こんな駄文を捏ね上げるのにも、発信するにも幾日か迷いましたし、なんなら今現在も迷っているのですが、
「この身の勝手で御気分を害してしまったら」などと騒ぐ、歪な自己愛?やらを振り切った気になって押してしまおうと思います。
願わくば彼ハルキのごとく察していただけましたら幸いで、続く怪文書含め如何様にも御処分下さいませ。
平日の真昼間、カーテンの隙間から漏れる光を頼りに手にしたスマホ。
なんとはなしに「カクヨム」とだけ入れた後、タブレットでメニューを選ぶかのごとく「ラブコメ」「TS」のふたつを摘むと一番槍のタイトルに触れた。
それはレジで会計に進む一呼吸にケース内を指差すくらいの気軽さで。
気がついた時にはいそいそと姿勢を正し、
暗闇から這い出していました。
身体がようやく冷えを主張してきた頃、見慣れた肌の白に気がつくと物を口にする気が湧きました。
食器が空になるのは、スマホに残った熱も抜け切ってからが常でした。
手を伸ばしても、首を巡らせても、そこにスマホはありません。
箸を置くまでの短い間に、繰り返し手の寂しさを覚えてしまう自分に呆れてしまいます。
器の嵩が半分になった頃、迷った目線が窓枠に吸われ、今日は外が騒がしいなと感じました。
プラごみが片され、ようやく続きが,,,
えーと何が言いたくてどうしたらいいのか余計にわからなくなってしまいましたがとにかく
ありがとうを伝えたいと思った次第です。
(どうしてこうなった)
掻き込むように半日で読破してしまったもので、
(元よりどこそこが良かったと言えるほど気の巡りが良く無いこともありますが、)
とても滋味深く素晴らしい作品でしたと言えるほど満足に味わなかったことを苦しく思っています。
いやしかしこれほどに浴びてポジティブで表せないとは…
いつか読み返せた時には至福の時をありがとうと言えたらなと先に託す思いです。
もしこんなとこまで見られていたらと思うと恐ろしいものですが、重ねてお礼申し上げます。
あまい!うまい!ありがとう!
(どうしてこうなった)
作者からの返信
@potapotter様
はじめまして。
自分も以前はそうでしたから、誰かの作品にコメントを残す、という行動を起こすことがどれほど勇気を振り絞る必要があったかは、多少なりとも分かるつもりでおります。
そこを押して、こうして思いを伝えていただいたこと、誠にありがとうございます。
駄文とのご謙遜でしたが、このコメントを書き記すことにも少なからぬ時間を要されたのではないかと思料いたします。
単行本2冊ほどもある分量の読書にお付き合いいただいたことも含めまして、重ねて御礼申し上げます。
>掻き込むように半日で読破してしまったもので、
書き手の自分としましては、こちらの言葉が何よりもの賛辞と感じ入っております。
検索して、読み始めるまでの経緯も、見も知らぬはずの@potapotterさんの日常が垣間見えるようでした(ああ、このようにして発見してもらい、読まれているものなのだなあと)。
それに、自作が幾らかでも、ひとに感銘を与える出来であったらしいという実感もです。
本作は1年半以上かけて書き上げ、推敲し、また推敲に推敲を重ねてきた、自分にとってとても愛着のある作品です。
今の自分に書ける最高傑作、という強い自負を持って世に出したのですが、全部を読み終わったお相手から、これまでただの一度も肯定的な反応をいただけておらず、少々……いや、かなり、相当に落ち込んでいるところでございました。
そんななか、@potapotter様からいただいた熱の籠った応援コメントには、本当に救われる思いがしております。
誰からも反応がない状態で作品と向き合い続けた苦しみが、ようやく報われた思いです。
様々な面倒を厭わず、感想をお知らせいただきましたこと、本当に本当にありがとうございました。
無茶苦茶嬉しいです!
