありがたいです。
    足を向けて寝られない感じです。

    >「割と一般的だと思うぜ?」

    この時点でハルキはまだ鷹宮に対し隠し事をしてますからね。
    それが何かは分からないながらも、彼の作為が窺い知れる描写になっていれば良かったです。褒めていただいて恐縮です。

  • クジラの見る夢は、ディープブルー的な哲学論っぽい比喩かと思いましたが、リアルにクジラの脳なんですね。

    私の帰納法でもここに辿り着けませんでした(笑)
    それは単に鷹宮さんの記憶開示が無かったから?

    更に先に進みます。

    作者からの返信

    ちゃんと(?)面食らっていただきありがとうございますw

    メタ的には、鷹宮の中でこの気付きを得てもらうために整えたデートの舞台設定でした。

  • 処理落ち実験と言えば、混みあっている渋谷の交差点で大声を上げたり奇行に勤しむ人は、ひょっとして仮説検証の一環でやっているのでは?と想像することもあります。

    ただ、人の認識力には補正がかかるもので、処理落ちしてもそれに気づかない機能が備わっていると考えています。
    有名な話では「盲点」
    見えない場所があるにも関わらず脳が補正する事実がある以上、この五感から取り込まれる情報は、正確に外界をトレースできているのか疑問に思うのです。

    閑話休題

    「クジラの見る夢」に関しては先を読み進めます。

    作者からの返信

    RTA(リアルタイムアタック)でバグを引き起こすため、わざと奇怪な操作をやってるキャラクターみたいなものかもしれませんね。

    >正確に外界をトレースできているのか疑問に思うのです。

    確かに。心霊現象などもそういった方法で説明がつくとか、トンデモ説ではありますがロマンはありますね。
    シミュレーション仮説を信奉する人の間では、デジャビュ(既視感)なども、シミュレーション処理の乱れなのでは?と疑う向きもあるようです。

    創作の世界では、薄弱な論拠でも、この世界ではそうなんだ、と言い張って自由に想像を膨らませられるのがよいところだと思っています。

  • なるほど。
    普通であれば、昭島さんのカミングアウトは、ミノ先輩のアプローチを躱すための方便と疑うと思いますが、この二人がそれが正解のように語る理由がハルキくんの想像で補完されているのですね。
    一人称の視点に嘘は存在しないけれど、仮説による錯誤というのはミステリの世界でも多く存在しますもんね。

    作者からの返信

    毎回感想ありがとうございます。

    その可能性はないとも言えませんが、直前に割と満更でもない感じに打ち解けていたので、昭島がミノ先輩を本気で煙たがっていた、ということはないのではないかと。
    確かに主人公は信頼できないところがある語り手ではありますが、流石にもうちょっと信頼してあげても……と、これは過ぎた誘導かもしもしれませんね^^;

  • 昭島さんが見ていたのは、ハルキくんが言うように本当に鷹宮さんだったのだろうか。
    それとも鷹宮さんの中身?
    もちろんハルキくんかもしれない。

    何よりこのお話しで重要なのは、ミノ先輩という不確定要素がなければ、昭島さんのカミングアウトは発生していないということ。
    この情報をハルキくんと鷹宮さんに聞かせても良い、または機会があったら聞かせようと思っていただけか。
    ミノ先輩の狂言回し的な役どころも作為を感じてしまう(笑)

    ちょっと考え過ぎなのかもしれません。

    作者からの返信

    こちらとしてはK-enterpriseさんの毎回のリポートにドキドキの臨場感を感じておりますw

    ミノ先輩。自分で言うのもなんですが、いいキャラだったなあと思いますね。
    こんなことを書いてはまた要らぬ予備知識を与えてしまう、と危惧しないでもないですが。
    ちょうど、いい塩梅のキャラでした。

  • 何かを見落としているのか、それともハルキくんの語られない情報がミッシングリンクになっているのか。
    最近お金持ち
    黒咲商
    奈津森さんに対する、選択に対し葛藤を覚えつつもそんな命題はもう何度も何時間も繰り返し悩み果てた末の結論っぽい「ああ、いいぜ」
    無自覚に反応する無意識行動に思えますね。

    思えば副題にある日付はただのソート管理や、開示情報に合わせた挿入ではなく、この順番じゃないと成り立たない?

