最後まで読んでよかったと思える読後感が良き

陥れられ、奪われ、騙されて。
それぞれに上書きされた過去。
そして、暗闇に閉ざされた主人公の心に差した一条の光。
それは、やがて大きな希望となって、過去を暴き、白日の下に晒してゆく。

素晴らしい描写で描かれていくエピソードは、時にハラハラ、時にジレジレと心に響いてきます。
そして、秀逸なエピローグへと。

どんな理不尽も、この未来の為だったのならば……。
絶望することなく光の方へ進み続ければ、きっと……。
不幸は、きっと……幸せで上書きできる。
そんなふうにも思える素敵な作品でした。

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