女神の恋は、世界を左右する

本当に世界を変える恋というのは、
こういう話なのかと思いました。

なにせ、主人公は土地を守護する女神様。
しかも、その女神の恋によって土地が豊かになるか荒れるかが左右されるというとんでも仕様。
しかも、主人公はまだ恋をしたことはない。
恋をしたことがないとなると、土地は富むことはなく荒廃していく……。
他の女神が代わりに土地を守ってくれてるような状況。

正直、最初読みながら思ったのは、物語だからまだしも、この世界には人間として住みたくないな……でした。
ええ、神様の恋愛なんて激しくてなんぼ、絶対にしんどい。けど、その世界の人間たちは逞しく生きているのです。

実際に主人公である水の女神メアリは恋をしたことがないのがコンプレックス。
常に自信はなく、落ち込み続けてる常態です。
私が彼女の立場なら、この制度にした世界に怒りちらします。でも、健気な彼女は自分を責めます。
読めば読むほど、本当に良い子です。
そんなメアリがある時、自分の土地に降り立つと、一人の青年に出会います。

それが、メアリの初めての恋、まさに運命の出会いですね。
これによって、メアリの物語が始まっていきます。

メアリの姉妹の女神たち、月姫、そして、厄介な魔神。
様々な個性的な登場神物達、本当に最後まで壮大な初恋物語です。
是非読んで欲しい作品です。

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