    作者からの返信

    他のかたからいただいたコメントで気付いたのですが、宙ぶらりんにされることで、主人公ハルキに感情移入しづらい、という欠陥があるのでは、というのが危惧しているところです。

    気にしていただいているところ。全部期待どおりです。
    ちゃんと拾っていただけていて、こちらとしては感無量です。
    もう少しです。全部の謎が、とまではいきませんが、半分ぐらいは得心がいくと思うので。
    もう少しだけ、宙ぶらりんのままご辛抱いただければ。。。

    話の並びがこの順番でないと成り立たないというのは、まさにそうですね。これ以外はあり得ないと思っています。
    K-enterpriseさんが思っているとおりの理由かどうかは、分かりませんが。

    やー歯痒い。話を追ってくれているK-enterpriseさんの反応を追うのが歯痒いw
    上手く腑に落ちてくれればと願うばかりです。

  • 前回の澤井さんの「転校初日から」という言葉に対する回答になるのかな?

    というか、ここで鷹宮さんの一人称!
    ここまで類推するしかない“彼女”の思考を開示するということは、なんと挑戦的な構成なのでしょう。
    読者はここで訪れた観測機会に対し、一言一句聞き逃さないという、要は沼に引き込むという作戦ですね?
    それにしても、どうにでも解釈できる表現がもどかしい(笑)

    作者からの返信

    へっへっへw
    ここは作者的には狙い澄ました渾身の勝負回ですね。
    こちらの目論見どおりなら、直前の回の澤井との会話も併せて、様々な可能性が浮かんだのではないでしょうか?

    とりあえず、「あれ、思ってたんと違うけど!?」ってなってくれれば御の字です。

  • 記憶を失ったのか、記憶がそもそも無いのかという問いも浮かびます。
    世界五分前仮説みたいな?
    もし自分に記憶が無くて、それを暴くことで仮初の安寧を失うかもしれないと考えた時、積極的に行動できるか自信はありませんね。
    マトリックスで真実を知ったネオはそっちに進むことを決めましたが、私はこの世界に留まろうと考えるかも。

    水着に関しては、私は心身ともに男性体ですが、変身願望という理由から女装には抵抗がありません。その辺りは、倫理的な感覚が大きいとは思いますが、鷹宮さんは現在、異性体であるわけで女装?している訳で、なぜ水着を嫌がるのか謎ですね。
    ハルキくんに性的な目で見られたくない?
    いや、今さらか。

    作者からの返信

    K-enterprise様

    詳細なリポートありがとうございます。願っても得られぬものなので本当に感謝しております。
    色々想像しながら読み進めてもらうというのは狙ったところでもあるので、嬉しい限りです。

    『マトリックス』は外の酷い世界を知った上で寝返った男には多少共感できるところはありますかね。
    でも何も知らない状態で「この世界には秘密がある」と言われたら、自分だったら知らないまま放ってはおけない気がします。

    水着の件はどうなんですかねぇ。全部分かっている自分からすると、妥当性はある反応だと思っているのですが……、ああ、言えませんw

  • 「来世にも持ち越したい家宝」なんとなく引っかかる言葉(笑)
    卵焼きのシーンも、一見するとただの既成事実を求めた誘導に過ぎませんが、これが何らかのキーになるような気がしてなりません。
    プリペイド携帯も含め、ハルキくんの思考、判断、行動がすでに問題解決のための要素になっているのかも?

