神様の神隠し

昔、うさぎに騙され器として天照大神の力を器として貰い受けた少女がいた。
ある日、いつも通り雑木林を抜けた先にある社へ向かい、いつも通り手を合わせた。
するとどこからとなく鈴の音が聞こえ、目を開けた時にはなんと別の世界に飛ばされていた。
街には2階が低い木造家屋に表には行灯と提灯。
行き交う人々は、中を浮いていたり、しっぽがふたつあったり、耳があったりと人ではない格好をしていた。

なんと少女は妖怪たちが住まう ｢幽世｣にやって来てしまったのだった―――。

初めて見る妖怪の世界に初めは戸惑ったが次第に慣れていく。
知り合いの鬼神のもとへ行こうにも道は分からない、戻る方法も分からない少女はこれをいい機会とし、幽世の日々を謳歌する。

だが数日後、少女は誘拐されてしまう。

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