ハードだけどコミカル

 災害支援特化型として製作された人型汎用重機(Humanoid Versatility Heavy Machinery 通称:HuVer/フーバー)。アニサキスを食べてしまった先輩の代わりに、技術者の零士はドバイにHuVerとともに出張するが、そこでテロ組織の拉致にあい……。技術者の零士が慣れない操縦をしながらテロ組織に立ち向かう冒頭から引きずり込まれるような面白さ。そして日本でもテロ組織に拘束された零士を助けるために動き始めた織田女史と藤堂先輩、しかしもちろん二人も情け容赦なく事件に巻き込まれていく。
 誰が味方か、誰が敵か、助けの無い異国で捕まってしまった零士の運命やいかに???
 ハードな戦闘シーン、疑心暗鬼の心理戦。でも情け容赦ない展開ながら会話もキャラもコミカル風味で読みやすい。
 先の想像が付かない、ハラハラドキドキのサスペンスSFです。

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