    作者からの返信

    鋭い。さすが、書き手の目付けですねぇ。
    本作18万文字もあることもあって、冗長だと下されたことがあるのですが、自分的にはどこにも切れそうな箇所が見当たらないんですよ。
    ただそれは、全部知っている作者だからこその視点なのかもしれず、謎が開示される段までご興味を保っていただける作りになっているのかどうかは心配しているところです。

  • ◇6月30日 密会工作への応援コメント

    語り手がハルキくんで、読者はその情報をいただいているにも関わらず、奈津森さんの気持ちに気付いていないというのは、彼が鈍感系難聴主人公だからなのでしょうか(笑)
    吉野さんのセリフと、続く澤井さんの小突きという情報だけで「なるほど」と思ってしまうのですが、もしやこれすらもミスリード?
    「お前の好意には気づいているけど、気づかない振りをしている」みたいな精神状態の方が好感は持てます。もちろん、聡明だけど機微には疎いというハルキくんを象徴するエピソードとしては十分にアリです。

    作者からの返信

    いやー、そこは、そうなんですよw
    他の部分では冷静沈着で冴えているのに、奈津森周りのことには気づかないというのは、ちょっとバランスが悪いなーとは自覚しております。
    やはり、一人称での情報開示は難しいですねぇ。

    しかし、本当にしっかり読んでいただいて、それも逐一感じたことをレポートしていただけるとは。書き手にとって、こんな理想的な読み手のかたはなかなかいないと思います。
    ありがたい。本当に。ありがたいです(シミジミ……)。

  • トリガーが身体的接触なのだとしたら、前段までの情報交換は黙認されている。
    一介の高校生には問題の解決はできないが、問題を起こされては困る。
    体そのものの棄損は一線なのかもしれませんね。

    さて、ここまで明確に他者を自覚できている、鷹宮さんの中にある人格が誰か? という問いは、やっぱりハルキくんなのかなとも思いますが……

    作者からの返信

    むむ、これは。
    よく分かりませんが、もしかしたら作者的には思いも寄らないミスリードをされている?
    だとしたら迂闊な返信をして、読書体験を奪ってもなーと考えてしまいますね。
    先に用語解説の方を読まれたことで何か思わぬ深読みが生じているのだとすれば、誤解は解いたほうが良いのかもしれませんが……。

    うーん。とりあえず、多分それは違いますと言っておきましょうか。
    ここで鷹宮がハルキを投げ飛ばし、態度が急変したのはあくまで昭島が入って来るのが見えたからであって、その瞬間鷹宮の人格がスイッチされたというような話ではないです。

  • ◇6月8日 教室での告白への応援コメント

    ハルキくんの心情描写がとても高校生らしくないインテリっぷりで、クラスメイトとの会話の落差が激しくて笑ってしまいます。
    まあでも、少し厨二が入っている高校生ならこのくらいの文言は使いこなすだろうとも想像できます。
    また、これまで感じていた、転校先で自由にさせているという違和感も、監視役らしき昭島さんの登場で払拭されますね。
    奈津森さんの描写も「テストに出ます」と認識させられました(笑)

    作者からの返信

    別のかたからのコメントでも、クレバー過ぎて鼻に付くとご指摘をいただきましたw
    ハルキについては一応ちゃんとこういう人間形成になってる理由があるわけですが、それ抜きでもラノベの主人公ならこれくらい見過ごされる老成さだと思うのですがどうでしょう?(青豚とか、俺の青春ラブコメは間違ってる、とか)

    奈津森の描写、流石にやり過ぎですかねえ。気付いてもらえないよりはいいだろうと割り切りました。

  • 『窓ガラス全壊事件』によって転校に至るというところも引っかかりますね。
    普通であれば事件をもみ消すなり、軟禁なせるなりするところで、「鷹宮道実の影響力の届かない学校へ転校することが」というハルキくんの思考に結びつくのだろうか?
    鷹宮さんを自由にするリスクを父親があまり気にしていないのも気になりますね。

    やはりハルキくんのモノローグがミスリードを誘っている?

