第3話 髪の毛を引っ張る

高橋は毎日うちの髪をひっぱる。

「筆箱くらい持ってきなよ!」

「えー?お前のシャーペン書きやすいから貸してよ!」

しばらくして髪を引っ張られる。

「消しゴム」

「…はい」

髪の毛引っ張るのはやめるつもりないんやな。

また引っ張られる。

「ありがと」

「うん」

消しゴム貰おうと思ってはっと閃く!消しゴムで引っ張られまくるからちぎって渡したらええんちゃう?

「高橋、消しゴムちぎって?」

「え?ちぎるん?はい、ちぎれたよ」

「あげる」

「サンキュー!!」


これで平和に勉強出来る。

って思ったらまたひっぱられる。

「赤とかのペンも貸してよ」

「はい。もうそれ貸しとくから持っといて」


高橋はうちの隣の席の男の子と前から友達らしくて、よく2人で他愛もない話してる。

今日もあのTV見たかどうかって話。

高橋が髪の毛ひっぱって、うちにも話ふるから最近は3人で話す事が多い。

2人とも面白い。


3人で話してる事多くて、もともと3人友達なん?って聞かれるくらい周りから見たら仲良く見えるらしい。







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