血と汗と機械油にまみれたロマン小説。

ロボットアニメの分類で言えば「リアルロボット」系で、情勢も現実軸に限りなく沿っているので情景がすぐ想起できました。登場人物が多いにも関わらずほぼ全てのキャラクターが埋没する事なく際立っており、それぞれの造形と役割が確立されているため群像劇にしてはとても明朗な仕上がりです。
幕間にも現時点で主人公がどんな状況に身を置いているのか、それまでの流れがどんなものだったかを一目で分かりやすく解説を置いておいてくれるので、例え間隔が開いたり流し見をしてても物語に詳しくなれます。読者を置いてけぼりにはしないという著者さまの丁寧ぶりと心意気を著作を通して感じ取れることができました。

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