    作者からの返信

    なるほど。
    問題事件を起こせば転校できると考える、というのは確かに思考が直線的過ぎるかもしれませんね。
    これは明確な瑕疵かもしれません。何度も推敲したんですが、自分では気づけなかったなあ。
    しっかりと読み込んで教えていただきありがとうございます。
    ちょっと違和感を緩和するように修正できないか検討してみます。

  • ◇5月24日 教室の噂話への応援コメント

    ハルキたちの会話が実にリアルなんですが、リアル過ぎてちょっとノイズ感になっている気がしました。
    噂話は大体こんな感じだとは理解していますし、情報をイーブンに受け取らせる意図があるのだとは思いますが、ハルキくんが鷹宮さんを意識しているなら、そういった少しだけネガティブな意見はフィルタリングされ、敢えて略するのかなと。

    逆に、彼の鷹宮さんに対する好感度変化を可視化する意図があるのであれば、私の読解力不足なのでごめんなさい。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    家に戻ってPC立ち上げたらいっぱいコメントが付いてて嬉しくなってしまいました。お時間使っていただき恐縮です。

    なるほど、少し背景描写のスケールが寄り気味過ぎましたかねえ。
    ハルキと鷹宮の二人の身の回りの状況を俯瞰的に描写する場所は限られていて、そこを省くと本当に二人だけしかいない世界みたいになるなと考えて、このくらいに塩梅にしたのですが、焦点がぼやける方が勝ってしまいましたか。むー、難しい。

    女子たちの内緒になってない内緒話は、それを聞いたハルキがどう思ったかは別として、読み手に対し、鷹宮の暴力的、メンヘラ的側面(その可能性)を印象付けるつもりで入れたものです。まあ、揺さ振りというか、ミスリード狙いなんですが。

  • 映画インセプションのような、複層世界に生きている可能性もあるのかなと。
    このまま安楽椅子探偵で進むのかな?
    知的かつユーモアに富んだ会話は大好きです。

    作者からの返信

    K-enterprise様

    お付き合いいただきありがとうございます。
    『インセプション』も面白い映画でしたね。やはり同じSF好き。通っているところ、好みは随分近いようでw

    >安楽椅子探偵

    ここまで会話のみで動きらしい動きはないのですが、ちゃんと興味を持てる話作りにはなっているでしょうか。自分的には、これでも十分エンタメで、こういう話こそ自分が読みたいエンタメだ、ぐらいに思って書いているのですが。

  • 体の差異はたぶんすごく大きい変化ですよね。
    トイレにしてもお風呂も、女性特有のモノも含め、生活できているという事は、手続き記憶は残っている?それとも四月からここまでで学び直した可能性もあるのか。

    作者からの返信

    違和感については、そうなるのではなかろうか、という想像で書いておりますw
    性別が入れ替わるフィクションは多いですが、同時に記憶を失っており、しかもそれが他人視点でしか観察できないわけですから。

  • >だが、今はやめておこう。

    解説でもありましたが、一人称の作品ではどこまでの情報を開示すべきか難しいですよね。
    事実情報の描写はさておき、心情描写はどうしても思わせぶりになる事があります。
    叙述トリックの為にとか、印象付けの場合以外にも、意図的に言及を避け来たるべきカタルシスの落差を狙うなんてのもありますね。
    私も実によく多用します(笑)
    でも、読者に対してフェアである必要があるのか?という問いもありますが、やはり「してやったり」という感情を想起させたいと思うのは物書きの業なのかもしれません。

    作者からの返信

    本当にそのとおりです。
    塩梅が難しいです。さりげなくし過ぎても、それはそれで。

    この作品は先に読み進めることで、何かの仕掛けを見せてもらえそうだぞ、注意して読むに足る作品だぞ、という期待感を抱いてもらうためにも、匂わせは必要ですからね。

    身近に担当編集みたいな便利な人がいて、都度意見をもらえるのなら良いのですが、カクヨムの場合、それなりの量の感想コメントをいただかないことには、自分で仕掛けの効果が推し量れないのが本当に困っているところです。

