冬を溶かし、春が満ち、夏は訪れる
- ★★★ Excellent!!!
霜祓いに憧れるリーザ。
その魂に夏を宿し、冬を祓う力を持つ。
不運が重なった重なったことによ異邦人であるリーザは、汪夏帝国の見せ物小屋で奴隷として生きる事を余儀なくされる。だがしそれも、突然の出会いが訪れるまで。
全てを覆す序盤に登場する、騎馬民族国家。
汪夏帝国では異質の様な存在感を放ち、颯爽とリーザを助け出してくれるのです。
その人物は、リーザを助けるなり力を見込んでとある人物と結婚して欲しいと言った。
始まりからして、リーザの世界は一変するわけでだが、それで終わりではない。
リーザの霜を祓う力によってスメイア国の冬を溶かし、夏が訪れるその様。
リーザが言葉を唱えた瞬間に広がる彩ある景色は壮観です。
そして、冬が溶けた先にある出会い。
冬蛇の王であるシムルグ。
夏の間しか目覚める事の出来ないシムルグにとって、夏を呼ぶリーザは運命と言えるかもしれません。
一瞬にして変わる景色に、満ち満ちる世界。
そして、シムルグやスメイア国の人々との関わりにより、成長を見せるリーザの勇士。
オススメです。