無欲だった乙女が恋を知り、人生が彩り始める。

とても美しく繊細な描写で書かれる世界観は、綺麗なのにどこか不気味です。
それもそのはずでした。この国を治められている方の力が弱まってきているのですから。

そんな中で、叔父一家に虐げられ、何もかも奪われてきた主人公の朱乃は、大陸からやってきた璃人と出会います。
シンデレラが落としたガラスの靴を頼りに王子が探しにきてくれるように、玉簪を頼りに探しにきてくれたり……この璃人、しごできです。たまりません。
また、そんな彼の存在に救われた朱乃がだんだん変わっていく姿はとても可愛らしく、応援したくなります。

そしてこの出会いがこの国を救うことになるのかもしれないと思うと、もうたまらなく胸が熱いです。

是非とも続きが読みたい素敵な作品です。
皆様もぜひ、読んでみてください。

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