  • 天国大魔境という作品でも、脳移植で女性の体に男性の脳が入っていて、男性に言い寄られる設定がありますね。
    世の中にも自称性別はたくさんありますが、主張の正誤を検証する方法がない以上、やはり身体的特徴で判断し区別するしかないのですかね。
    男を振る為に同性好きを公言していたら、いつの間にか生粋の同性愛者になった女性がいた気がします。
    思い込み、暗示による性自認もあるし、正解を知ろうとする行為が徒労なのかもしれません。

    作者からの返信

    コメントありがたいです!
    『天国大魔鏡』。アニメはYoutubeで観れる8話までしか観てませんが、凄く面白かったです。続きもあのクオリティでアニメ化されるのならと考えると、なんとなく勿体ない気がして原作は未読です。

    本作主人公は、他者目線でしか観察できないが故に、特に序盤は、鷹宮の言っていることが本当なのかどうかも分からず、色々な可能性が湧いては消え、疑心暗鬼に、という感じで進んで参ります。
    唐突にそんなこと言われても、まあ普通は信じられないだろうなと。

  • タイトルの▼と日付が目にはいっておらず〈マハ・アムリタ〉の再トライが無かったため、未だてっきり二周目かと…(昭島は二周目の途中で削除統合された流れだと…自己解釈…)
    読み返して、時系列すごく腑に落ちました。
    雑な読み方をしてしまい本当に申し訳ないです  m(_ _;)m

    作者からの返信

    あーてぃ様

    わざわざ読み返していただきありがとうございます。
    まあ確かに。この2話続きの流れは即堕ち2コマみたいな急展開で、戸惑うかもですね。作為的にシャッフルした話数の並びは、一番腐心した部分でもあるので、完走前に気付いていただけて良かったです。


  • 編集済

    >伝わってませんかー。無念ですぅ。
    >あーてぃさんと自分の間にある断絶

    不甲斐ない読み手で本当に申し訳ない┏( ;〃>ω<〃 )┓

    しかし…”三周目(▼)”にして、ついに”動き出した感”。
    特に今話は主人公ハルキの心理的葛藤に対する共感が大きかったです。


    追記:周回の件、早とちりしてましたく(ヽ´ω`)スミマセン

    作者からの返信

    あーてぃ様
    感想ありがとうございます。

    >不甲斐ない読み手で本当に申し訳ない

    全然です。まったくです。そんなふうには思わないでください。
    どのように伝わるのかを知りたくて感想をお待ちしているので、正直ベースの感想は望むところでございます。


    >ハルキの心情葛藤

    ありがとうございます。
    全体の物語構成上の問題で、解決へと動き出す最終盤にしか対決の山場を持って来られなかったので、煮え切らないヤキモキを与えてしまったかもしれません。


    >この”二周前”(ハルキ主観)、言葉通りだと一周前(最初)、二周前(マイナス一回目)にも取れるので面倒だなと思いました。

    ここはもしかしたら記号のせいで誤解させてしまっていますかね?
    道実と直接対決しに乗り込んだ今周回の「▼」は物語開始(鷹宮と初めて会った周回)から数えて三周目の世界となります。

    ◇と◆:1周目(鷹宮遥香インストール済)
    ▽:2周目(奈津森インストール済)
    ▼:3周目(昭島インストール済)

    なので、今より二周前の鷹宮は、1周目の鷹宮で合っていると思います。
    3周目は▼じゃなくて▲ぐらいにして、きっちり差を付けた方が良かったかもしれないですね(本当は□とか■を使いたかったのですが、カクヨムの仕様で文字サイズが小さくなるのが嫌だったんですよねぇ)。

