ある、強大な力を持つものがいたとして。
それを神か化け物かを決めるのは、人間なのかもしれない。人間のある種の身勝手さが、そう決めてしまうのかもしれない。
そこは、貴き神から授けられた命脈のある世界。その世界に、すべてを錆びつかせる隻腕の怪物がいた。
その怪物を討伐すべく向かったのは神の申し子であるエヌナで――。
神話でありながら、人間のある種の身勝手さ、そしてそれを包括する神の大きさを見せてくれる作品です。
ところでこれ、続きはないんですか! この後の二人のあれやこれやがみたいというか、この二人のやり取りがもっと見たくなります。
ぜひ、ご一読ください。
最も貴き神こと命鉱神ヲルカヌス、人々に様々な利器や知識、
武器を生み出す命鉱の大山脈を授けた。
しかし、命鉱の大山脈に恐ろしき隻腕の怪物が現れた。
その名は、錆犬王。残された右腕で、万物を錆び付かせる力を持っていた。
この怪物の出現から千年、神の申し子と信託された子供が生まれる。
主人公である、少女・エヌナだ。
彼女は戦争が泥沼化した世界を終わらすため、恐ろしい怪物の元へと向かった。
この話はまさに壮大な神話。
神と怪物に会う勇者という、王道ファンタジー神話。
けれど、彼女と怪物のやりとりは、世界観を保ちつつも軽快で面白い。
まさにライトノベル神話とも言えるバランスで出来ている。
本当に、この二人のやりとりが素晴らしい。
何を言ってもネタバレになるのが悔しいため、
少しでも気になると思ったなら是非読んでほしい。
私のレビューよりも、遙かに心を動かす物語がたった一万文字で読めてしまうのだ。
ワンクリックで1話目を開けば、あっという間に最後まで読んでしまうだろう。
そして、最後は続きはどこですかと、私と一緒に叫ぶことになるのだ。
短編にぎっしり詰まった、重厚で神々しいガールミーツモンスター。
是非読んでほしい作品です。