寒い冬に舞い降りた、夏を呼ぶ歌姫

北大陸の汪夏帝国に渡ってきた、リーザ。
異邦人ということもあって言葉もたどたどしく、さらに不運が重なり見世物屋の下僕にされてしまう。
そこで披露される「夏を呼ぶ」歌声をきっかけに、スメイア国の王に見初められ、第一王子の元に嫁ぐ。
その者は、「冬蛇の王」と恐れられる、シムルグ。

夏と冬。
相容れない存在だから、逆に合うのか。
ないものねだりではなく、互いに尊重して、且つ補えるからか。
真逆の存在でも、似た境遇を送ってきたからなのか。

二人が惹かれ合うのは必然的な、そんな素敵な物語です。

リーザの「夏呼び」の歌も素晴らしくて、その描写にとても惹かれました。
また、リーザのたどたどしい言葉使いも可愛らしく、それでいて芯の通った強い面も見せてくれる。
故に、二人の行く末を応援したくなりました。

是非、読んでみてください!

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