    あと、もくじも昔の一覧表示されたやつだと時系列が整理し易かったと思うんですが、これもカクヨムの最近の仕様変更のせいで……(ぶつぶつ)。

    編集済

  • 編集済

    ▲4月6日 孤立への応援コメント

    >実は本作、内容が難解過ぎてエンタメではない、みたいに評されたこともあるのですが、

    上記コメント返しを受けてですが…
    まずは”良く出来た物語”だと感じています(尤も着地点こそがメインデッシュと考え、ソレを追い続けているのが現状です)。難解……ではないでしょう、ごく一般的な並行世界モノ(それこそ「MATRIX」シリーズを知っていれば納得味がある)に説得力を持たすための舞台装置(クジラの夢)はありますが、「これで駄目なら、読み手はSFアレルギー」だと考える方が精神衛生上よろしいかと…。
    ですが、エンタメ度が高いか?と問われると…ちょっと困ってしまいますね。
    感情移入の難しい(クレバー故に少々鼻につく)学生主人公と反転性別を自称するヒロイン、文字通り世界を操る大人の黒幕と…とにかくスカッと感が希薄(反撃や成功体験)がほぼ無い。主人公の人格が”消えてしまう”という危機(焦燥)感に対する恐怖や必死さが伝わって来ない(物語の前提が崩れますが、正直ヒロインに惹かれている状況でもない)ような…。
    恋愛要素に関しては、”良い女ぶり”を描写するシーンは多々あれど…ヒロインの言動かつ中身の所為でソレが響いてこない(好感度は当て馬の奈津森の方が高かったりします)ため、二人の恋愛成就に応援するほど興味を持てない…というのが正直なところ…。

    これは完全に余談ですが…ヒロイン鷹宮の描写からは確かにチラリズム的な”青い性”は伝わってくるのですが、やはり学生という成約が枷になって”セックスアピールが弱い”印象があります。主人公とヒロインが社会人同士で”性愛”目線の少々ドきつい描写があれば、もっとキャッチャーだったかも?とは思ってしまいますね。

    悪文、乱筆で申し訳ないです m(_ _;)m

    作者からの返信

    あーてぃ様

    長文での感想お寄せいただきありがとうございます。
    かなりの圧力で催促してしまい申し訳ないです。
    おそらく言いづらかったのではないかと思われる点も含めて本当にありがたいコメントでした。

    ここまでのところ、よく出来た物語と評していただいたことは素直に嬉しいです。
    難解と言われたことは正直自分でも腑に落ちていなかったので、違うかたから別の意見をいただけたことも救われました。
    自分的にはこれで難しいと言われたら、金輪際何も書けないなあと思っておりましたので。

    ただ、やはりキャッチーさ、共感性ですよねぇ。
    以前もあーてぃさんから同じご指摘をいただいていたので、やはりそうなのかというのが自分の感想です。
    書いている側としてはしっかり主人公ハルキの感情に同調し、鷹宮のこともムッチャ好きって気持ちで書いているのですが(まあこの時点でのハルキはまだ異性愛の対象というより同性同士の信頼・友情に重きを置いた精神状態だと想定していますが)、伝わってませんかー。無念ですぅ。

    悔しさを紛らすように、あーてぃさんと自分の間にある断絶の原因を分析してみますが。
    そもそも自分の中では女性化して戸惑ってる男子ってエモいじゃん、という大前提があるので、もしかしたらその辺りの感覚のギャップが問題の根幹なのかもと思わなくもないですね。

    それとTSモノの魅力はその青さ、淡い恋心にこそあると思っているので、直接的肉欲・性描写は極力排したいというのが自分の信条です(分かり易いエロ要素は嫌なんですよね。だったら最初から普通に女でいいじゃんとなるので)。

    なので、「げぇー中身男かよ」となる人(多分世間的には多数派でしょう)に合わせて書くとなれば、別の設定や表現の工夫を試みたでしょうが、最初に目指してるところがそっち方向ではないので、断絶があるらしいと理解しても、そちらには歩み寄れないかもしれません。
    むしろ、こっちにこいよと手招きするために書いている節がありますw

    最終的にこういうキャラ造形や、恋愛観もいいかもね、と思ってもらえれば御の字なのですが、ここまでの反応を窺った感じ、ちょっと望みは薄そうですね。。。

    編集済
  • ◆3月31日 病室の二人への応援コメント

    ちょっと日が開きましたか、拝読再開です。
    1か0かみたいな残酷さと、人格のふりをしたプログラム(虚構世界の住民)という構造が映画『MATRIX』のようだ…と今気づきました。

