恋はしようと思ってするものではなく芽生えるもの。恋の花よ、水星に咲け!

惑星の女神たちが恋をすれば、星の安寧が保たれる。その星に住まう人々の知るところでない神域で、彼女たちは今日も甘い溜息を吐く――はすが、水星の女神であるメアリは恋を知らない。そのせいで荒廃した水星の大地で暮らす人間たちを憂いながら、恋をしない落ちこぼれのレッテルを貼られ、魔神ディドウィルに不本意な執着をされる日々。そんな彼女がある日出会ったのは、人間の青年だった――。


在りし日に読んだ少女漫画を彷彿させるような純度の高いキュンキュンが幾度となく浴びれます。女神が恋をして世界の平和が保たれるって設定がまず面白いですよね。まさに「世界を変える運命の恋」です。
メアリたちは七人姉妹ということで、個性豊かなキャラクターたちがたくさん出てくるのですが、その誰もがきちんとキャラ立ちしているのがさすがだなぁと思いました。文章自体がとても読みやすく、ぐいぐいと読者を惹き込んでいく。過度な文字圧は感じないのに情景が浮かぶような優しくすっきりとした表現力もお見事でした!

「とにかくキュンキュンしたい!」「美しい乙女たちの活躍が見たい!」
そんな方にぜひおすすめの一作です!ご一読あれ!

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