カクヨムのみならず、プロアマ問わず、自作の創作には評価がほしいという希求はとてもよく理解できます。
読む=観測ですので、観測されない世界は存在していないも同然です。
私も自作は読んでもらいたいですからね(笑)
さて、感想が欲しいという要望にはいくつかの追加要素があると思います。
とにかく正直に言ってほしい。
できるだけポジティブな意見がほしい。
褒める以外のコメントは不要!
磨己途様は真実を求めている作者様と理解しているので、それを前提としてお話しします。
その前にもう一つ、観測者の能力差があります。
磨己途様は「本作は難解ではない」と認識されていると思いますが、これは主観なので参考程度にしかなりません。
読み手の尺度は同一個体であってもインプットや思考により変化します。
アイデアや世界観、用語など「常識」と呼ばれる情報は普遍化されているとは言えません。
なので、どこまで行っても読者が作品を選ぶのではなく、作品が読者を選ぶのだと思います。
そういった意味で本作は万人向けのエンタメではない、というのが感想です。
動きよりも思考や解説会話が多く、驚きを齎す構成や演出を意識しすぎて、NHKの教育番組というか、思考実験を見せられている感覚が強かったです。
物語を楽しむ前に思考や混乱が先に立ち、没入感が阻害されたように思えました。
これは時系列の恣意的な開示順、メタ的な物語の真実が掴みづらいことも要因かと。
結局は、結論を先に確認しないと焦点が定まらない状況に陥り、感情移入はゼロに近づくという、傍観者にならざるを得ない、寂しい読後感が残りました。
書きたい物語としては満点だと思いますが、読みたい物語としては「難解」だと思います。
読み手としてご期待に沿えず申し訳ございません。
それでも思考できたことはとても有意義で楽しかったです。
作者からの返信
K-enterprise様
長い作品に最後まで辛抱強くお付き合いいただき誠にありがとうございました。
忖度抜きの、読者目線で感じたことを逐一お知らせいただけたことも貴重な経験でした。
願ってもそうそう叶わないことだと、最近とみに実感している分、そこはもう本当に本当にありがたかったです。
話が難解だというご指摘、書いている自分としては全くそんなふうには思っていなかったのですが、それはあくまで自分の頭の中で温めて1年以上向き合って書いてきたからこそ、そう感じるのであって、初見の読み手の場合は手掛かりゼロからのスタートとなるので、確かにそのとおりかもしれませんね。
絶対に斜め読みなどではなく、K-enterpriseさんのような真剣に向き合っていただいたと分かるかたからのご指摘でしたので、流石に観念して事実を受け容れる気持ちになりました。
>結論を先に確認しないと焦点が定まらない状況に陥り、感情移入はゼロに近づく
おっしゃることは分かります。
ただ、自分は物語を通じて全体に通底する謎がほどけていき、かつ意表も突かれるという読書体験が好きなので、自分としては書きたいところを目指し、狙ったところに落とせたという手応えもあるんですよね。
自分の望む物語に対し、これ以上の解答はないというぐらいの。
だから、その欠点を払拭するための改稿なり、別のアプローチをするくらいなら、最初からこれを書く意味がない、まで話が伸びるわけです。
ある意味デッドロックなのですが、詰まるところそれが、K-enterpriseさんがおっしゃるところの「書きたい物語としては満点だが」ということなのでしょうね。
>傍観者にならざるを得ない、寂しい読後感が残りました。
あくまでもエンタメを書きたい(書いているつもりの)自分としては、非常に残念であり、力不足を痛感します。
また、お付き合いいただいたK-enterpriseさんに対し申し訳ない気持ちでいっぱいです。
>読み手としてご期待に沿えず申し訳ございません。
滅相もないです。
これ以上望めないほどの、ある意味最も理想的な読み手でした。
本当に身に染みる訓戒に満ちたコメントを頂戴しまして、いくら感謝してもし足りません。
1年半取り組んだ作品に対する自分内での評価が定まり、踏ん切りをつける切っ掛けとなりました。お陰様でどうにか、ようやく前に進めそうです。
本当に本当に、ありがとうございました。