    作者からの返信

    あーてぃ様

    ありがたいです。
    話が長すぎて脱落されてしまったかな、と密かに落胆しておりました。

    実は本作、内容が難解過ぎてエンタメではない、みたいに評されたこともあるのですが、そのへんどんな塩梅でしょうかね?(上目遣い)

  • 急にいい感じのSFになってきました。めちゃくちゃ面白いです。

    作者からの返信

    ニャルさま様

    面白いと言っていただけて嬉しいです。
    物語がぐるりと回転する感じは出せていたでしょうか🙃
    ニャルさまさんの新作もどういう展開が用意されているのか楽しみにしております😙

  • 確かにクジラは深海魚ではない。しかし、しばしば深海にもいる。
    鷹宮の正体は海洋性哺乳類かエビあたりと見ました。

    作者からの返信

    ニャルさま様

    コメントありがとうございます。
    なんて独特な仮説、と思ったら直近の鷹宮の冗談を拾っていただいたのですね😉

  • ▽が出てきましたねぇ。

    作者からの返信

    お気付きになられましたかw
    そうなんです。この辺に仕掛けたギミックが、初見の読み手だとどのへんで、ははーんとなるのか、是非とも知りたいと思っているポイントです。
    ここのコメント欄以外では、誰からもフィードバックをいただけない身の上なので、どこまで匂わせ描写を挟めばいいのかも、自分一人の勘だけを頼りにやってます。

  • まって…(;゚;ω;゚;)…鷹宮嬢…いわゆるネカマなの?

    作者からの返信

    さあ、どうでしょうw(すっとぼけ)


  • 編集済

    タイトルが不穏なモノに変わった!((((;´・ω・`)))

    カテゴリーまで!

    作者からの返信

    コメントいただきありがとうございます。
    あと、更新の都度、追っていただきありがとうございます。励みになっています。

    タイトルとカテゴリーはどうすれば集客できるのか試行錯誤中です。

    実は元々のタイトルはコレだったんです。
    ラブコメ読者を寄せようとして軽いタイトルに変えてみたのですが、あまり効果はなさそうだなと感じて、今のタイトルに戻してみました。
    最後らへんまで読むとようやく意味が通じるタイトルになってると思います。

  • ◇6月30日 密会工作への応援コメント

    高揚感の欠如…なのかな?
    なんでしょうね? 主人公ハルキのクレバーな思考と同級生をあしらうような言動…ソレらから”お嬢様キャラとお付きあいしたい”という熱意が見えない(結びつきにくい)というか…恋愛にある”のぼせ上がって浮ついている印象”が希薄、、に感じちゃうんですよね。
    もちろん、今話ラストにあるようにハルキの感情が揺れているのは明示されているのですが。。

    注:僕が変な先入観持ってしまっている可能性も高いです

    作者からの返信

    あーてぃ様
    感想お寄せいただきありがとうございます。
    素読みの印象をお聞かせいただけるのが本当にありがたいです。

    ただ、「熱意が見えない」というのは書き手的に目論んだ主人公に持たせたいイメージとは異なっていたので、少々悔しいですねえ。
    高校生主人公にしては知的レベルが高過ぎるという感想は、以前別の作品でもいただいたことがありますので、多分ご指摘は当たっているのだと思います。
    個人的には、ちょっと地頭の良い高校生なら全然許容範囲内だろう、と思って書いているのですが……。

    あとは、タグ付けしている『信頼できない語り手』絡みの背景設定の影響でそう見えている(無意識でそういう描写にしてしまっている)可能性もあるかもしれませんが、このタイミングではまだ言及できない……、みたいなことを書くともうそれ自体でネタバレになってしまうのか……。うーん、難しい。


