あとがき

 『一蓮托生いちれんたくしょう蓮華れんげの下で結ばれて~』お読みいただきありがとうございました。かつらたちの物語、楽しんでいただけたのならば幸いです。


 本作は、私が学生時代に書いた『泥中でいちゅうはす』という作品の続編としてカクヨムコン7に書き下ろした長編『一蓮托生』の加筆改稿版となっております。

 カクヨムに『泥中の蓮』を掲載した後、私の他の作品『自分、みいつけた』にかつらを登場させたのが本作の執筆のきっかけになっています。その後書き下ろした『令和2年、それぞれの秋』にてかつらと康史郞のその後を書きましたが、この時点では本作を執筆する予定はありませんでした。

 2021年夏、私のネットでの長年の友人であるOさんから浴衣姿のかつらのイラストをいただいたことから、この浴衣姿のかつらをラストシーンに出す話が書きたいと思い、『一蓮托生』の執筆がスタートしました。Oさんには執筆開始後も折に触れてイラストでキャラクターイメージをいただき、大いにモチベーションが上がりました。この場でお礼を申し上げさせていただきます。

 折角の書き下ろし作品ということで「カクヨムコン7」の長編部門に応募しようと決心しましたが、10万字書くのは本当に大変でした。書き上げたものの読者選考に通らず、電撃文庫応募を目指して改めて12万字まで加筆することにしたのが本作の『一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~』となります。

 Oさんには下書き共有でチェックをしていただいたりと、引き続きご協力をいただいたことに感謝いたします。他にも作品の紹介、添削、キャッチコピーのアドバイス等、カクヨムユーザーの方々には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 加筆するにあたり『墨田すみだホープ』という新しい舞台を設定し、あおい憲子のりこ大口おおぐちといった新キャラクターを追加しました。結果的に16万字を越える長編となり、作品世界も広がりました。

 「カクヨムコン9」長編エンタメ総合部門にも改めて応募させていただきました。本作が新たな読者との出逢いになることを楽しみにしております。

 なお、本文中の滝廉太郎『花』の歌詞はパブリックドメインです。

 感想、不備の指摘等があればぜひコメントを下さい。できる限り対応させていただきます。

 令和5年1月1日 大田おおた康湖やすこ


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一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~(オリジナル版) 大田康湖 @ootayasuko

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