  • 編集済

    拝読。
    ううむ。理想的な一話目ですねー。
    キャラの描写も男子生徒の動揺も完璧。文句なしに共感できます。まともに読めるラブコメ、久しぶりかも!w

    今回のピックアップは「シュレディンガーも赤面を禁じ得ない量子の謎がそこにはあった。」ですね。いい。

    ぼちぼちと続きを追わせていただきます。

    作者からの返信

    梶野様
    お越しいただきありがとうございます。
    自分の過去作では冒頭のヒキが弱いと言われることが度々あったので、どうやらその課題は克服できたようだなと安心しております。嬉しいです。

    『日本人のシュレディンガー好きは異常』とよく言われておりますから、このくらいの諧謔ネタは、無解説でも通じますかねぇ^^;

  • 一番シンプルなのは鷹宮遥香の思い込みですが、そうはならなそうな雰囲気でもあるので、どんな真相があるのか楽しみです。道実にも何らかの思惑がありそうですね。

    作者からの返信

    感想お寄せいただきありがとうございます。
    彼女にまつわる真相に、興味を抱いてもらえるかどうかがこの作品の肝だと思っておりますので、大変勇気づけられる感想でした。
    ヒキがヒキとして機能してなかったら、後からどんな真相を語られても、どっちらけですからね^^;

  • ◇5月24日 教室の噂話への応援コメント

    サブタイトルの◇と◆の意味、日付にようやくながら気づきました<(_ _)>

    ヒロインの描写密度、おざなりでないサブキャラ達の存在感、もちろん瑕疵の欠片すら見られない文章と…申し分ないクオリティ(あえて言うなら主人公の学校内外の立ち位置が見えにくい、一人称ゆえの外観描写不足はある?)なのですが、やはり”ラブコメ”感は薄めに感じます。

    作者からの返信

    あーてぃ様
    感想お寄せいただきありがとうございます。
    お褒めいただき恐縮です。
    この作品に関しては飽きるほど推敲と校正を繰り返してるので報われます。

    >あえて言うなら主人公の学校内外の立ち位置が見えにくい、一人称ゆえの外観描写不足はある?

    まさに、こういった感想に飢えているので本当に助かります。
    放置しては読み返し。忘れた頃にまた読んで。を繰り返してはいるのですが、やはり書いた本人だと、素読みの読者がどんな気分で読んでいるのか想像しきれないので……。

    まだ先は長いので、いつでもリタイアしていただいて構いませんが、もし叶うのなら、今後もお気付きの点をお知らせいただけると嬉しいです。

  • あら、あっという間に最新話まで読了です<(_ _)>

    普段は”恋愛ジャンル”は茶番臭(言い換えれば仕組まれた恋愛関係の構築)が苦手で殆ど読まないのですが、本作は序盤こそ浮ついた雰囲気があるものの恋愛というよりも男女二人が”思考実験”をしている様で、しかもソレが何処に着地するか全く予測不能で楽しめました。

    作者からの返信

    ご訪問と感想コメント感謝です。
    自分的には毎度のことなのですが、投稿を続けてもほとんどPVのカウントが回らず心細く思っておりました。
    感想という足跡を残していただけて救われる思いです。

    本作、体裁としては紛れもなくラブコメなのですが、ラブコメの愛好者が期待するような分かり易い話の筋ではなく身の置き場に困っているところです。
    やはり、あーてぃさんのような姿勢で物語を楽しむ素養を持った人にしか刺さらないのでしょうか。ジャンル変更も検討してみます。
    まあ、ミステリーやSFジャンルに置いたとしても、ナンパな雰囲気で敬遠されそうな気もしますが……。

    編集済
  • 今話、急に時系列が巻き戻ったんですね?

    作者からの返信

    感想お寄せいただきありがとうございます。

    各話サブタイトルの日付表示で伝わるかと思い、手抜きをしたのですが、混乱させてしまったでしょうか?
    本作では時系列をシャッフルすることで、情報開示のコントロールを試みているので、今後もしばしば唐突に切り替わると思います。
    なので、ちょっと分かり難いかもしれませんが、弄りたくても弄れないのです……、と言い訳をさせてください。